NetBackup™ クラウドオブジェクトストア管理者ガイド
- 概要
- クラウドオブジェクトストア資産の管理
- クラウドオブジェクトストア資産の保護
- クラウドオブジェクトストア資産のリカバリ
- トラブルシューティング
一時的なステージング場所の構成
この構成は、NetBackup バージョン 11.0 以降の動的マルチストリームとバックアップホストを使用するクラウドオブジェクトストアの保護にのみ適用できます。
NetBackup 11.0 以降の拡張された動的マルチストリームバックアップは、ステージング場所を使用して、オブジェクトストアリーダーと NetBackup データムーバー間でオブジェクトデータを交換します。このステージング場所は、クラウドオブジェクトストアのバックアップホスト上にあるファイルシステムパスである必要があります。ステージング場所のストレージ領域は、バックアップの実行中、およびオブジェクトデータとメタデータがバックアップターゲットに移動されるときに再利用されます。保護するオブジェクトストア環境に応じて、ストレージ領域と水準点の値を構成できます。
一時的なストレージの場所の構成について詳しくは、ナレッジベースの記事を参照してください。
https://www.veritas.com/content/support/en_US/article.100073852.html
デフォルトのパス:
BYO のデフォルトパス:
/usr/openv/netbackup/db/cos_tmp_staging_path
。クラウドスケールプライマリサーバーとメディアサーバーの場合: デフォルトの一時的なステージング場所:
/usr/openv/netbackup/db/cos_tmp_staging_path
はマウントされた場所/mnt/nbdata/usr/openv/netbackup/db/cos_tmp_staging_path
にシンボリックリンクされていますFlex の場合:
メディアサーバーのデフォルトの一時的なステージング場所:
/usr/openv/netbackup/db/cos_tmp_staging_path
はマウントされた場所/mnt/nbstage/usr/openv/netbackup/db/cos_tmp_staging_path
にシンボリックリンクされていますプライマリサーバーの場合:
一時的なステージングパス:
/usr/openv/netbackup/db/cos_tmp_staging_path
はマウントされた場所/mnt/nbdata/usr/openv/netbackup/db/cos_tmp_staging_path
にシンボリックリンクされています
Flex 以外のバックアップホストでは、ストレージの必要条件に準拠していない可能性があるため、デフォルトパスとは異なるパスを使用することをお勧めします。十分な領域を備えた別のマウントポイントを作成することもお勧めします。必要な最小領域が利用できない場合、バックアップのパフォーマンスが影響を受けます。
メモ:
デフォルト以外のパスを使用している場合は、バックアップホストで automount 構成エントリが更新されていることを確認します。
バックアップホストの一時的なステージング場所のサイズを決定するには、次のガイドラインを使用します。
領域の最小要件は、バックアップホストによってバックアップされるバケットまたはコンテナごとに、バックアップジョブあたり 20 GB です。
バックアップ速度を向上させるために、ステージング用に 100 GB から 500 GB の領域を構成できます。
一時的なステージング場所に使用されるデバイスには、高い読み取りおよび書き込みスループットが必要です。SSD を使用することをお勧めします。それでもディスク I/O スループットが遅い場合は、RAM をディスクとしてマウントし、一時的なステージング場所として構成します。
RAM をディスクとしてマウントするコマンドの例を次に示します。
sudo mount -t tmpfs -o size=64G tmpfs /mnt/tmp
64 GB と 128 GB の RAM を設定する場合は、RAM の半分をディスクとしてマウントすることをお勧めします。32 GB の RAM 設定の場合、大容量オブジェクトではバックアップパフォーマンスが低下すると予測されるため、RAM をディスクとしてマウントすることはお勧めしません。
場所に十分な空き容量があることを確認します。
ファイルパスには ASCII 文字のみを使用するようにします。
NetBackup サービスユーザーがストレージの場所の所有者であり、権限が 0700 であることを確認します。権限が 0700 以外に設定されている場合、書き込みは失敗します。
一時的なステージング場所は、バックアップが完了するとクリーンアップされます。
各バックアップホストには、一時的なステージング場所に対して異なるマウントポイントが必要です。
必要に応じて、各バックアップホストの bp.conf
ファイルに次のパラメータを設定して、一時的なステージング場所を構成できます。