NetBackup™ クラウドオブジェクトストア管理者ガイド
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- クラウドオブジェクトストア資産のリカバリ
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クラウドオブジェクトストアの詳細パラメータの構成
バックアップホストで次のオプションパラメータを構成できます。
表: バックアップホストの詳細パラメータ
パラメータ |
デフォルト/構成 |
説明 |
---|---|---|
COSP_LIST_API_ MAX_OBJECTS |
デフォルト: Azure バックアップの場合は 5000、AWS/S3 バックアップの場合は 1000。 構成:
|
この値は、オブジェクトの一覧表示時に ListObject API のバッチサイズとして使用されます。この値を小さくすると、バックアッププロセス全体が遅くなる可能性があります。クラウドプロバイダの仕様または推奨に従って設定することをお勧めします。 |
COSP_DOWNLOAD_ OBJECT_PART_ SIZE_IN_MB |
デフォルト: 16 構成: 1 - 512 |
大きいオブジェクトを複数のチャンクでダウンロードするときに使用される、各チャンクまたは部分のサイズを表します。クラウドが高速で、より大きいチャンクを効率的に処理できる場合、この値を大きくすると、全体的なバックアップ速度が向上することがあります。 |
COSP_TOTAL_ OBJECT_DOWNLOAD_ WORKERS |
デフォルト: 160 構成: 10 - 1000 |
このパラメータは、指定したバケットからオブジェクトをダウンロードするために使用される並列タスクの数を決定します。クラウドが遅い場合、この値を大きくすると、要求の失敗や再試行などの問題が発生する可能性があります。ただし、クラウドが高速の場合は、この値を大きくするとバックアッププロセスが高速化する可能性があります。また、ワーカーの数を増やすと、より多くの CPU リソースを消費する点にも注意してください。この値は各バックアップジョブに適用されるため、特に複数の並列ジョブを実行する場合は慎重に構成することが重要です。 |
COSP_STREAM_ CHANNEL_BUFFER_ SIZE |
デフォルト: 100 構成: 100 - 5000 |
このパラメータは、一覧表示後に処理するためにキャッシュに保持するオブジェクトの合計バッファサイズまたは数を制限します。複数のストリームが実行されている場合、これは各ストリームのバッファまたはキャッシュサイズです。 |
COSP_DB_INSERT _BATCH_SIZE |
デフォルト: 500 構成: 500 - 5000 |
最終的な処理のために bpbkar に送信されるダウンロード済みオブジェクトの数を表します。この値を余裕を持った数 (1000 など) に増やすと、ステージング場所にバッチサイズを処理するのに十分な領域がある場合には、全体的なバックアップ速度が向上する可能性があります。ただし、ステージング場所に十分な領域がない場合にこの値を増やすと、バックアップ処理が遅くなる可能性があります。 |
COSP_STAGING_ LOC_WATER_MARK_ IN_PERCENTAGE |
デフォルト: 80 構成: 30 - 80 |
このパラメータはステージング場所の使用を制限します。この値はパーセントで指定します。デフォルト値は 80 です。範囲は 30 から 80 です。例: COSP_STAGING_LOC_ WATER_MARK_IN _PERCENTAGE= 70 |
COSP_SPACE_ MANAGEMENT_TIMEOUT _IN_MIN |
デフォルト: 5 構成: 5 - 60 |
必要な領域が一時的なステージング場所で利用できない場合に、バックアップを開始する前に待機する時間。値は分単位です。デフォルト値: 10。範囲は 5 から 60 (分) です。例: COSP_SPACE_ MANAGEMENT_TIMEOUT _IN_MIN = 20 |
このオプションのパラメータは、プライマリサーバーで構成できます。
表:
パラメータ |
デフォルト/構成 |
説明 |
---|---|---|
DYNAMIC_STREAMING _START_CHILD_BACKUP _JOBS_TIMEOUT |
デフォルト: 600 (秒) 構成: 600 - 3600 (秒) |
このタイムアウト値は、複数のストリームで複数のジョブがトリガされた場合に、各親ジョブがすべての子ジョブを開始するまで待機する時間を決定します。タイムアウトに達すると、ジョブはクローラタイムアウトエラーで失敗します。複数のバックアップが実行されている場合は、この値をできるだけ大きく設定することをお勧めします。この設定は、バックアップジョブを実行する前にのみ有効になることに注意します。 |