Cluster Server 8.0 汎用アプリケーションエージェント設定ガイド - AIX、Linux、Solaris
汎用アプリケーションの監視を設定する前に
汎用アプリケーションの監視を設定する前に次のタスクを完了します。
アプリケーション監視を設定する物理コンピュータ、仮想マシン、論理ドメイン、LPAR のいずれかに Cluster Server をインストールします。
VOM でウィザードを起動する場合は、クラスタがすでに構成されて実行していることを確認します。
アプリケーション監視を設定するコンピュータのログオンユーザーに次の権限を割り当てます。
vSphere クライアントでウィザードを起動する場合は、[アプリケーション監視の設定(管理者)(Configure Application Monitoring (Admin))]権限を割り当てます。
VOM でウィザードを起動する場合は、クラスタまたは Availability パースペクティブでログオンユーザーグループに管理者ロールを割り当てる必要があります。
クラスタでの権限は、明示的に割り当てられるか、親組織から継承されます。
物理コンピュータ、仮想マシン、論理ドメイン、LPAR で監視するアプリケーションや関連コンポーネントをインストールします。
ファイアウォールを設定した場合は、ファイアウォールの設定で必ず Cluster Server インストーラ、ウィザード、サービスで使うポートにアクセスすることを許可します。
ファイアウォールが次のポートを遮断しないことを確認します。
物理環境、論理ドメイン、LPAR
5634、14161、14162、14163、14164
VMware 環境
443、5634、14152、14153
メモ:
物理環境で、14161 番、14162 番、14163 番、14164 番の少なくとも 1 つのポートが開いていることを確認します。
クラスタ通信に結合インターフェースを選択しないでください。 結合インターフェースは 1 つの論理 NIC であり、複数の物理 NIC をグループ化して形成されます。 次の問題が起きる場合があるので、結合のすべての NIC には同一の MAC アドレスを使います。
SSO の設定エラー
ウィザードが指定済みのネットワークアダプタを検出できない場合がある
ウィザードが指定済みシステム名の検出や検証に失敗する場合がある
ウィザードでアプリケーションストレージの依存関係を設定する場合は、LVM ボリュームまたはアプリケーションが使う VxVM ボリュームを複数のマウントポイントのパスにマウントしないでください。
システムのホスト名が /etc/hosts ファイルエントリを使って DNS サーバーまたはローカルで解決できる必要があります。
VCS アプリケーションエージェントの関数、属性、リソースタイプの定義に関する情報を確認するには、『 Cluster Server 付属エージェントリファレンスガイド』を参照してください。
SORT (https://sort.veritas.com/documents) から最新のマニュアルをダウンロードできます。
アプリケーションがストレージのマウントポイントを使う場合は、監視するアプリケーションを設定している物理コンピュータ、仮想マシン、論理ドメイン、LPAR にこれらのマウントポイントがすでにマウントされていることを確認する必要があります。 すべての必須ディスクを接続し、すべてのストレージコンポーネントを利用できるようにする必要があります。 アプリケーションが動作している物理コンピュータ、仮想マシン、論理ドメイン、LPAR で Veritas High Availability 設定ウィザードを起動する必要があります。ウィザードで、接続されているディスクと現在利用可能なストレージを検出します。
クラスタを構成して実行した後でのみ VOM でウィザードオプションを利用できるので、CPI インストーラまたは手動でクラスタを構成します。
VCS でアプリケーションを監視する仮想マシンに VMware Tools をインストールして有効にします。 VMware ESX/ESXi サーバーと互換性があるバージョンをインストールします。
VMware vSphere Client をインストールします。 vSphere Client の[Veritas High Availability (Veritas High Availability)]ページでアプリケーション監視を設定できます。
次の URL でブラウザウィンドウからアプリケーション監視を直接設定することもできます。
https://VMNameorIP:5634/vcs/admin/application_health.html
VMNameorIP は、アプリケーションの監視を設定するホストの名前または仮想マシンの IP アドレスです。
Veritas High Availability Console を Windows システムのデータセンターにインストールし、vCenter サーバーに Veritas High Availability プラグインを登録します。
仮想マシンでアプリケーションがオフラインだったときにスナップショットを作成した場合は、そのアプリケーションが現在オンラインの仮想マシンにスナップショットをリストアしないでください。 リストアすると、不要なフェールオーバーの原因になる場合があります。 これは、逆のシナリオにも当てはまります。仮想マシンでアプリケーションがオンラインだったときのスナップショットをアプリケーションが現在オフラインの仮想マシンにリストアしないでください。 アプリケーションが複数のシステムで同時にオンラインである場合に誤設定の原因になる場合があります。
監視するアプリケーションが使うディスクが非共有コントローラに接続されていることを確認します。これにより、それらのディスクをシステムから切断して別のシステムに接続できるようになります。
仮想環境で VCS クラスタを作成している場合は、専用アダプタ以外にパブリックネットワーク上のクラスタ通信リンクを設定する必要があります。 パブリックアダプタを使うリンクは、優先度が低いリンクとして割り当ててください。 このように割り当てると、システムがお互いに接続できない状況になる専用ネットワークアダプタのエラーが起きた場合(他のシステムが失敗し、ディスクに接続しようとしたためにアプリケーションエラーの原因になったと考えらる)に役立ちます。
アプリケーションストレージの依存関係を判断して設定することができないので、仮想マシンに複数の型の SCSI コントローラを接続しないでください。
「共有ストレージ」という用語は仮想マシンに接続されたリムーバブルディスクを示します。 仮想マシンの共有コントローラに接続されたディスクではありません。
リムーバブルディスクの前にブートディスク(OS ハードディスク)を配置するように、仮想マシンのブートシーケンスが設定されていることを確認します。 ブートシーケンスでブートディスクの前にリムーバブルディスクが配置されていると、仮想マシンはアプリケーションのフェールオーバー後に再ブートしない場合があります。 再ブートは OS not found error と表示されて停止する場合があります。 この問題は、アプリケーションのフェールオーバー時に、リムーバブルディスクが現在の仮想マシンから切断されてフェールオーバー先システムに接続されるために起きます。
デフォルトでは、コントローラ ID とポートはすべてのクラスタノードで同一である必要があります。 リソースに同じコントローラ ID とポートを使いたくない場合は、すべてのクラスタノードの属性をローカライズする必要があります。 ローカライズすると、すべてのクラスタノードに異なるコントローラ ID とポート番号を割り当てることができます。 属性のローカライズについて詳しくは、『 Cluster Server 管理者ガイド』を参照してください。