Veritas NetBackup™ Add-in for Microsoft SCVMM Console ガイド

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Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (9.1)
  1. 概要およびメモ
    1.  
      システムセンターの仮想マシンマネージャのための NetBackup のアドインについて (SCVMM)
    2.  
      SCVMM 用 NetBackup アドインに関する注意事項
  2. NetBackup Add-in for SCVMM のインストール
    1.  
      SCVMM 用 NetBackup アドインの必要条件
    2.  
      NetBackup Add-in for SCVMM のインストール
    3.  
      インストールメッセージ: アドインをインストールできません (Add-in cannot be installed)
    4.  
      ローカライズされた環境についてのインストールメッセージ
    5.  
      外部証明書を使用するためのアドインの構成
    6.  
      NetBackup CA が署名した証明書を使用するためのアドインの再構成
    7.  
      SCVMM 用 NetBackup アドインのアンインストール
    8. NetBackup リカバリウィザードの設定
      1.  
        SCVMM 用 NetBackup アドインのための認証トークンの作成
      2.  
        NetBackup アドインで仮想マシンをリストアすることを承認する
      3.  
        認証トークンのホスト名または IP アドレスの追加または追加したホスト名または IP アドレスの削除
      4.  
        認証トークンの取り消し
      5.  
        認証トークンの更新
      6.  
        すべての現在の認証トークンのリスト
  3. 仮想マシンのリカバリ
    1.  
      リカバリウィザードを使った Hyper-V 仮想マシンのリストアに関する注意事項
    2.  
      リカバリウィザードへのアクセス
    3. 仮想マシンのリストアウィザードの画面
      1.  
        [仮想マシンの選択 (Virtual Machine Selection)]画面
      2.  
        [バックアップイメージの選択 (Backup Image Selection)]画面
      3.  
        [別のイメージの選択 (Select Another Image)]画面
      4.  
        [リストアオプション (Restore Options)]画面
      5.  
        [設定の確認 (Review Settings)]画面
    4.  
      リカバリジョブの状態を調べる
  4. トラブルシューティング
    1.  
      SCVMM 対応 NetBackup アドインのログについて
    2.  
      SCVMM 対応 NetBackup アドインのログメッセージの表示
    3.  
      SCVMM 対応 NetBackup アドインのログレベルの変更
    4.  
      SCVMM の NetBackup アドインのリカバリウィザードによるリカバリ前検査で VM に関する古い情報が返される
    5.  
      NetBackup アドインリカバリウィザードの[次へ (Next)]ボタンが、必要な入力が入力されなくても有効になる
    6.  
      NetBackup アドインリカバリウィザードで、VM を上書きするよう求められず、リカバリが失敗する
    7.  
      NetBackup Add-in for SCVMM におけるマスターサーバーの通信エラーのトラブルシューティング

認証トークンのホスト名または IP アドレスの追加または追加したホスト名または IP アドレスの削除

manageClientCerts コマンドは、特定の SCVMM コンソールホストの認証トークンを生成します。このトークンにより、トークンが生成された NetBackup マスターサーバーに SCVMM コンソールホストがアクセスできるようになります。トークンは、SCVMM コンソールホスト名が manageClientCerts コマンドで入力した名前と同一である場合に有効になります。

環境によっては、トークンを複数のホスト名または IP アドレスで使用できるようにする必要があります。例として、クラスタ化された SCVMM サーバーでは、NetBackup マスターへのアクセス要求が、トークンの生成時に指定されたものとは異なるホスト名または IP アドレスから来ることがあります。

このような環境から NetBackup にアクセスできるようにするには、manageClientCerts コマンドを使って次のことを行います。

  • 既存のトークンに SCVMM コンソールホストの他のホスト名 (または IP アドレス) を追加します。追加されたホスト名または IP アドレスは、エイリアスとよばれます。注意: エイリアスは、1 つのトークンに複数追加することができます。

    IPv4 および IPv6 のアドレスがサポート対象です。

  • トークンからホスト名または IP アドレスを削除します。

  • 任意の SCVMM コンソールホストでトークンの使用を許可します。

  • トークンの既存のエイリアスを一覧表示します。

manageClientCerts コマンドは、次の場所に格納されています。

Windows の場合:

install_path\NetBackup\wmc\bin\install\manageClientCerts.bat

UNIX および Linux の場合:

/usr/openv/wmc/bin/install/manageClientCerts

表: 既存の認証トークンへのホスト名または IP アドレスの追加

タスク

NetBackup マスターサーバーでの入力

ホスト名の追加

manageClientCerts -addAlias host_name_used_to_generate_token -HOST additional_host_name_for_token

host_name_used_to_generate_token はトークンを生成するときに指定したホスト名、additional_host_name_for_token は追加する SCVMM コンソールホストのホスト名です。

例:

manageClientCerts -addAlias SCVMM1 -HOST SCVMM1.example.com

コマンドの出力:

Successful -addAlias, for client: SCVMM1, type: HOST,
alias: SCVMM1.example.com

この例では、追加したホスト名は SCVMM1.example.com です。

メモ:

1 つのトークンに複数ホスト名を追加できます。manageClientCerts の各インスタンスに 1 つずつホスト名を追加します。

1 つの IP アドレスまたは IP アドレスの範囲の追加

manageClientCerts -addAlias host_name_used_to_generate_token -IP IP_address_for_token | IP_address_with_netmask_for_token

ここで、host_name_used_to_generate_token はトークンが生成されたときに指定されたホスト名です。IP アドレスは、1 つのアドレス (IP_address_for_token) またはアドレスの範囲 (IP_address_with_netmask_for_token) として追加できます。

例:

1 つの IP アドレスの追加:

manageClientCerts -addAlias SCVMM1 -IP 10.80.154.1

ネットマスクの使用による IP アドレスの範囲の追加:

manageClientCerts -addAlias SCVMM1 -IP 10.80.154.0/29

この例では、10.80.154.0/29 により、IP アドレスが 10.80.154.1 から 10.80.154.7 までの 6 つのホストが同じトークンを使用できるようになります。

メモ:

IP アドレスの範囲については、manageClientCerts は IP ネットマスク、別名 Classless Inter-Domain Routing (CIDR) 表記に対応します。

メモ:

1 つのトークンに複数の IP アドレスを追加できます。範囲として追加するのではない場合、manageClientCerts の各インスタンスに1つずつ IP アドレスを追加します。

メモ:

IPv4 および IPv6 のアドレスがサポート対象です。

任意のホストによるトークンの使用の許可

manageClientCerts -addAlias host_name_used_to_generate_token -ANY

ここで、host_name_used_to_generate_token はトークンが生成されたときに指定されたホスト名です。-ANY では、任意のホストまたは任意の IP アドレスが、このトークンを使用して NetBackup サーバーと通信できるようになります。

注意: -ANY オプションの使用には注意が必要です。任意のホストがトークンを使用できるようにすると、セキュリティリスクを招くおそれがあります。

表: 既存の認証トークンからのホスト名または IP アドレスの削除

タスク

NetBackup マスターサーバーでの入力

ホスト名の削除

manageClientCerts -deleteAlias host_name_used_to_generate_token -HOST host_name_to_delete

ここで、host_name_used_to_generate_token はトークンが生成されたときに指定されたホスト名、host_name_to_delete は削除される名前です。

IP アドレスの削除

manageClientCerts -deleteAlias host_name_used_to_generate_token -IP IP_address_to_delete

ここで、host_name_used_to_generate_token はトークンが生成されたときに指定されたホスト名、IP_address_to_delete は削除される IP アドレスです。

-ANY オプションの削除

manageClientCerts -deleteAlias host_name_used_to_generate_token -ANY

ここで、host_name_used_to_generate_token はトークンが生成されたときに指定されたホスト名です。-ANYオプションがトークンから削除されます。トークンに特定のエイリアス (ホスト名または IP アドレス) が追加されていた場合、それらのエイリアスは有効なまま残ります。

表: トークンに対して定義されたホスト名または IP アドレス (エイリアス) の一覧表示

タスク

NetBackup マスターサーバーでの入力

ホスト名または IP アドレス (エイリアス) の一覧表示

manageClientCerts -listAliases host_name_used_to_generate_token

ここで、host_name_used_to_generate_token はトークンが生成されたときに指定されたホスト名です。

例:

manageClientCerts -listAliases SCVMM1

コマンドの出力:

Aliases for SCVMM1:
HOST = SCVMM1.example.com

この例では、エイリアスは SCVMM1.example.com です。トークンに -ANY オプションが設定されている (任意のホストまたは任意の IP アドレスからの接続を受け入れる) 場合、-listAliases の出力は次のようになります。

Aliases for SCVMM1:
HOST = *

補足情報が利用可能です。

NetBackup Add-in for SCVMM におけるマスターサーバーの通信エラーのトラブルシューティングを参照してください。