NetBackup™ SAN クライアントおよびファイバートランスポートガイド
- SAN クライアントとファイバートランスポートの概要
- 配備の計画
- SAN クライアントの宛先ストレージについて
- SAN の準備
- SAN クライアントとファイバートランスポートのライセンス
- SAN クライアントおよびファイバートランスポートの構成
- ファイバートランスポートメディアサーバーの設定
- SAN クライアントの構成
- クラスタ内の SAN クライアントの構成
- [ファイバートランスポート (Fibre transport)]プロパティ
- SAN クライアントの使用設定の構成
- SAN クライアントおよびファイバートランスポートの管理
- SAN クライアントとファイバートランスポートの無効化
- SAN クライアントとファイバートランスポートのトラブルシューティング
- 統合ログについて
- 付録 A. AIX に固有の構成の詳細
- 付録 B. HP-UX に固有の構成の詳細
ファイバートランスポートメディアサーバー HBA ポートのマーク付け
ターゲットモードで動作させる QLogic HBA 上のポートにマーク付けする必要があります。この処理では、NVRAM のポートデバイス ID が変更されます。FT サーバーが起動すると、NetBackup のターゲットモードドライバは、マークされている QLogic HBA ポートに自動的にバインドされます。
ポートにマーク付けする前に、nbhba モードを開始する必要があります。
nbhba モードの開始を参照してください。
次の手順は、HBA ポートにマーク付けする方法、および必要に応じてこの処理を逆順で実行し、イニシエータモードのドライバにポートを戻す方法を説明します。
これらの変更を行うには root ユーザーである必要があります。
HBA ポートにマーク付けする方法
- nbhba コマンドと -l オプションを使用してメディアサーバーの QLogic HBA のポートを表示してください。次に例を示します。ご使用のシステムでの出力は異なる場合があります。
/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbhba -l 1 2312 21:00:00:E0:8B:83:9D:A1 "QLA2342 " 0 0 101 2 2312 21:01:00:E0:8B:A3:9D:A1 "QLA2342 " 1 0 101 3 2312 21:00:00:E0:8B:8F:28:7B "QLA2342 " 0 0 101 4 2312 21:01:00:E0:8B:AF:28:7B "QLA2342 " 1 0 101
QLA-234x シリーズでは、同じカード上のポートの WWN は、2 番目と 6 番目のバイトが異なります。この出力は、2 つの 2 ポート HBA を示しています。1 行目と 2 行目が 1 つの HBA を示し、3 行目と 4 行目が別の HBA を示しています。HBA はイニシエータモードです。右端から 2 番目の列に 0 が表示され、右端の列が 8 で始まっていません。
代わりに、nbhba の -L オプションを使用して冗長な出力を生成します。これにより、モードをもっと簡単に識別できます。
- nbhba コマンドを実行してポートにマーク付けします。構文は次のとおりです。
/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbhba -modify -wwn string -mode target
たとえば、次の 2 つのコマンドを実行すると、手順 1 での出力例にある一方の HBA の 2 つのポートが変更されます。
nbhba -modify -wwn 21:00:00:E0:8B:8F:28:7B -mode target nbhba -modify -wwn 21:01:00:E0:8B:AF:28:7B -mode target
- nbhba コマンドと -L オプションを使用してサーバー上の HBA カードのポートを表示し、変更を確認します。次に例を示します。ご使用のシステムでの出力は異なる場合があります。
/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbhba -L HBA Port #1 Device ID = 2312 World Wide Name = 21:00:00:E0:8B:83:9D:A1 Model Name = "QLA2342 " Port = 0 Mode = initiator (designated for other use)(101) HBA Port #2 Device ID = 2312 World Wide Name = 21:01:00:E0:8B:A3:9D:A1 "QLA2342 Model Name = "QLA2342 " Port = 1 Mode = initiator (designated for other use)(101) HBA Port #3 World Wide Name = 21:00:00:E0:8B:8F:28:7B Slot = "" Port = 0 Fibre Not Attached Mode = target (designated for FT Server)(8101) HBA Port #4 World Wide Name = 21:01:00:E0:8B:AF:28:7B Slot = "" Port = 1 Fibre Not Attached Mode = target (designated for FT Server)(8101)
nbhba -l オプションを使用すると、生成される出力でモードを識別することもできます。
/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbhba -l 1 2312 21:00:00:E0:8B:83:9D:A1 "QLA2342 " 0 0 101 2 2312 21:01:00:E0:8B:A3:9D:A1 "QLA2342 " 1 0 101 3 2312 21:00:00:E0:8B:8F:28:7B "QLA2342 " 0 1 8101 4 2312 21:01:00:E0:8B:AF:28:7B "QLA2342 " 1 1 8101
右端の 2 つの列はターゲットモードとしてマーク付けされているポートを示します。右端から 2 番目の列に 1 が表示され、右端の列は 8 で始まっています。右端の列の他の数字は重要ではありません。
- 必要に応じて、HBA を適切なメディアサーバーに転送します。
- 必要に応じて、HBA を SAN に接続します。
- FT サービスを構成して続行してください。
メディアサーバーのファイバートランスポートサービスの設定を参照してください。
イニシエータモードドライバに戻す方法
- HBA がインストールされている nbhba FT サーバーで NetBackup コマンドを起動します。コマンドの構文は次のとおりです。
/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbhba -modify -wwn world_wide_port_name -mode initiator