NetBackup™ SAN クライアントおよびファイバートランスポートガイド
- SAN クライアントとファイバートランスポートの概要
- 配備の計画
- SAN クライアントの宛先ストレージについて
- SAN の準備
- SAN クライアントとファイバートランスポートのライセンス
- SAN クライアントおよびファイバートランスポートの構成
- ファイバートランスポートメディアサーバーの設定
- SAN クライアントの構成
- クラスタ内の SAN クライアントの構成
- [ファイバートランスポート (Fibre transport)]プロパティ
- SAN クライアントの使用設定の構成
- SAN クライアントおよびファイバートランスポートの管理
- SAN クライアントとファイバートランスポートの無効化
- SAN クライアントとファイバートランスポートのトラブルシューティング
- 統合ログについて
- 付録 A. AIX に固有の構成の詳細
- 付録 B. HP-UX に固有の構成の詳細
メディアサーバーのファイバートランスポートサービスの設定
SAN クライアントを構成する前に、メディアサーバー FT サービスを構成する必要があります。FT サーバーは、クライアントのオペレーティングシステムがターゲットモードドライバ (FT デバイス) を検出できるように、メディアサーバー上で実行する必要があります。メディアサーバーで動作する NetBackup FT サーバーは、2 つのサービス (nbftsrvr および nbfdrv64) で構成されます。
nbftsrv_config スクリプトはファイバートランスポート用にメディアサーバーを構成します。この処理では、スクリプトによって次のことが実行されます。
必須ドライバがインストールされる
FT サーバー起動スクリプトがインストールされる
FT サーバーが起動する
FT サーバーが起動すると、NetBackup のターゲットモードドライバは、マークされている QLogic HBA ポートに自動的にバインドされます。(デフォルトの QLogic ドライバは、マークされていないポートにすでにバインドされています。)HBA ポートは、標準イニシエータモードを再度使用するように構成するまで、ターゲットモードで動作します。
コンピュータ上の nbhba モードが終了する (nbhba モードである場合)
SAN クライアントに接続しているすべての NetBackup メディアサーバーの FT サービスを構成します。
手順については、次の項を参照してください。
ルートユーザーである必要があります。
メモ:
nbftsrv_config と nbftserver スクリプトを使用してファイバートランスポートメディアサーバーを構成したら、バックアップとリストアに使用された NetBackup SAN クライアント上の HBA ポートのターゲットドライバを再ロードします。この手順により、クライアントオペレーティングシステムは、ファイバートランスポートメディアサーバーがエクスポートするテープデバイスを確実に検出します。または、クライアントコンピュータを再起動してドライバを再ロードし、デバイスツリーを更新することもできます。
Linux でファイバートランスポートサービスを設定するには
- nbftsrv_config スクリプトを実行します。次に例を示します。ご使用のシステムでの出力は異なる場合があります。
/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbftsrv_config Installing the Jungo driver and Fibre Transport Server. The following automatic startup and shutdown scripts (respectively) have been installed. They will cause the NetBackup Fibre Transport Server daemon to be automatically shut down and restarted each time the system boots. /etc/rc.d/rc2.d/S21nbftserver /etc/rc.d/rc3.d/S21nbftserver /etc/rc.d/rc5.d/S21nbftserver /etc/rc.d/rc0.d/K03nbftserver /etc/rc.d/rc1.d/K03nbftserver /etc/rc.d/rc6.d/K03nbftserver It may be necessary to temporarily unload your QLogic drivers to free up the ports for the nbhba drivers. This is an optional step. If you choose not to do this, you may not have access to all of the HBA ports until a subsequent reboot. Would you like to uninstall and reinstall your native QLogic drivers now? [y,n] (y) y
- このセッション中にスタブドライバ (ql2300_stub) がマークされている HBA ポートにバインドされるように、Qlogic ドライバを一時的にアンロードする必要があります。
y と入力した場合は、この構成処理でコンピュータを再ブートする必要はありません。ただし、このセッションの間、コンピュータの QLogic HBA に接続されている重要なデバイスを利用できない場合があります。重要なデバイスを引き続き利用できるようにするには、n を入力します。プロンプトが表示されたら、再ブートする必要があります。ブート処理で、マークされたポートにスタブドライバがバインドされ、デフォルトの QLogic ドライバがマークされていないポートにバインドされます。
n を入力した場合は手順 5 に進みます。
y を入力した場合は、次のように、各 QLogic ドライバをアンロードするためのプロンプトが再度表示されます。
Are you sure you want to unload QLogic driver: qla2300? [y,n] (y) y
- QLogic ドライバをアンロードするには、y と入力します。処理が次のように続行されます。
Removing qla2300 Adding qla2300. Adding qla2xxx. Would you like to start the SANsurfer agent (qlremote)? [y,n] (y) y
- QLogic SANsurfer エージェントがロードされると、構成処理によって、エージェントを起動するかどうかを尋ねられます。QLogic SANsurfer エージェントを起動するには、y を入力します。処理が次のように続行されます。
Starting qlremote agent service Started SANsurfer agent. /etc/udev/permissions.d/50-udev.permissions updated with Jungo WinDriver permissions. NetBackup Fibre Transport Server started. Would you like to make these changes persist after a reboot? [y,n] (y) y
- コンピュータの再ブート後に FT サーバーが常に起動するようにするには、y を入力します。処理が次のように続行されます。
Running mkinitrd. Previous initrd image is saved at /boot/initrd-2.6.9-11.ELsmp.img.05-21-07.11:24:03.
手順 y で2 を入力した場合は、FT サービスが起動し、ターゲットモードドライバがマークされた HBA ポートにバインドされます。
- 手順 n で2 を入力した場合は、プロンプトが表示されたときにコンピュータを再ブートします。
FT サービスが起動され、ターゲットモードドライバがマークされた HBA ポートにバインドされます。
Solaris でファイバーのトランスポートサービスを設定する方法
- nbftsrv_config スクリプトを実行します。次に例を示します。ご使用のシステムでの出力は異なる場合があります。
/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbftsrv_config Installing the Jungo driver and Fibre Transport Server. Waiting for driver references to ql2300_stub to free up (this may take some time). The following automatic startup and shutdown scripts (respectively) have been installed. They will cause the NetBackup Fibre Transport Server daemon to be automatically shut down and restarted each time the system boots. /etc/rc2.d/S21nbftserver /etc/rc0.d/K03nbftserver Adding "pci1077,2312.1077.101" to qlc. No third party drivers found with conflicting driver aliases. Done copying driver into system directories. Done adding driver.MUST REBOOT TO COMPLETE INSTALLATION.
- ホストを再ブートします。
FT サービスが起動され、ターゲットモードドライバがマークされた HBA ポートにバインドされます。