Veritas NetBackup™ SAN クライアントおよびファイバートランスポートガイド
- SAN クライアントとファイバートランスポートの概要
- 配備の計画
- SAN クライアントの宛先ストレージについて
- SAN の準備
- SAN クライアントとファイバートランスポートのライセンス
- SAN クライアントおよびファイバートランスポートの構成
- ファイバートランスポートメディアサーバーの設定
- SAN クライアントの構成
- クラスタ内の SAN クライアントの構成
- [ファイバートランスポート (Fibre Transport)]プロパティ
- SAN クライアントの使用設定の構成
- SAN クライアントおよびファイバートランスポートの管理
- SAN クライアントとファイバートランスポートの無効化
- SAN クライアントとファイバートランスポートのトラブルシューティング
- 統合ログについて
- 付録 A. AIX に固有の構成の詳細
- 付録 B. HP-UX に固有の構成の詳細
テープドライブ用パススルーデバイスファイルの作成
メディアサーバーでは、テープドライブに対するパススルーパスが NetBackup によって自動的に作成されます。ただし、手動で作成することもできます。
NetBackup では、SAN クライアントにテープドライブ用パススルーデバイスファイルも使います。
次の 2 つの手順のいずれかを使用します。
テープドライブ用パススルーデバイスファイルを作成する
「パススルーテープドライブ用デバイスファイルを作成する方法」を参照してください。
SAN クライアントのパススルーデバイスファイルを作成する
「SAN クライアントのレガシーパススルーデバイスファイルを作成するには」を参照してください。
パススルーテープドライブ用デバイスファイルを作成する方法
- 次に示すように、HP-UX の ioscan -f コマンドを実行して、SCSI バスに接続されているデバイスを判断します。
ioscan -f Class I H/W Path Driver S/W State H/W Type Description ================================================================= ext_bus 7 0/7/0/ c720 CLAIMED INTERFACE SCSI C896 Fast Wide LVD target 10 0/7/0/1.0 tgt CLAIMED DEVICE tape 65 0/7/0/1.0.0 stape CLAIMED DEVICE QUANTUM SuperDLT1 target 11 0/7/0/1.1 tgt CLAIMED DEVICE tape 66 0/7/0/1.1.0 stape CLAIMED DEVICE QUANTUM SuperDLT1 target 12 0/7/0/1.2 tgt CLAIMED DEVICE autoch 14 0/7/0/1.2.0 schgr CLAIMED DEVICE ADIC Scalar 100 target 13 0/7/0/1.3 tgt CLAIMED DEVICE autoch 19 0/7/0/1.3.0 schgr CLAIMED DEVICE IBM ULT3583-TL target 14 0/7/0/1.4 tgt CLAIMED DEVICE tape 21 0/7/0/1.4.0 atdd CLAIMED DEVICE IBM ULT3580-TD1 target 15 0/7/0/1.5 tgt CLAIMED DEVICE tape 19 0/7/0/1.5.0 atdd CLAIMED DEVICE IBM ULT3580-TD1
この出力例によって、次の内容が示されています。
ADIC Scalar 100 ライブラリのロボット制御はインスタンス番号 7 の SCSI バスに存在します。SCSI ID は 2、LUN は 0 です。IBM ULT3583-TL ライブラリのロボット制御は SCSI ID 3 および LUN 0 の同じ SCSI バスに存在します。
ADIC ライブラリには、Quantum Super DLT ドライブが 2 台存在します。1 台は SCSI ID 0 と LUN 0 です。別の 1 台は SCSI ID 1 と LUN 0 です。
IBM ライブラリには、IBM Ultrium LTO ドライブが 2 台存在します。1 台は SCSI ID 4 と LUN 0 です。別の 1 台は SCSI ID 5 と LUN 0 です。
HP-UX に IBM テープドライブを構成する場合、IBM atdd ドライバを使用します。IBM のドライバのマニュアルに従って、atdd および BEST デバイスパスを構成します。IBM ロボットのロボット制御で atdd を構成しないでください。IBM が推奨する最新の atdd ドライバのバージョンは、Veritasのサポート Web サイトを参照してください。
- 次のように、テープドライブのパススルーデバイスファイルを作成します。
cd /dev/sctl /usr/sbin/mknod c7t0l0 c 203 0x070000 /usr/sbin/mknod c7t1l0 c 203 0x071000 /usr/sbin/mknod c7t4l0 c 203 0x074000 /usr/sbin/mknod c7t5l0 c 203 0x075000
テープドライブに対して HP-UX の mknod コマンドを実行する場合、target はテープドライブの SCSI ID となります。ロボット制御の SCSI ID ではありません。
前述のコマンドによって、次のパススルーデバイスファイルが作成されます。
/dev/sctl/c7t0l0 /dev/sctl/c7t1l0 /dev/sctl/c7t4l0 /dev/sctl/c7t5l0
テープドライブのパススルーデバイスファイルは、NetBackup の動作中に使用されますが、NetBackup の構成中は使用されません。NetBackup でのテープドライブの構成中は、次のデバイスファイルを使用してテープドライブを構成します。
/dev/rmt/c7t0d0BESTnb /dev/rmt/c7t1d0BESTnb /dev/rmt/c7t4d0BESTnb /dev/rmt/c7t5d0BESTnb
SAN クライアントのレガシーパススルーデバイスファイルを作成するには
- 次に示すように、HP-UX の ioscan -f コマンドを実行して、SCSI バスに接続されているデバイスを判断します。
ioscan -f Class I H/W Path Driver S/W State H/W Type Description ================================================================================= ext_bus 9 0/3/1/0.1.22.255.0 fcd_vbus CLAIMED INTERFACE FCP Device Interface target 4 0/3/1/0.1.22.255.0.0 tgt CLAIMED DEVICE tape 6 0/3/1/0.1.22.255.0.0.0 stape CLAIMED DEVICE ARCHIVE Python tape 7 0/3/1/0.1.22.255.0.0.1 stape CLAIMED DEVICE ARCHIVE Python
この出力例は、ファイバーチャネル HBA のインスタンス番号が 9 であることを示します。また、ファイバートランスポートのメディアサーバー上のターゲットモードドライバが ARCHIVE Python デバイスとして表示されることも示します。1 台は SCSI ID 0 と LUN 0 です。別の 1 台は SCSI ID 0 と LUN 1 です。
HP-UX 11i V3 以降は、アジャイルデバイスビューの使用が推奨および優先されます。ioscan -f コマンドで ARCHIVE Python デバイスが表示されない場合は、「SAN クライアントのアジャイルパススルーデバイスファイルを作成するには (HP-UX 11i V3 以降のバージョン)」セクションを参照して、アジャイルデバイスのアドレス指定方式を使用します。
- 次のコマンドを実行して、sctl ドライバのキャラクタメジャー番号を調べます。
lsdev -d sctl Character Block Driver Class 203 -1 sctl ctl
このコマンドの出力では、sctl ドライバのキャラクタメジャー番号が 203 と表示されています。
- 次の通り、パススルーデバイスファイルを作成します。
cd /dev/sctl /usr/sbin/mknod c9t0l0 c 203 0x090000 /usr/sbin/mknod c9t0l1 c 203 0x090100
デバイスファイル名の説明を次に示します。
c9
はインターフェースカードのインスタンス番号を定義します。t0
は SCSI ID (ターゲット) を定義します。l1
は LUN を定義します (最初の文字は英字の「l」です)。
- デバイスファイルが作成されたことを次のとおり検証します。
# ls -l /dev/sctl total 0 crw-r--r-- 1 root sys 203 0x090000 Nov 1 13:19 c9t0l0 crw-r--r-- 1 root sys 203 0x090100 Nov 1 13:19 c9t0l1
SAN クライアントのアジャイルパススルーデバイスファイルを作成するには (HP-UX 11i V3 以降のバージョン)
- 次のように HP-UX の ioscan -kCtape -P wwid コマンドを使用して、デバイスのインスタンス番号、SCSI 番号、lun 番号を確認します。
bash-4.4# ioscan -kCtape -P wwid Class I H/W Path wwid =============================== tape 133 64000/0xfa00/0xa0 SYMANTECFATPIPE 0.0 limbo.com tape 142 64000/0xfa00/0xa9 SYMANTECFATPIPE 0.1 limbo.com
検索対象のデバイスは、wwid フィールドに SYMANTECFATPIPE キーワードが含まれているデバイスのみです。この出力例では、SAN クライアント固有のテープのインスタンス番号が 133 および 142 であることを示しています。SYMANTECFATPIPE キーワードに続く 2 つの数値によって、デバイスインスタンス 142 の SCSI 番号が 0、lun 番号が 1 であることも示されています。同様に、デバイスインスタンス 133 の SCSI 番号は 0、lun 番号は 0 です。
- 次のように、パススルーデバイスファイルを
/dev/sctl/
ディレクトリに作成します。#cd /dev/sctl #mksf -d estape -P -I 133 -v -r /dev/sctl/c133t0l0 making /dev/sctl/c133t0l0 c 12 0x0000a0 #mksf -d estape -P -I 142 -v -r /dev/sctl/c142t0l1 making /dev/sctl/c142t0l1 c 12 0x0000a9
オプション -I を使用してインスタンス番号を指定します。手順 1 の ioscan コマンドを使用すると、インスタンス番号が一覧表示されます。
コマンド mksf の最後の部分には、パススルーデバイスの絶対パス名を指定します。
パススルーデバイスファイルが存在する必要があるパスは
/dev/sctl/
です。c142 でテープデバイスのインスタンス番号、t0 で SCSI ID (ターゲット)、l1 で LUN (最初の文字は「l」) を定義します。
- 次のコマンドを使用して、デバイスファイルが作成されたことを検証します。
bash-4.4# ls -l /dev/sctl total 0 crw-r----- 1 bin sys 12 0x0000a0 Jun 29 12:33 c133t0l0 crw-r----- 1 bin sys 12 0x0000a9 Jun 30 09:39 c142t0l1