NetBackup™ for Microsoft Azure Stack 管理者ガイド
- 概要
- NetBackup 用 Microsoft Azure Stack プラグイン構成の前提条件
- NetBackup と Microsoft Azure Stack の構成
- Microsoft Azure Stack のバックアップとリストアの実行
- バックアップ、アーカイブおよびリストアインターフェースからの Microsoft Azure Stack VM のリストアシナリオについて
- トラブルシューティング
Microsoft Azure Stack クレデンシャルを含むファイルの作成
Microsoft Azure Stack と通信するために、プラグインに Microsoft Azure Stack クレデンシャルへのアクセス権が必要です。クレデンシャルは、NetBackup マスターサーバー上のファイルに保存する必要があります。クレデンシャルは暗号化された形式で格納され、プラグインは情報に安全にアクセスします。
Microsoft Azure Stack クレデンシャルを含むファイルをマスターサーバーに作成するには
マスターサーバー上の任意の場所に、JSON 形式のファイルを作成します。
たとえば、
azurestack.creds
という名前のファイルを/usr/openv/var/global/
ディレクトリに作成できます。ファイルを開いて次の内容を追加します。
{ "IdentityProvider":"ADFS", "TenantId":"tenant.domain.com", "ClientId":"1950a258-227b-4e31-a9cf-717495945fc2", "ClientSecret":"client_secret", "AuthResource": "https://management.adfs.azurestack.local/metadata/a6ad92e4-5b80-4c88-b84f-a7f25c12ba27", "teststorageac1": "9ghIt35bQeSvjZxXUPj8LinMs6aXPb2tMFjXVIG6N2v2FO6LRg+HzLz2LX1xR/qRkQYwNPIaE/v+QnUovzaKpQ==", "rg1disks540": "R6Lu3buXZ4HVtRTrNEHzzJqo2gShjQytfjX1hRkvfqMVWnvKWmEt2CUfmhlbxI7JCE0Gh5TKA9r3I88eit2FdA==", "StorageAccount3":"asasdlfkjaasdfasdfasdfasdf09sd8fhaopisdfbanpsdf98asdfpusadf====", "StorageAccount11":"90asdfasdfasdfasd-98fha-sdf98asdb-fau9bsdf-auy8svfasd==", "StorageAccount19":"90asdfasdfasdfasd-98fha-sdf98asdb-fau9bsdf-auy8svfasd==", "StorageAccount121":"90asdfasdfasdfasd-98fha-sdf98asdb-fau9bsdf-auy8svfasd==", "StorageAccount13":"90asdfasdfasdfasd-98fha-sdf98asdb-fau9bsdf-auy8svfasd==", "StorageAccount14":"90asdfasdfasdfasd-98fha-sdf98asdb-fau9bsdf-auy8svfasd==", "StorageAccount12":"90asdfasdfasdfasd-98fha-sdf98asdb-fau9bsdf-auy8svfasd==" ... }
メモ:
StorageAccount
の詳細は、FETCH_STORAGE_KEYS = false がazurestack.conf
ファイル内にある場合に必要です。オプション
ID プロバイダ
説明
IdentityProvider
AAD
およびADFS
値は、ADFS (Active Directory フェデレーションサービス) または AAD (Azure Active Directory) のいずれかにできます。
TenantId
AAD
値はテナントドメインです。たとえば、「
tenant.onmicrosoft.com
」です。ClientId
ADFS
値は、1950a258-227b-4e31-a9cf-717495945fc2 です。
AAD
値は、NetBackup が保護する必要があるサブスクリプションに対して、NetBackup のバックアップとリカバリの役割を持つサービスプリンシパルのアプリケーション ID です。
ClientSecret
AAD
値は、NetBackup が保護する必要があるサブスクリプションに対して、NetBackup のバックアップとリカバリの役割を持つサービスプリンシパルのクライアントシークレットです。
AuthResource
AAD
およびADFS
Web ブラウザで次の URL を開いて取得できる、キーオーディエンスの値です。
https://managment.{region}.{azurestackFQDN}/metadata/endpoints?api-version=2015-01-01
次に例を示します。
https://management.eng.azurestack.veritas.com/metadata/endpoints?api-version=2015-01-01
URL は、キーオーディエンスの値である JSON 値を返します。
StorageAccount
AAD
およびADFS
アクセスキーを持つストレージアカウントです。
azurestack.conf
ファイル内の fetchStorageKeys の値が false の場合は、このオプションを追加する必要があります。
TenantId
値の取得https://portal.azure.com にサインインします。
[Azure Active Directory]、[プロパティ]の順に選択して、[ディレクトリ ID]が
TenantId
のものを探します。
ClientId
値の取得ClientId
値を取得するには、新しいサービスプリンシパルを作成するか、既存のサービスプリンシパルを使用します。
https://portal.azure.com にサインインします。
[Azure Active Directory]、[アプリの登録]の順に開きます。
[名前またはアプリ ID で検索]フィールドで、
NBU-ASTK-1
を検索し、結果からサービスプリンシパルの[表示名]をクリックします。ClientID
を取得するための、次の手順のいずれかを使用します。[設定]を開いて、[アプリケーション ID]が
ClientId
のものを特定してコピーします。[プロパティ]を開いて、[アプリケーション ID]が
ClientId
のものを特定してコピーします。
ClientSecret
値の取得
ClientSecret
値を取得するには、新しいサービスプリンシパルを作成するか、既存のサービスプリンシパルを使用します。
https://portal.azure.com にサインインします。
[Azure Active Directory]、[アプリの登録]、[新しいアプリケーションの登録]の順に開きます。
[名前]が
NBU-ASTK-1
のアプリケーションを作成します。[アプリケーションの種類]に[Web アプリケーション/API]を選択します。
[サインオン URL]を
https://astk.nbu.com
として入力します。[作成]をクリックします。
[Azure Active Directory]、[アプリの登録]の順に開きます。
[名前またはアプリ ID で検索]フィールドで、
NBU-ASTK-1
を検索し、結果からサービスプリンシパルの[表示名]をクリックします。[設定]、[キー]の順に開いて、次のように新しいパスワード情報を追加して保存します。
[説明]:
Credential_1
[有効期限]:
なし
[値]:
seedvalue_1
表示される[値]は、
ClientSecret
です。値は 1 回だけ表示されます。ウィンドウを閉じると、値は再度表示されません。