NetBackup™ for Microsoft Azure Stack 管理者ガイド

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Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (10.5)
  1. 概要
    1.  
      NetBackup を使用した Microsoft Azure Stack VM の保護
    2.  
      Microsoft Azure Stack VM のバックアップ
    3.  
      Microsoft Azure Stack VM のリストア
    4.  
      NetBackup for Microsoft Azure Stack の用語
  2. NetBackup 用 Microsoft Azure Stack プラグイン構成の前提条件
    1.  
      オペレーティングシステムとプラットフォームの互換性
    2.  
      NetBackup 用の Microsoft Azure Stack プラグインのライセンス
    3.  
      Microsoft Azure Stack を保護するための NetBackup の配備について
  3. NetBackup と Microsoft Azure Stack の構成
    1.  
      NetBackup と Microsoft Azure Stack の構成の概要
    2.  
      NetBackup 管理者にアクセス権を付与するための Microsoft Azure Stack カスタムロールの追加
    3.  
      azurestack.conf 構成ファイルを使用した Microsoft Azure プラグインの構成
    4.  
      Microsoft Azure Stack クレデンシャルを含むファイルの作成
    5.  
      NetBackup での Microsoft Azure Stack クレデンシャルの追加
    6.  
  4. Microsoft Azure Stack のバックアップとリストアの実行
    1.  
      Microsoft Azure 仮想マシンのバックアップについて
    2.  
      Microsoft Azure Stack の仮想マシンのリストアについて
    3. バックアップ、アーカイブおよびリストアインターフェースからの Microsoft Azure Stack VM のリストアシナリオについて
      1.  
        Microsoft Azure Stack VM のリストアおよびリカバリに関する考慮事項
    4.  
      同じ場所にある Microsoft Azure Stack VM の[バックアップ、アーカイブおよびリストア (Backup, Archive, and Restore)]インターフェースを使用したリストア
    5.  
      同じ場所にある Microsoft Azure Stack VM の bprestore コマンドを使用したリストア
    6.  
      バックアップ、アーカイブおよびリストアインターフェースを使用した Microsoft Azure Stack VM の別の場所へのリストア
    7.  
      バックアップ、アーカイブおよびリストアインターフェースを使用した、変更したメタデータを持つ Microsoft Azure Stack VM の別の場所でのリストア
    8.  
      bprestore コマンドを使用した、変更したメタデータを持つ Microsoft Azure Stack VM の代替の領域へのリストア
  5. トラブルシューティング
    1.  
      NetBackup for Microsoft Azure のデバッグログについて
    2.  
      NetBackup を使用した Microsoft Azure の保護に関する既知の制限事項
    3.  
      バックアップがエラー 6662 で失敗する
    4.  
      バックアップがエラー 6661 で失敗する
    5.  
      バックアップがエラー 6646 で失敗する
    6.  
      バックアップがエラー 6629 で失敗する
    7.  
      バックアップがエラー 6626 で失敗する
    8.  
      バックアップがエラー 6630 で失敗する
    9.  
      リストアがエラー 2850 で失敗する
    10.  
      バックアップがエラー 1 で失敗する
    11.  
      エラー 9101 で Azure Stack クレデンシャルの NetBackup への追加が失敗する
    12.  
      エラー 7610 で Azure Stack クレデンシャルの NetBackup への追加が失敗する

Microsoft Azure Stack クレデンシャルを含むファイルの作成

Microsoft Azure Stack と通信するために、プラグインに Microsoft Azure Stack クレデンシャルへのアクセス権が必要です。クレデンシャルは、NetBackup マスターサーバー上のファイルに保存する必要があります。クレデンシャルは暗号化された形式で格納され、プラグインは情報に安全にアクセスします。

Microsoft Azure Stack クレデンシャルを含むファイルをマスターサーバーに作成するには

  • マスターサーバー上の任意の場所に、JSON 形式のファイルを作成します。

    たとえば、azurestack.creds という名前のファイルを /usr/openv/var/global/ ディレクトリに作成できます。

  • ファイルを開いて次の内容を追加します。

    {
    "IdentityProvider":"ADFS",
    "TenantId":"tenant.domain.com",
    "ClientId":"1950a258-227b-4e31-a9cf-717495945fc2",
    "ClientSecret":"client_secret",
    "AuthResource":
    "https://management.adfs.azurestack.local/metadata/a6ad92e4-5b80-4c88-b84f-a7f25c12ba27",
    "teststorageac1":
    "9ghIt35bQeSvjZxXUPj8LinMs6aXPb2tMFjXVIG6N2v2FO6LRg+HzLz2LX1xR/qRkQYwNPIaE/v+QnUovzaKpQ==",
    "rg1disks540":
    "R6Lu3buXZ4HVtRTrNEHzzJqo2gShjQytfjX1hRkvfqMVWnvKWmEt2CUfmhlbxI7JCE0Gh5TKA9r3I88eit2FdA==",
    "StorageAccount3":"asasdlfkjaasdfasdfasdfasdf09sd8fhaopisdfbanpsdf98asdfpusadf====",
    "StorageAccount11":"90asdfasdfasdfasd-98fha-sdf98asdb-fau9bsdf-auy8svfasd==",
    "StorageAccount19":"90asdfasdfasdfasd-98fha-sdf98asdb-fau9bsdf-auy8svfasd==",
    "StorageAccount121":"90asdfasdfasdfasd-98fha-sdf98asdb-fau9bsdf-auy8svfasd==",
    "StorageAccount13":"90asdfasdfasdfasd-98fha-sdf98asdb-fau9bsdf-auy8svfasd==",
    "StorageAccount14":"90asdfasdfasdfasd-98fha-sdf98asdb-fau9bsdf-auy8svfasd==",
    "StorageAccount12":"90asdfasdfasdfasd-98fha-sdf98asdb-fau9bsdf-auy8svfasd=="
    ...
    }
    

    メモ:

    StorageAccount の詳細は、FETCH_STORAGE_KEYS = falseazurestack.conf ファイル内にある場合に必要です。

    オプション

    ID プロバイダ

    説明

    IdentityProvider

    AAD および ADFS

    値は、ADFS (Active Directory フェデレーションサービス) または AAD (Azure Active Directory) のいずれかにできます。

    TenantId

    AAD

    値はテナントドメインです。たとえば、「tenant.onmicrosoft.com」です。

    ClientId

    ADFS

    値は、1950a258-227b-4e31-a9cf-717495945fc2 です。

    AAD

    値は、NetBackup が保護する必要があるサブスクリプションに対して、NetBackup のバックアップとリカバリの役割を持つサービスプリンシパルのアプリケーション ID です。

    ClientSecret

    AAD

    値は、NetBackup が保護する必要があるサブスクリプションに対して、NetBackup のバックアップとリカバリの役割を持つサービスプリンシパルのクライアントシークレットです。

    AuthResource

    AAD および ADFS

    Web ブラウザで次の URL を開いて取得できる、キーオーディエンスの値です。

    https://managment.{region}.{azurestackFQDN}/metadata/endpoints?api-version=2015-01-01

    次に例を示します。

    https://management.eng.azurestack.veritas.com/metadata/endpoints?api-version=2015-01-01

    URL は、キーオーディエンスの値である JSON 値を返します。

    StorageAccount

    AAD および ADFS

    アクセスキーを持つストレージアカウントです。

    azurestack.conf ファイル内の fetchStorageKeys の値が false の場合は、このオプションを追加する必要があります。

AAD の TenantId 値の取得
  1. https://portal.azure.com にサインインします。

  2. [Azure Active Directory]、[プロパティ]の順に選択して、[ディレクトリ ID]が TenantId のものを探します。

AAD の ClientId 値の取得

ClientId 値を取得するには、新しいサービスプリンシパルを作成するか、既存のサービスプリンシパルを使用します。

  1. https://portal.azure.com にサインインします。

  2. [Azure Active Directory]、[アプリの登録]の順に開きます。

  3. [名前またはアプリ ID で検索]フィールドで、NBU-ASTK-1 を検索し、結果からサービスプリンシパルの[表示名]をクリックします。

  4. ClientID を取得するための、次の手順のいずれかを使用します。

    • [設定]を開いて、[アプリケーション ID]が ClientId のものを特定してコピーします。

    • [プロパティ]を開いて、[アプリケーション ID]が ClientId のものを特定してコピーします。

AAD の ClientSecret 値の取得

ClientSecret 値を取得するには、新しいサービスプリンシパルを作成するか、既存のサービスプリンシパルを使用します。

  1. https://portal.azure.com にサインインします。

  2. [Azure Active Directory]、[アプリの登録]、[新しいアプリケーションの登録]の順に開きます。

  3. [名前]が NBU-ASTK-1 のアプリケーションを作成します。

    [アプリケーションの種類]に[Web アプリケーション/API]を選択します。

    [サインオン URL]を https://astk.nbu.com として入力します。

    [作成]をクリックします。

  4. [Azure Active Directory]、[アプリの登録]の順に開きます。

  5. [名前またはアプリ ID で検索]フィールドで、NBU-ASTK-1 を検索し、結果からサービスプリンシパルの[表示名]をクリックします。

  6. [設定]、[キー]の順に開いて、次のように新しいパスワード情報を追加して保存します。

    [説明]: Credential_1

    [有効期限]: なし

    [値]: seedvalue_1

  7. 表示される[値]は、ClientSecret です。値は 1 回だけ表示されます。ウィンドウを閉じると、値は再度表示されません。