Veritas NetBackup™ リリースノート
- NetBackup 9.1 について
- 新機能、拡張機能および変更
- NetBackup 9.1 の新機能、変更点、拡張機能
- 操作上の注意事項
- NetBackup のインストールとアップグレードの操作上の注意事項
- NetBackup の管理と一般的な操作上の注意事項
- NetBackup 管理インターフェースの操作上の注意事項
- NetBackup クラウドの操作上の注意事項
- NetBackup と Veritas CloudPoint に関する操作上の注意事項
- NetBackup Deduplication に関する注意事項
- NetBackup for NDMP の操作上の注意事項
- NetBackup for OpenStack の操作上の注意事項
- NetBackup の国際化と日本語化の操作に関する注意事項
- NetBackup Snapshot Client の操作上の注意事項
- NetBackup 仮想化の操作上の注意事項
- 付録 A. NetBackup ユーザーの SORT について
- 付録 B. NetBackup のインストール要件
- 付録 C. NetBackup の互換性の要件
- 付録 D. 他のNetBackup マニュアルおよび関連マニュアル
NetBackup 9.1 の RESTful API
NetBackup 9.1 は、更新された RESTful アプリケーションプログラミングインターフェース (API) と新しい RESTful API の両方を備えています。これらの API は、ご使用の環境で NetBackup を構成および管理できる Web サービスベースのインターフェースを提供します。
NetBackup API のマニュアルは次の場所にあります。
マスターサーバー上
API は、マスターサーバー上の YAML ファイルに格納されています。
https://<primary_server>/api-docs/index.html
API は Swagger 形式で記述されています。この形式では、コードを確認し、API の実際の呼び出しを実行して機能をテストできます。Swagger API を使用するには、マスターサーバーと API にアクセスする適切なセキュリティ権限が必要です。
注意:
ベリタスは、開発環境でのみ API をテストすることをお勧めします。Swagger ファイルから実際の API の呼び出しを実行できるため、本番環境では API をテストしないでください。
SORT 上
NetBackup API のマニュアルは、SORT でも入手できます。
[HOME]、[ナレッジベース (KNOWLEDGE BASE)]、[文書 (Documents)]、[製品バージョン (Product Version)] 9.1
[API リファレンス (API Reference)]の下を参照します。『はじめに』のマニュアルには、NetBackup API の使用に関する背景情報が記載されています。API YAML ファイルも参照できますが、実用的ではありません。SORT 上のマニュアルからは API をテストできません。
複数のジョブ API の現在のバージョンで、作業負荷資産に基づいたより細かいアクセス制御が追加されました。ジョブへのアクセスは引き続き、「|MANAGE|JOBS|」名前空間を使用し、すべてのジョブに操作を付与してグローバルに構成できます。ジョブへのアクセスは、特定の作業負荷と、ジョブが実行された特定の資産にも限定できるようになりました。バックアップジョブとリストアジョブへのオブジェクトレベルのアクセスは、ジョブが作成された資産のアクセス制御 ID (名前空間) に基づいて適用されます。
以前は、ジョブの状態を変更する権限は 1 回の更新操作によって制御されていました。ジョブ固有の操作がさらに追加され、管理者はジョブの一時停止、再起動、再開、キャンセルを個別に許可できるようになりました。
以前のバージョンのジョブ API では、管理者によって付与された操作に関係なく、バックアップジョブを開始するユーザーがそのジョブに対する完全な権限を持つ「イニシエータベース」のアクセス制御という概念が含まれていました。このリリースでは、イニシエータベースのアクセス権が削除され、代わりに資産ベースのオブジェクトレベルのアクセス制御が導入されました。
NetBackup 9.1 には、次の機能強化された API が新たに導入されました。
エージェントレスホスト: エージェントレスホストを管理します。
iSCSI 設定: AHV 作業負荷のグローバル iSCSI 設定を管理します。
ポリシー: VMware ポリシー形式と新しいスナップショット構成の検証をサポートします。
SAML 証明書: シングルサインオンベース認証の SAML 証明書を管理します。
SLP: ストレージライフサイクルポリシー (SLP) の更新と競合の確認を実行します。
SLP 設定: グローバルストレージライフサイクルポリシー (SLP) 設定を管理します。
SLP 時間帯: ストレージライフサイクルポリシー (SLP) 時間帯を管理します。
スナップショット管理サーバー拡張機能: CloudPoint サーバーに登録された拡張機能を管理します。
スナップショットプロバイダ - Azure ドメイン: 構成済みの Azure ドメインに関する情報を取得します。
リカバリ
クラウド: クラウド資産のリカバリのリカバリ前チェック。
Nutanix AHV: AHV VM の完全リカバリ。NetBackup クライアントとエージェントレスの両方による個々のファイルとフォルダのリカバリ。
Oracle: Oracle データベースの完全なリカバリ。
物理: 物理システムからのファイルとフォルダの個別リカバリ。
VMware: インスタント同期 VM リカバリ。
ユーザー証明書ログイン: X.509 証明書を使用したクライアント証明書の認証を許可します。
GET /catalog/image-contents
この既存の API が強化され、要求ヘッダー「X-NetBackup-All-Copies」をサポートするようになりました。このヘッダーは、最新のバックアップだけではなく日付範囲の各パスについてすべてのバックアップを返す必要があることを示すブール値です。
ジョブ
次の属性は V6.0 のジョブの詳細応答から削除されました。
initiatorId
次の属性が V6.0 のジョブ詳細応答に追加されました。
属性 |
種類 |
---|---|
dteMode |
文字列 |
dedupSpaceRatio |
浮動小数点数 |
compressionSpaceRatio |
浮動小数点数 |
workloadDisplayName |
文字列 |
ジョブ API に対するその他の変更は次のとおりです。
GET:/admin/jobs
リストジョブ API に、新しいカーソルベースの改ページ戦略が実装されました。
RBAC の適用が拡張され、作業負荷資産に基づくオブジェクトレベルの適用が含まれるようになりました。
資産ベースのジョブに対する表示権限を付与する新しい操作、|OPERATIONS|MANAGE|JOBS|VIEW| が導入されました。これにより、管理者はジョブを実行する資産に関係なく、ジョブへのアクセス権を委任できます。
イニシエータベースの適用が削除されました。オブジェクトレベルの適用のサポートによって、イニシエータベースの適用が冗長になりました。
GET:/admin/jobs/{jobId} GET:/admin/jobs/{jobId}/progress-logs GET:/admin/jobs/{jobId}/try-logs GET:/admin/jobs/{jobId}/try-logs/{attempt} GET:/admin/jobs/{jobId}/file-lists
RBAC の適用が拡張され、作業負荷資産に基づくオブジェクトレベルの適用が含まれるようになりました。
ジョブを表示する機能とジョブが実行される資産を区別するため、新たに |OPERATIONS|MANAGE|JOBS|VIEW| 操作が導入されました。
イニシエータベースの適用が削除されました。オブジェクトレベルの適用のサポートによって、イニシエータベースの適用が冗長になりました。
GET:/admin/jobs/{jobId}/cancel GET:/admin/jobs/{jobId}/suspend GET:/admin/jobs/{jobId}/resume GET:/admin/jobs/{jobId}/restart
RBAC の適用が拡張され、作業負荷資産に基づくオブジェクトレベルの適用が含まれるようになりました。
ジョブをキャンセル、一時停止、再開、再起動する機能が、API レベルとオブジェクトレベルの両方で個別に付与できるようになりました。
イニシエータベースの適用が削除されました。オブジェクトレベルの適用のサポートによって、イニシエータベースの適用が冗長になりました。