Enterprise Vault™ アップグレードの手順
- 本書について
- 開始する前の確認事項
- アップグレードする場合の注意事項
- Enterprise Vault サーバーへの Outlook のインストール
- アイテムに保持期間を適用する場合の一貫性の向上
- Enterprise Vault 11.0 または 11.0.1 からアップグレードする場合の追加の注意事項
- システムのアップグレード手順
- Enterprise Vault サーバーの準備
- 単一サーバー: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- 複数サーバー: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- Veritas Cluster Server: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- Windows Server フェールオーバークラスタリング: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- スタンドアロン管理コンソールのアップグレード
- Enterprise Vault Reporting のアップグレード
- MOM と SCOM のアップグレード
- Exchange Server フォームのアップグレード
- Domino メールボックスアーカイブのアップグレード
- FSA エージェントのアップグレード
- Enterprise Vault Office Mail App のアップグレード
- OWA Extensions のアップグレード
- SharePoint Server コンポーネントのアップグレード
- SMTP アーカイブのアップグレード
- Enterprise Vault Search を使うように Enterprise Vault サイトをアップグレード
- Enterprise Vault による検索用のプロビジョニンググループの設定
- Enterprise Vault Search に対するユーザーのブラウザの構成
- Enterprise Vault 検索モバイル版の設定
- Enterprise Vault API アプリケーションのアップグレード
Forefront TMG とそれに類似する環境で使う Enterprise Vault 検索の設定
デフォルトで、Enterprise Vault 検索ではサポートされるすべてのブラウザでセキュリティベストプラクティスが実装されます。 一部の環境では、これらの制限が Enterprise Vault 検索の機能性に影響する場合があります。 たとえば、Forefront Threat Management Gateway (TMG)を介してフォームベースの認証を実装する場合は、Enterprise Vault 検索の閲覧ペインに、選択したアイテムのプレビューではなくログオン画面が表示される場合があります。
この問題は、Enterprise Vault 検索で属性を使って閲覧ペインの[制限付きサイトゾーン]設定が適用されるために発生します。 実際、このメカニズムは Internet Explorer 9 以前でのみ必要とされます。バージョン 10 以降では、異なるセキュリティメカニズムが使われ、Enterprise Vault 検索もこれを実装します。 ただし、バージョン 10 以降でもこの古いセキュリティメカニズムが尊重されるため、これらの後期バージョンで閲覧ペインが機能しないという問題が起こります。 したがって、ユーザーが Internet Explorer 9 以前を実行しない場合は、[制限付きサイトゾーン]設定を適用するために属性を使わないように Enterprise Vault を構成できます。 そうすることにより、セキュリティを下げることなく閲覧ペインの機能を実現できます。
Forefront TMG とそれに類似する環境で使う Enterprise Vault 検索を構成する方法
- Enterprise Vault サーバーで次のファイルを検索します。
C:\Program Files (x86)\Enterprise Vault\EVSearch\EVSearchClient\Web.config
- Windows のメモ帳などのテキストエディタでファイルを開きます。
- 次の行を見つけて 1 から 0 に値を変更します。
<add key="UseRestrictedSecurity" value="1"/>
値が 1 の場合はセキュリティ制限を適用し、0 の場合はセキュリティ制限を緩和します。
- ファイルを保存して閉じます。