Enterprise Vault™ アップグレードの手順
- 本書について
- 開始する前の確認事項
- アップグレードする場合の注意事項
- Enterprise Vault サーバーへの Outlook のインストール
- アイテムに保持期間を適用する場合の一貫性の向上
- Enterprise Vault 11.0 または 11.0.1 からアップグレードする場合の追加の注意事項
- システムのアップグレード手順
- Enterprise Vault サーバーの準備
- 単一サーバー: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- 複数サーバー: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- Veritas Cluster Server: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- Windows Server フェールオーバークラスタリング: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- スタンドアロン管理コンソールのアップグレード
- Enterprise Vault Reporting のアップグレード
- MOM と SCOM のアップグレード
- Exchange Server フォームのアップグレード
- Domino メールボックスアーカイブのアップグレード
- FSA エージェントのアップグレード
- Enterprise Vault Office Mail App のアップグレード
- OWA Extensions のアップグレード
- SharePoint Server コンポーネントのアップグレード
- SMTP アーカイブのアップグレード
- Enterprise Vault Search を使うように Enterprise Vault サイトをアップグレード
- Enterprise Vault による検索用のプロビジョニンググループの設定
- Enterprise Vault Search に対するユーザーのブラウザの構成
- Enterprise Vault 検索モバイル版の設定
- Enterprise Vault API アプリケーションのアップグレード
弱いプロトコルと暗号のブロック
Enterprise Vault 12.3 の新規インストール、または Enterprise Vault 12.3 へのアップグレードを行う際、Enterprise Vault インストーラが弱いプロトコルと暗号を無効化するようになりました。Enterprise Vault は次のプロトコルを無効にします (これらを手動で有効化した場合を除く)。
SSL 2.0
SSL 3.0
弱いプロトコルは、HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SecurityProviders\SCHANNEL\Protocols
にあるレジストリ設定を使用して管理されます。前述の弱いプロトコルを手動で有効化した場合、レジストリ設定は Protocols
サブキーの下にあります。この方法で有効にしたプロトコルは無効化されません。
メモ:
次の記事に示す手順に従って、TLS 1.0 プロトコルを手動で無効にすることもできます。
https://www.veritas.com/docs/100041638
TLS 1.0 を無効にすると、Enterprise Vault の一部の機能が正常に動作しない場合があります。前述の記事では、この機能を引き続き正常に動作させる方法を説明しています。
Enterprise Vault は次の暗号を無効にします。
TLS_RSA_WITH_RC4_128_SHA
TLS_RSA_WITH_RC4_128_MD5
TLS_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA
暗号は、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Cryptography\Configuration\SSL\00010002
にあるレジストリ設定を使用して管理されます。Enterprise Vault は、前述の弱い暗号をすべて無効にします。これは、Ciphers
サブキーにあるレジストリ設定を使用して弱い暗号を有効にした場合でも当てはまります。