Veritas NetBackup™ for Microsoft Exchange Server 管理者ガイド
- NetBackup for Exchange の概要
- NetBackup for Exchange のインストール
- Exchange クライアントのホストプロパティの構成
- Exchange クライアントのホストプロパティの構成
- [Exchange]プロパティNetBackup 管理コンソールの[Exchange]プロパティ
- スナップショットバックアップによるすべての Exchange トランザクションログファイルまたはコミットされていない Exchange トランザクションログファイルのみのバックアップについて
- Exchange 個別のプロキシのホストの構成
- インスタントリカバリバックアップでの Exchange トランザクションログの切り捨てについて
- ストレージユニットに対するバックアップの実行による Exchange トランザクションログの切り捨て
- Exchange バックアップでの一貫性チェックオプションについて
- クライアントのホストプロパティにおける Exchange クレデンシャルについて
- NetBackup Exchange 操作のアカウントの構成
- Exchange ホストの構成
- Exchange 個別リカバリの構成
- Exchange のバックアップと個別リカバリテクノロジ (GRT) について
- 個別リカバリテクノロジ (GRT) を使う Exchange バックアップの構成 (非 VMware バックアップ)
- Exchange 個別リカバリテクノロジ用 Network File System (NFS) のインストールおよび構成
- Exchange 個別リカバリテクノロジ (GRT) でサポートされるディスクストレージユニット
- 個別リカバリテクノロジ (GRT) を使用する Exchange バックアップの複製に対するカタログ化の無効化
- 個別リカバリテクノロジ (GRT) を使う Exchange バックアップまたは VMware バックアップのカタログ化
- NetBackup Client Service のログオンアカウントの構成
- Exchange のバックアップポリシーの構成 (非 VMware)
- Exchange 自動、ユーザー主導型、および手動バックアップについて
- Exchange Server のバックアップポリシーの構成について
- Exchange Server のスナップショットバックアップの構成
- Exchange Server のインスタントリカバリバックアップの構成
- 手動バックアップの実行
- Exchange Server、メールボックス、パブリックフォルダのバックアップの実行
- Exchange Server、メールボックス、パブリックフォルダのリストアの実行
- Exchange サーバー主導リストアとリダイレクトリストアについて
- Exchange リストア操作の宛先クライアントの選択について
- Exchange データベースデータのリストアについて
- 既存の Exchange Server トランザクションログ
- Exchange スナップショットバックアップのリストアについて
- 個々の Exchange メールボックスおよび共有フォルダの項目のリストアについて
- Exchange メールボックスフォルダおよびメッセージの件名の特殊文字
- Exchange の個々のメールボックス、メールボックスフォルダ、パブリックフォルダまたはメッセージのリストアを実行するための前提条件および操作上の注意事項
- Exchange Server メールボックスオブジェクトまたは共有フォルダオブジェクトのリストアのオプション
- Exchange メールボックスまたは共有フォルダのオブジェクトのリストア
- Exchange メールボックスまたは共有フォルダのオブジェクトの代替パスへのリダイレクトリストア
- コマンドラインを使用したExchange個別バックアップイメージの参照またはリストア
- VMware バックアップを使用した Exchange Server データの保護について
- 修復された Exchange Server または代替の Exchange Server への Exchange データベースのリカバリ
- Exchange サーバーのバックアップとリストアのトラブルシューティング
- NetBackup for Exchange デバッグログ
- オフホスト Exchange サーバーでのイベントビューアログの表示
- NetBackup の状態レポート
- Exchange リストア操作のトラブルシューティング
- Exchange Server のトランザクションログの切り捨てエラー
- Exchange のバックアップとリストアのパスの長さ制限の動的エンフォースメント
- Exchange スナップショット操作のトラブルシューティング
- 個別リカバリテクノロジ (GRT) を使用したトラブルシューティング Exchange ジョブ
- Exchange 2010 と 2013 でのメモリ使用量の増加
- DAG のバックアップとリストアのトラブルシューティング
- Exchange Server の VMware のバックアップとリストアのトラブルシューティング
- 付録 A. NetBackup Legacy Network Service (Exchange 2010)
Microsoft VSS プロバイダによる Exchange インスタントリカバリ
Microsoft VSS プロバイダでインスタントリカバリを使用する場合は、特別な要件があります。Veritas は Exchange スタンドアロンサーバーのポリシーの作成時に、共通のボリュームに存在するデータベースのみを含めることをお勧めします。
IR ポリシーによって複数ボリューム上にあるデータベースをバックアップした場合、これらのボリュームのサブセットをリストアすると、NetBackup によって他のスナップショットが削除されます。そうでない場合、バックアップイメージには不完全なスナップショットセットが含まれます。Microsoft VSS プロバイダを使用するロールバックでは、そのスナップショットが使用されますが、これはボリュームのスナップショットが再度作成されないためです。
Microsoft VSS プロバイダでインスタントリカバリを使用する場合、複数ボリュームにわたる項目を選択すると、次の処理が実行されます。
NetBackup は、ボリュームごとに 1 つのスナップショットを使用してバックアップセットを作成します。
リストア中にいずれかのスナップショットがロールバックされると、そのセットのすべてのスナップショットが削除されます。(SFW VSS プロバイダまたはハードウェアシステムプロバイダを使用すると、ロールバックされたスナップショットが再度作成されて、スナップショットセットは完全な状態を維持します。)
この状況は、Microsoft VSS プロバイダの制限事項です。これは、通常、別々のボリュームにあるデータベースおよびログフォルダのロールフォワードリストアを実行した際に発生します。 データベースボリュームは正常にロールバックされますが、ログボリュームのコピーは戻されます。この処理によってバックアップ以降に作成されたログが保持されます。次に、NetBackup はログスナップショットを削除し、カタログからバックアップイメージの IR コピーを削除します。バックアップのストレージユニットコピーが存在する場合、このコピーはそのまま保持されます。