Veritas NetBackup™ for Enterprise Vault™ Agent 管理者ガイド
- NetBackup Enterprise Vault の概要
- NetBackup Enterprise Vault Agent のインストール要件について
- 構成
- Windows と Java のユーザーインターフェースについて
- Enterprise Vault サーバーのログオンアカウントを指定する方法
- VSS ベースのスナップショットの構成について
- Enterprise Vault のバックアップ用のローカルメディアサーバーの構成
- Enterprise Vault のバックアップポリシーの構成要件
- 新しい Enterprise Vault ポリシーの追加
- Enterprise Vault のバックアップポリシーの属性
- Enterprise Vault ポリシーへのスケジュールの追加
- Enterprise Vault のバックアップ形式について
- バックアップ対象リストの作成
- ポリシーへのクライアントの追加
- Enterprise Vault によってバックアッププロバイダに提供される機能について
- Enterprise Vault のバックアップの実行
- Enterprise Vault のリストアの実行
- Enterprise Vault のデータのリストアに関する重要な注意事項
- Enterprise Vault サーバーの管理サービスの停止
- バックアップ、アーカイブ、リストアインターフェースについて
- Microsoft SQL Server Management Studio を使用したバックアップデータの表示
- Enterprise Vault のデータのリストア
- [全般 (General)]タブの Enterprise Vault のリストアオプションについて
- [Enterprise Vault データベース設定 (Enterprise Vault Database Settings)]タブについて
- リストア用のサーバー、クライアントおよびポリシー形式の指定
- Enterprise Vault のファイルシステムのデータのリストアについて
- Enterprise Vault のファイルシステムのコンポーネントのリストア
- Enterprise Vault SQL データベースのリストアについて
- Enterprise Vault SQL データベースのコンポーネントのリストア
- ディザスタリカバリ
- Enterprise Vault サーバーのディザスタリカバリの要件
- Enterprise Vault サイトのディザスタリカバリについて
- ディレクトリデータベースのリカバリ
- 監査データベースのリカバリ
- FSA レポートデータベースのリカバリ
- 監視データベースのリカバリ
- インデックスの場所のリカバリ
- Enterprise Vault のボルトストアグループのリカバリ
- フィンガープリントデータベースのリカバリ
- ボルトストアデータベースのリカバリ
- ボルトストアパーティションのリカバリ
- Enterprise Vault パーティションのリカバリ
- Enterprise Vault サーバーのリカバリ
- 異なるシステムの Enterprise Vault サーバーのリカバリ
- Enterprise Vault Agent による EV 7.5、8.0 以降のサポート
- Enterprise Vault 8.0 以降のバージョンのポリシーの構成
- Enterprise Vault 10.0 のバックアップに関する注意事項
- エクスクルードリストによるファイルの除外
- Enterprise Vault 7.5 のポリシーの作成用の指示句
- バックアップスケジュールの計画について
- Enterprise Vault ポリシーのホストについて
- Enterprise Vault ツールについて
- Enterprise Vault Agent のバックアップについて
- Enterprise Vault Agent のリストアについて
- Enterprise Vault Agent についての有用なヒント
- Enterprise Vault Agent の機能と EV 7.5 以降のサポート
- トラブルシューティング
- 付録 A. NetBackup Enterprise Vault Migrator
- EV オンラインヘルプ
Enterprise Vault Migrator について
企業で保管されるデータの量が増え続けると、その増加に対応するためにストレージ環境を拡大する方法を見つける必要があります。さらに重要なこととして、企業は、最も費用効果の高い方法でデータの管理と保管を実施する方法を継続的に模索します。
Enterprise Vault Migrator を使用すると、プライマリディスクストレージの場所から、より費用効果の高いセカンダリディスクストレージの場所にデータを自動的に移行できます。ポリシーに基づいた自動移行戦略を定義して、アーカイブ済みのデータを、Enterprise Vault によって管理されるディスクから NetBackup で管理されるメディア形式に移動することができるようになります。
Enterprise Vault と NetBackup を連携すると、Enterprise Vault のアーカイブ済み項目を、NetBackup が管理するストレージデバイスに自動的に保管および取得できます。すべてのアーカイブ済み項目は、はじめは、Enterprise Vault 内のボルトストアパーティション内に格納されます。Enterprise Vault で項目がアーカイブされると、収集プロセスが実行され、その結果が CAB ファイルに置かれます。CAB ファイルが作成されると、移行プロセスを使用して Enterprise Vault から NetBackup への移行の準備が整います。Enterprise Vault の移行プロセスは、NetBackup ポリシーによって CAB ファイルのバックアップを開始する NetBackup の移行プロセスを呼び出します。バックアップが完了すると、Enterprise Vault は CAB ファイルのボルトストアパーティションのコピーを切り捨てます。これにより、Enterprise Vault のディスクストレージ領域が削減され、NetBackup インフラに行われた投資が活用されます。
NetBackup の移行プロセス中にインラインテープコピーを使用して複数のコピーを作成できます。ディスクストレージユニット (DSU) とディスクステージングストレージユニット (DSSU) は、NetBackup で制御されるディスクへの直接移行に対してもサポートされます。ただし、保持要件が大きく異なる可能性があるため、従来のバックアップと Enterprise Vault データは分離しておくことをお勧めします。