NetBackup™ トラブルシューティングガイド
- 概要
- トラブルシューティングの手順
- NetBackup の問題のトラブルシューティング
- vnetd プロキシ接続のトラブルシューティング
- セキュリティ証明書失効のトラブルシューティング
- NetBackup のホスト名およびサービスエントリの検証
- 凍結されたメディアのトラブルシューティングについての注意事項
- NetBackup Web サービスの問題のトラブルシューティング
- PBX の問題の解決
- リモートホストの検証に関する問題のトラブルシューティング
- 自動イメージレプリケーションのトラブルシューティング
- NetBackup ユーティリティの使用
- NetBackup サポートユーティリティ (nbsu) について
- NetBackup の一貫性チェックユーティリティ (NBCC) について
- ロボットテストユーティリティについて
- NetBackup Smart Diagnosis (nbsmartdiag) ユーティリティについて
- ディザスタリカバリ
- UNIX および Linux のディスクリカバリ手順について
- UNIX および Linux のクラスタ化された NetBackup サーバーのリカバリについて
- Windows のディスクリカバリ手順について
- Windows のクラスタ化された NetBackup サーバーのリカバリについて
- NetBackup カタログをリカバリするためのオプション
- NetBackup カタログまたは NetBackup カタログイメージファイルのリカバリの前提条件
- NetBackup カタログ全体のリカバリについて
- NetBackup カタログイメージファイルのリカバリについて
- NetBackup データベースのリカバリについて
秘密鍵の暗号化に関する問題のトラブルシューティング
このトピックでは、秘密鍵の暗号化に固有の問題のトラブルシューティング方法について説明します。
パスフレーズは、NetBackup のホスト ID ベース証明書の秘密鍵を暗号化および復号するために使用されます。パスフレーズキーは、これらのパスフレーズを暗号化および復号するために使用されます。
NetBackup 証明書の秘密鍵は、AES_256_CBC 暗号化を使用した暗号化形式で格納されます。秘密鍵の暗号化に使用されるパスワードは、ファイルストレージに格納され、AES_256_GCM 暗号化を使用して暗号化されます。
キーストアの場所:
Windows の場合: Install path\NetBackup\var\vxss\credentials\keystore
Linux の場合: /usr/openv/var/vxss/credentials/keystore
クラスタのキーストアの場所:
/usr/openv/var/global/vxss/credentials/keystore
Nbcert ログ:
Windows の場合: Install path\NetBackup\logs\nbcert
Linux の場合: /usr/openv/netbackup/logs/nbcert
パスフレーズファイルのパス: keystorepath + .yekekp
パスフレーズキーファイルのパス: keystorepath + .yekcneekp
certmapinfo.json ファイルのパス:
Windows の場合: Install path\NetBackup\var\vxss\certmapinfo.json
Linux の場合: /usr/openv/var/vxss/certmapinfo.json
表:
通し番号 |
問題 |
考えられる理由 |
解決方法 |
---|---|---|---|
1 |
コマンド: nbcertcmd -listcertdetails Output: Private Key Encryption State: Encrypted with an unknown passphrase |
秘密鍵ファイルが改ざんされています。 |
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2 |
以下の問題のシナリオについては、理由と解決策は同じです。 コマンド: nbcertcmd -listcertdetails 出力: Private Key Encryption State: Encrypted with an unknown passphrase コマンド: nbcertcmd -rotatePassphrasekey The passphrase key rotation failed. EXIT STATUS 1200: Internal error |
パスフレーズファイルまたはパスフレーズキーファイルが改ざんされています。 |
|
3 |
NetBackup の新規インストール後にカタログのリストアを実行するときに、新規インストールで新しく作成された秘密鍵とリストアされた秘密鍵の両方が表示されます。 コマンド: ls -la total 20 drwx------ 2 nbsvcusr nbsvcusr 171 Jun 19 19:38 drwx------ 3 nbsvcusr nbsvcusr 133 Jun 19 19:25 .. -rw------- 1 nbsvcusr nbsvcusr 1858 Jun 19 19:38 015b91f5-74b5-44fb- 865f-6d65827cdb30-key.pem -rw------- 1 nbsvcusr nbsvcusr 1858 Jun 19 19:38 015b91f5-74b5-44fb-865f- 6d65827cdb3r-key.pem |
カタログをリストアすると、既存の秘密鍵とパスフレーズファイルがキーストアに再統合されます。その結果、キーストアには、新規インストールで新たに作成された秘密鍵とリストアされた秘密鍵の両方が含まれます。 |
UNIX 上の certmapinfo.json ファイルの場所: /usr/openv/var/vxss/certmapinfo.json |
4 |
NetBackup Web UI に次の通知が表示されます。 Reissuing the host certificates during private key encryption failed for the following hosts: host1 |
秘密鍵の暗号化操作中に証明書の再発行が試行されます。 |
暗号化されていないキーがある場合は、[暗号化済み (Encrypted)]以外の状態の秘密鍵に対して、次のいずれかのコマンドを実行します。
|
5 |
パスフレーズのローテーションの試行が失敗し、秘密鍵ファイルとパスフレーズファイルをリストアできませんでした。 コマンド: [root@example keystore] nbcertcmd -rotatepassphrase この操作は、ホスト ID ベース証明書の秘密鍵を暗号化するパスフレーズのローテーションを実行します。 この操作を実行する前に、NetBackup サービスを停止することを強くお勧めします。サービスの再起動は、操作の実行後に行ってください。 この操作を続行しますか? (y/n) (Are you sure you want to proceed with this operation? (y/n)) y The passphrase rotation failed. EXIT STATUS 9141: Keystore is in inconsistent state. Command: ls -la total 20 drwx------ 2 nbsvcusr nbsvcusr 176 Jul 16 11:55 . drwx------ 3 nbsvcusr nbsvcusr 133 Jul 4 22:24 .. -rw------- 1 nbsvcusr nbsvcusr 1858 Jul 16 11:51 5176ec69-d3cb-44d7-a229- 799555b7bd7e-key.pem -rw------- 1 nbsvcusr nbsvcusr 1858 Jul 16 11:54 5176ec69-d3cb-44d7-a229- 799555b7bd7e-key.pem_bkup -rw------- 1 nbsvcusr nbsvcusr 1858 Jul 16 11:51 PrivKeyFile-2048.pem -rw-r--r-- 1 nbsvcusr nbsvcusr 1072 Jul 16 11:51 .yekcneekp -rw-r--r-- 1 nbsvcusr nbsvcusr 271 Jul 16 11:52 .yekekp |
バックアップファイルが存在しないか、ファイルの書き換え処理に問題があるため、リストア操作が失敗しました。 |
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