Enterprise Vault™ Discovery Accelerator 管理者ガイド
- Discovery Accelerator の概要
- Discovery Accelerator クライアントの概要
- ロールの設定と割り当て
- ケースを使った操作
- レビューマークとタグの設定
- アイテムに自動的にマーク付けまたはタグ付けするルールの使用
- カストディアンマネージャの使用
- アイテムの検索
- Discovery Accelerator を使った検索について
- アドレスマネージャを使った対象電子メールの定義
- Discovery Accelerator 検索スケジュールの作成
- 手動によるアイテムのレビュー
- リサーチフォルダを使った作業
- アイテムのエクスポートと提出物生成
- レポートの作成と表示
- 付録 A. Discovery Accelerator のカスタマイズ
- Discovery Accelerator システム設定オプションの設定
- 付録 B. XML ファイルからの設定データのインポート
- 付録 C. Discovery Accelerator 検索で使う Enterprise Vault のプロパティ
- 付録 D. トラブルシューティング
- カストディアンマネージャに関する問題
- Discovery Accelerator のレポートに関する問題
RMS で保護されているアイテムを復号する方法
Discovery Accelerator は、RMS で保護されている SMTP ジャーナルアイテムを Discovery Accelerator サーバーでの暗号化形式でエクスポートします。RMS で保護されているすべてのアイテムを復号するには、コマンドラインユーティリティ EmlDecryptor.exe
を使用する必要があります。
EmlDecryptor.exe
は、アイテムの内容を復号し、EML ファイルの暗号化されていないバージョンを作成し、ソースフォルダと同じ場所にある別のフォルダに保存します。EmlDecryptor.exe
は、Discovery Accelerator サーバーで Enterprise Vault API ランタイムまたは Enterprise Vault サービスのインストールの一部としてインストールされます。
EmlDecryptor.exe
を実行する前に、次の操作を行います。
Active Directory Rights Management Services Client 2.1 をインストールします。
エクスポートまたは提出物生成レポートを生成して、Discovery Accelerator が RMS で保護されているアイテムをエクスポートしているかどうかを確認します。
EmlDecryptor.exe
ファイルおよびEmlDecryptor.ini
ファイルが Enterprise Vault API ランタイムインストールフォルダにあることを確認します。
EmlDecryptor.exe を使用して RMS で保護されているアイテムを復号する方法
- テキストエディタを使用して、次の詳細で
EmlDecryptor.ini
ファイルを編集します。Rights Management Services (RMS) サーバーのライセンスイントラネット URL。
Rights Management Services (RMS) サーバーのライセンスエクストラネット URL。
テナント内におけるサービスプリンシパルの一意のアプリケーション ID で、Azure Rights Management Services とのインタラクションのためにサービスで使用されます。
テナントのグローバル一意識別子 (GUID)。テナント ID は Azure で Active Directory に関連付けられています。
次に例を示します。
;This is the configuration file for the EmlDecryptor utility. ;EmlDecryptor.exe is a command-line utility, which decrypts ;all Azure RMS-protected SMTP emails available in the ;export/production location of the Discovery/Compliance ;Accelerator export/production run. ;All parameters in this ini file must be specified and should ;not be empty. ;The licensing intranet URL of the rights management services ;(RMS) server. RMSIntranetUrl=https://<RMSLicensingIntranetUrl> ;The licensing extranet URL of the rights management services ;(RMS) server. RMSExtranetUrl=https://<RMSLicensingExtranetUrl> ;The unique application ID for the service principal in a ;tenant, which your service uses for interacting with ;Azure Rights Management Services. ApplicationPrincipalId=<ApplicationPrincipalId> ;The globally unique identifier (GUID) of the tenant. The ;tenant ID is tied to the Active Directory in Azure. BposTenantId=<BposTenantId>
- Discovery Accelerator 管理者として、Discovery Accelerator サーバーにログオンします。
- コマンドラインから
EmlDecryptor.exe
を実行します。次に例を示します。c:\Program Files (x86)\Enterprise Vault>EmlDecryptor.exe
EmlDecryptor.exe
では、次の詳細を入力するように求められます。<ソースディレクトリパス>。エクスポートの実行または提出物生成の実行後に RMS で保護されている SMTP 電子メールをエクスポートする場所を入力します。
<対称キー>。アプリケーションの検証に使用する 256 ビット AES 対称キーを入力します。
EmlDecryptor.exe
が提供された情報を検証し、変換プロセスを開始します。
EmlDecryptor.exe
が正常に実行されると、復号されたファイルが CSV レポートとともにソースディレクトリパス内の別のフォルダに保存されます。たとえば、ソースディレクトリのパスが C:\Discovery Accelerator Export\customer_name
である場合、復号化されたファイルと CSV レポートは C:\ExportRun\customer_name_decrypted<DateTime>
フォルダに保存されます。
EmlDecryptor.exe
ユーティリティを実行したときに問題が発生した場合は、ユーティリティで DTrace を有効にして再度実行します。