Virtualization Manager 向け NetBackup IT Analytics Data Collector インストールガイド
データストアスキャン収集
デフォルトでは、インベントリ収集は、収集された仮想マシンが参照するファイル (VM ファイル) に関する情報のみを取得し、データストアに直接接続しないで利用できる情報のみを使用します。デフォルトのインベントリ収集で収集されない大規模なファイルの例として、収集した VM に接続されていない .iso ファイル (DVD イメージなど) やディスクイメージ (.vmdk) があります。デフォルトのインベントリ収集を使用すると、データ収集の実行時間は短縮されますが、収集対象はインベントリに含まれる VM のファイルに限定されます。そのため、データストア内にある使用済み領域の大部分が取得されないことがあります。VM に関連付けられていないストレージを把握するには、[データストアのスキャン (Datastore Scan)]オプションを選択します。
[データストアのスキャン (Datastore Scan)]にチェックマークを付けると、データストアがスキャンされ、インベントリの VM に関連付けられていないデータストア内のファイルも検出されるため、より細やかな収集が行われます。このオプションは、パフォーマンスに影響する可能性はありますが、データストアの領域を使用している、VMware では認識されないファイルを検出します。たとえば、VM は削除されていても、ファイルはデータストアから削除されていない場合があります。また、VM のインベントリ側からは見えなくても、ログファイルやユーザーが保存したファイルが領域を占有している場合もあります。
データストア収集によって影響を受けるレポートを参照してください。
メモ:
データストアのスキャン中にエラーが発生した場合は、デフォルトのインベントリ収集の対象となるファイルのみがデータストアで収集されます。また、データストアのスキャンでは検出されず、インベントリ収集で検出される個別のファイルもあります。