Virtualization Manager 向け NetBackup IT Analytics Data Collector インストールガイド
Data Collector を追加するための前提条件 (Microsoft Hyper-V)
Data Collector ソフトウェアをインストールするサーバーを特定します。サーバーの必要条件は次のとおりです。
64 ビット OS。サポート対象のオペレーティングシステムについては、『認定構成ガイド』を参照してください。
NetBackup IT Analytics システムがベンダーのサブシステムからデータを収集するとき、収集プロセスは、名前と値のペアが米国英語であると想定します。またインストールは、ロケールが米国英語に設定されている管理者が実行する必要があります。サーバーの言語バージョンは、米国英語以外にも設定できます。
Amazon Corretto 11 をサポートしていること。Amazon Corretto は、無償ですぐに本番環境に適用できる、マルチプラットフォーム対応の OpenJDK (Open Java Development Kit) ディストリビューションです。
パフォーマンス上の理由により、NetBackup IT Analytics ポータルと同じサーバーに Data Collector をインストールしないでください。ただし、両方を同じサーバーにインストールする必要がある場合は、ポータルと Data Collector ソフトウェアが同じディレクトリに存在しないことを確認してください。
1 つのサーバー (または OS インスタンス) に Data Collector を 1 つだけインストールします。
コレクタには、Hyper-V サーバーへの WMI ネットワークアクセスが必要です。ユーザーのクレデンシャルは、root\cimv2、root\virtualization\v2 および root\MSCluster WMI の名前空間へのアクセスを許可している必要があります。
最初にインストールされた Data Collector サービスは、ログインアカウントとしてローカルシステムを使用します。このアカウントには、リモート WMI コマンドを実行する権限がない場合があります。その場合は代わりに、ローカル管理者権限を持つログインアカウントを使用するようにサービスの構成を変更する必要があります。
コレクタは、WMI を使って Hyper-V と通信する PowerShell スクリプトを使用し、情報を収集するためのいくつかの読み取り専用呼び出しを行います。PowerShell スクリプトの実行は、このスクリプトを実行しているシステムで有効にする必要があります。システム上の PowerShell のバージョンは 5.0 以上であることが必要です。
Hyper-V サーバーに接続された SAN または NAS ストレージへの完全収集パスでは、ホストのリソース収集が Hyper-V サーバーに対して最初に実行される必要があります。
WMI はネットワーク通信に DCOM を使用します。DCOM によって、クライアントのポート番号が動的に割り当てられます。DCOM のサービスはポート 135 (静的ポート) で動作し、ホストと通信するすべてのクライアントはこのポートで接続します。DCOM サービスによって、WMI サービス用の特定のポートが割り当てられます。
WMI 用に固定ポートを設定するには、http://msdn.microsoft.com/en-us/library/bb219447%28VS.85%29.aspx を参照してください。