Veritas NetBackup for Microsoft Azure Stack 管理者ガイド

Last Published:
Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (8.1.2)
  1. 概要
    1.  
      NetBackup を使用した Microsoft Azure Stack VM の保護
    2.  
      Microsoft Azure Stack VM のバックアップ
    3.  
      Microsoft Azure Stack VM のリストア
    4.  
      NetBackup for Microsoft Azure の用語
  2. NetBackup 用の Microsoft Azure Stack プラグインのインストールと配備
    1.  
      Microsoft Azure プラグインのインストールおよび配備について
    2.  
      Microsoft Azure プラグインをインストールするための前提条件
    3.  
      オペレーティングシステムとプラットフォームの互換性
    4.  
      NetBackup 用の Microsoft Azure Stack プラグインのライセンス
    5.  
      プラグインのダウンロード
    6.  
      Microsoft Azure Stack を保護するための NetBackup の配備について
    7.  
      Microsoft Azure プラグインと NetBackup フレームワークバイナリのインストール
    8.  
      NetBackup アプライアンスへの Microsoft Azure Stack プラグインのインストール
  3. NetBackup と Microsoft Azure Stack の構成
    1.  
      NetBackup と Microsoft Azure Stack の構成の概要
    2. バックアップホストの管理
      1.  
        NetBackup マスターサーバー上のバックアップホストのホワイトリスト
    3.  
      NetBackup 管理者にアクセス権を付与するための Microsoft Azure Stack カスタムロールの追加
    4. azurestack.conf 構成ファイルを使用した Microsoft Azure プラグインの構成
      1.  
        NetBackup マスターサーバー上の構成ファイルパスのホワイトリスト
    5.  
      Microsoft Azure Stack クレデンシャルを含むファイルの作成
    6.  
      NetBackup での Microsoft Azure Stack クレデンシャルの追加
    7.  
      NetBackup ポリシーユーティリティを使用した Microsoft Azure Stack 用 BigData ポリシーの作成
  4. Microsoft Azure Stack のバックアップとリストアの実行
    1.  
      Microsoft Azure 仮想マシンのバックアップについて
    2.  
      Microsoft Azure Stack の仮想マシンのリストアについて
    3. バックアップ、アーカイブおよびリストアインターフェースからの Microsoft Azure Stack VM のリストアシナリオについて
      1.  
        Microsoft Azure Stack VM のリストアおよびリカバリに関する考慮事項
    4.  
      同じ場所にある Microsoft Azure Stack VM のバックアップ、アーカイブおよびリストアインターフェースを使用したリストア
    5.  
      同じ場所にある Microsoft Azure Stack VM の bprestore コマンドを使用したリストア
    6.  
      変更したメタデータを代替の場所に持つ Microsoft Azure Stack VM のバックアップ、アーカイブおよびリストアインターフェースを使用したリストア
    7.  
      変更したメタデータと代替の場所を持つ Microsoft Azure VM の bprestore コマンドを使用したリストア
  5. トラブルシューティング
    1.  
      NetBackup for Microsoft Azure のデバッグログについて
    2.  
      バックアップがエラー 6662 で失敗する
    3.  
      バックアップがエラー 6661 で失敗する
    4.  
      バックアップがエラー 6646 で失敗する
    5.  
      バックアップがエラー 6629 で失敗する
    6.  
      バックアップがエラー 6626 で失敗する
    7.  
      バックアップがエラー 6630 で失敗する
    8.  
      リストアがエラー 2850 で失敗する

Microsoft Azure Stack クレデンシャルを含むファイルの作成

Microsoft Azure Stack と通信するために、プラグインに Microsoft Azure Stack クレデンシャルへのアクセス権が必要です。クレデンシャルは、NetBackup マスターサーバー上のファイルに保存する必要があります。クレデンシャルは暗号化された形式で格納され、プラグインは情報に安全にアクセスします。

Microsoft Azure Stack クレデンシャルを含むファイルをマスターサーバーに作成するには

  • マスターサーバー上の任意の場所に、JSON 形式のファイルを作成します。

    たとえば、azurestack.creds という名前のファイルを /usr/openv/var/global/ ディレクトリに作成できます。

  • ファイルを開いて次の内容を追加します。

    {
    "IdentityProvider":"ADFS",
    "TenantId":"tenant.domain.com",
    "ClientId":"1950a258-227b-4e31-a9cf-717495945fc2",
    "ClientSecret":"client_secret",
    "AuthResource":
    "https://management.adfs.azurestack.local/metadata/a6ad92e4-5b80-4c88-b84f-a7f25c12ba27",
    "teststorageac1":
    "9ghIt35bQeSvjZxXUPj8LinMs6aXPb2tMFjXVIG6N2v2FO6LRg+HzLz2LX1xR/qRkQYwNPIaE/v+QnUovzaKpQ==",
    "rg1disks540":
    "R6Lu3buXZ4HVtRTrNEHzzJqo2gShjQytfjX1hRkvfqMVWnvKWmEt2CUfmhlbxI7JCE0Gh5TKA9r3I88eit2FdA==",
    "StorageAccount3":"asasdlfkjaasdfasdfasdfasdf09sd8fhaopisdfbanpsdf98asdfpusadf====",
    "StorageAccount11":"90asdfasdfasdfasd-98fha-sdf98asdb-fau9bsdf-auy8svfasd==",
    "StorageAccount19":"90asdfasdfasdfasd-98fha-sdf98asdb-fau9bsdf-auy8svfasd==",
    "StorageAccount121":"90asdfasdfasdfasd-98fha-sdf98asdb-fau9bsdf-auy8svfasd==",
    "StorageAccount13":"90asdfasdfasdfasd-98fha-sdf98asdb-fau9bsdf-auy8svfasd==",
    "StorageAccount14":"90asdfasdfasdfasd-98fha-sdf98asdb-fau9bsdf-auy8svfasd==",
    "StorageAccount12":"90asdfasdfasdfasd-98fha-sdf98asdb-fau9bsdf-auy8svfasd=="
    ...
    }
    

    メモ:

    StorageAccount の詳細は、fetchStorageKeys = false の場合は表示されません。

    オプション

    ID プロバイダ

    説明

    IdentityProvider

    -

    値は、ADFS (Active Directory フェデレーションサービス) または AAD (Azure Active Directory) のいずれかにできます。

    TenantId

    AAD

    値はテナントドメインです。たとえば、「tenant.domain.com」と指定できます。

    AAD の TenantId 値の取得を参照してください。

    ClientId

    ADFS

    値は、1950a258-227b-4e31-a9cf-717495945fc2 です。

    AAD

    値は、NetBackup が保護する必要があるサブスクリプションに対して、NetBackup のバックアップとリカバリの役割を持つサービスプリンシパルのアプリケーション ID です。

    AAD の ClientId 値の取得を参照してください。

    ClientSecret

    AAD

    値は、NetBackup が保護する必要があるサブスクリプションに対して、NetBackup のバックアップとリカバリの役割を持つサービスプリンシパルのクライアントシークレットです。

    AAD の ClientSecret 値の取得を参照してください。

    AuthResource

    -

    Web ブラウザで次の URL を開いて取得できる、キーオーディエンスの値です。

    https://managment.{region}.{azurestackFQDN}/metadata/endpoints?api-version=2015-01-01

    次に例を示します。

    https://management.eng.azurestack.veritas.com/metadata/endpoints?api-version=2015-01-01

    URL は、キーオーディエンスの値である JSON 値を返します。

    StorageAccount

    -

    アクセスキーを持つストレージアカウントです。

    azurestack.conf ファイル内の fetchStorageKeys の値が false の場合は、このオプションを追加する必要があります。

AAD の TenantId 値の取得
  1. https://portal.azure.com にサインインします。

  2. [Azure Active Directory]、[プロパティ]の順に選択して、[ディレクトリ ID]が TenantId のものを探します。

AAD の ClientId 値の取得

ClientId 値を取得するには、新しいサービスプリンシパルを作成するか、既存のサービスプリンシパルを使用します。

  1. https://portal.azure.com にサインインします。

  2. [Azure Active Directory]、[アプリの登録]の順に開きます。

  3. [名前またはアプリ ID で検索]フィールドで、NBU-ASTK-1 を検索し、結果からサービスプリンシパルの[表示名]をクリックします。

  4. ClientID を取得するための、次の手順のいずれかを使用します。

    • [設定]を開いて、[アプリケーション ID]が ClientId のものを特定してコピーします。

    • [プロパティ]を開いて、[アプリケーション ID]が ClientId のものを特定してコピーします。

AAD の ClientSecret 値の取得

ClientSecret 値を取得するには、新しいサービスプリンシパルを作成するか、既存のサービスプリンシパルを使用します。

  1. https://portal.azure.com にサインインします。

  2. [Azure Active Directory]、[アプリの登録]、[新しいアプリケーションの登録]の順に開きます。

  3. [名前]が NBU-ASTK-1 のアプリケーションを作成します。

    [アプリケーションの種類]に[Web アプリケーション/API]を選択します。

    [サインオン URL]に https://astk.nbu.com と入力します。

    [作成 (Create)]をクリックします。

  4. [Azure Active Directory]、[アプリの登録]の順に開きます。

  5. [名前またはアプリ ID で検索]フィールドで、NBU-ASTK-1 を検索し、結果からサービスプリンシパルの[表示名]をクリックします。

  6. [設定]、[キー]の順に開いて、次のように新しいパスワード情報を追加して保存します。

    [説明]: Credential_1

    [有効期限]: なし

    [値]: seedvalue_1

  7. 表示される[値]は、ClientSecret です。値は 1 回だけ表示されます。ウィンドウを閉じると、値は再度表示されません。