NetBackup™ for SQLite 管理者ガイド

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Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (10.0)
  1. Veritas NetBackup for SQLite エージェントの概要
    1.  
      NetBackup for SQLite エージェントについて
    2.  
      NetBackup for SQLite エージェント がサポートする機能
    3.  
      NetBackup for SQLite エージェント パッケージ
    4.  
      NetBackup for SQLite エージェント のライセンスについて
    5.  
      NetBackup for SQLite エージェント のマニュアル
  2. Veritas NetBackup for SQLite エージェントのインストール
    1.  
      NetBackup for SQLite エージェント のインストールの計画
    2.  
      オペレーティングシステムとプラットフォームの確認
    3.  
      NetBackup for SQLite エージェント のインストールの前提条件
    4.  
      NetBackup for SQLite エージェント のインストール後の要件
    5.  
      NetBackup for SQLite エージェント パッケージの説明
    6.  
      NetBackup for SQLite エージェント のインストール
    7.  
      NetBackup for SQLite エージェント のアンインストール
  3. NetBackup for SQLite の構成
    1.  
      nbsqlite.conf 構成ファイル
    2.  
      DataStore ポリシーを使用した SQLite バックアップの構成
  4. NetBackup for SQLite のバックアップおよびリストア
    1.  
      SQLite データベースのバックアップについて
    2.  
      SQLite バックアップの実行
    3.  
      バックアップ情報の検証
    4.  
      バックアップの問い合わせ
    5.  
      NetBackup カタログファイルからのバックアップ情報の削除
    6.  
      SQLite バックアップのリストアについて
    7.  
      SQLite バックアップのリストアの実行
    8.  
      リダイレクトリストア
    9.  
      ディザスタリカバリ
  5. NetBackup for SQLite のトラブルシューティング
    1.  
      NetBackup for SQLite エージェント 使用時のエラーのトラブルシューティング
  6. 付録 A. NetBackup for SQLite のコマンドおよび規則
    1.  
      NetBackup for SQLite エージェント コマンドについて
    2.  
      NetBackup for SQLite エージェント コマンドの表記規則について
  7. 付録 B. NetBackup for SQLite のコマンド
    1.  
      nbsqlite -o backup
    2.  
      nbsqlite -o restore
    3.  
      nbsqlite -o query
    4.  
      nbsqlite -o delete
  8.  
    索引

NetBackup for SQLite エージェント 使用時のエラーのトラブルシューティング

問題を解決するための一般的なガイドライン

表: エラーを解決するための一般的な手順 に、エージェントの使用中に発生する可能性がある問題を解決するのに役立つ、一般的な手順を示します。

表: エラーを解決するための一般的な手順

手順

操作

操作

手順 1

エラーメッセージの確認.

通常、エラーメッセージは、適切に行われなかった処理を示しています。コマンドラインにエラーメッセージが表示されなくても、問題が発生している疑いがある場合、ログやレポートを確認します。これらに、問題を直接示すエラーメッセージが含まれている場合があります。ログとレポートは、トラブルシューティングに不可欠な手段です。

手順 2

問題発生時に実行していた操作の確認.

次について質問します。

  • 試行された操作。

  • 使用した方法。

  • 使用していたサーバープラットフォームおよびオペレーティングシステムの種類。

  • マスターサーバーとメディアサーバーのどちらで問題が発生したか (サイトでマスターサーバーとメディアサーバーの両方が使用されている場合)。

  • クライアントの種類 (クライアントが関連する場合)。

  • 過去にその操作が正常に実行されたことがあるかどうか。正常に実行されたことがある場合、現在との相違点。

  • Service Pack のバージョン。

  • 最新の、特に NetBackup を使用する際に必要な修正が行われたオペレーティングシステムソフトウェアを使用しているかどうか。

  • デバイスのファームウェアのバージョン。公式のデバイス互換性リストに示されているバージョン以上かどうか。

手順 3

すべての情報の記録.

重要になる可能性がある情報を入手します。

  • NetBackup のログ。

  • NetBackup for SQLite ログに固有のログ。

  • NetBackup XBSA に固有のログ。

手順 4

問題の修正.

問題を特定した後、情報を使用して問題を修正します。

手順 5

テクニカルサポートに連絡してください

エラーを解決できない場合は、テクニカルサポートにお問い合わせください。

ログを使用したエラーのトラブルシューティング

エラーのトラブルシューティングを行うには、NetBackup のログ、NetBackup for SQLite エージェント のログ、および NetBackup XBSA のログを参照してください。これらのログは次の場所にあります。

NetBackup のログは次の場所にあります。

  • install_path\NetBackup\logs\bprd

  • install_path\NetBackup\logs\bpcd

  • install_path\NetBackup\logs\user_ops\dbext\logs

bprdbpcd のログファイルを有効にする必要があります。詳しくは、『NetBackup トラブルシューティングガイド』を参照してください。

NetBackup for SQLite エージェント に固有のログは次の場所にあります。

  • install_path\nbsqlite.log

NetBackup XBSA に固有のログは次の場所にあります。

  • <NetBackup_install_path>/netbackup/logs/exten_client

NetBackup のエラーのトラブルシューティングについて詳しくは、『NetBackup トラブルシューティングガイド』および『NetBackup コマンドリファレンスガイド』を参照してください。

NetBackup for SQLite エージェント のエラーのトラブルシューティング

表: NetBackup for SQlite のエラーのトラブルシューティング では、操作の実行中に発生するエラーと、問題のトラブルシューティング方法の一覧を示します。

表: NetBackup for SQlite のエラーのトラブルシューティング

エラー

説明

解決方法

nbsqlite のバックアップが次のエラーで失敗します。

xbsa.dll をロードできません (Unable to load xbsa.dll)

ユーザー環境変数パスが NetBackup の bin ディレクトリに更新されていない場合、nbsqlite のバックアップが失敗します。

nbsqlite のバックアップを正常に実行するには

  • ユーザー環境変数パスを NetBackup_install_path/bin に更新します。

nbsqlite のバックアップが状態コード 7648 で失敗します。

安全な接続のためのホスト検証が失敗すると、バックアップが失敗する場合があります。

しばらくしてからバックアップ操作が終了し、ジョブの状態が nbsqlite コマンドプロンプトに表示されます。

有効なマスターサーバー名とホスト名を構成していることを確認してください。

nbsqlite のバックアップが次のエラーで失敗します。

XBSA を開始できませんでした (XBSA initiation failed)

または

XBSA オブジェクトの作成に失敗しました (Failed to create XBSA object)

nbsqlite.conf ファイルが必須パラメータで更新されていない場合、nbsqlite のバックアップが失敗します。

バックアップを正常に実行するには

  • 有効なマスターサーバー名、ポリシー名、スケジュール形式を、nbsqlite.conf ファイルで、またはコマンドラインから構成します。

  • nbsqlite エージェントと NetBackup マスターサーバーとの間で通信エラーがないかどうかを確認します。詳しくは、『NetBackup 管理者ガイド』を参照してください。

(Windows) VSS スナップショットの作成に失敗しました (VSS snapshot creation failed)

nbsqlite 操作を実行する権限をユーザーが持っていない場合、nbsqlite のバックアップが失敗することがあります。

管理者モードで cmd.exe を実行します。

nbsqlite のリストア操作を実行しても、ターゲットの NetBackup クライアントからデータをリストアできません。

nbsqlite.conf ファイルが NetBackup のクライアント名とターゲットディレクトリで更新されていない場合、nbsqlite のリストアが失敗します。

正常にリストアするには

  • リストアを NetBackup ソースクライアントから開始します。

  • nbsqlite.conf ファイルで、NetBackup のクライアント名とターゲットディレクトリのパラメータを設定します。

nbsqlite のバックアップが次のエラーで失敗します。

(Linux) LVM のスナップショット作成中にエラーが発生しました (Error creating LVM snapshot)

ボリュームグループにスナップショット用の十分な容量がない場合、nbsqlite のバックアップが失敗することがあります。

ボリュームグループの容量を確認するには、次のコマンドを使用します。

  1. $vgs

    コマンドによりボリュームグループの詳細が表示されます。

  2. 適切なスナップショットサイズで nbsqlite.conf ファイルを更新します。スナップショットは、バックアップファイルのサイズと同等以上のサイズでなければなりません。

正常なバックアップ後のエラーメッセージ:

<volume_group>/<snapshot_name> 0 / 4096 (29393616896) 後の読み取りエラー: 入力エラーまたは出力エラー。(&lt;volume_group>/&lt;snapshot_name> Read failure after 0 of 4096 at 29393616896: input or output error.)

または

<volume_group>/<snapshot_name> 0 / 4096 (4096) 後の読み取りエラー: 入力エラーまたは出力エラー。

(&lt;volume_group>/&lt;snapshot_name>: read failure after 0 of 4096 at 4096: input or output error.) ボリュームグループにスナップショットが含まれる場合に、nbsqlite のバックアップからこれらのエラーが返されます。バックアップを再度実行する前に、スナップショットをリストしてから削除できます。

スナップショットを削除するには

  1. 既存のスナップショットを一覧表示するには、次のコマンドを実行します。

    $lvs

    コマンドによりスナップショットの詳細が表示されます。

  2. スナップショットを削除するには、次のコマンドを実行します。

    $ lvremove -f <volume_group>/<snapshot_name>

Linux (LVM) の nbsqlite バックアップが次のエラーで失敗します。

スナップショットのマウント解除中にエラーが発生しました - デバイスまたはリソースがビジー状態です (Error unmounting the snapshot-Device or resource busy)

または

snapshot-sqlitesnap_<timestamp> の削除中にエラーが発生しました (Error removing the snapshot-sqlitesnap_<timestamp>)

スナップショットやデバイスをマウント解除しようとしたとき、または既存のスナップショットを削除するときに、nbsqlite のバックアップが失敗します。

スナップショットをマウント解除するには

  1. 次のコマンドを使用して、マウントされているすべてのファイルシステムをリストします。

    $ mount-l

  2. スナップショットがまだある場合は、次のコマンドを実行します。

    $unmount<mount_directory>

    メモ:

    このディレクトリは /mnt/<snapshot_name> に作成されます。スナップショットの接頭辞名は sqlitesnap です。

  3. スナップショットを手動で削除するには、次のコマンドを実行します。

    1vremove -f <volume_group>/<snapshot_name>

RHEL または SUSE でエージェントをインストールした後、nbsqlite.conf ファイルが見つかりません。

NetBackup 8.2 以降、RHEL または SUSE でのエージェントのインストール時に、デフォルトでは nbsqlite.conf ファイルが作成されません。RPM インストーラは、インストール先ディレクトリ /usr/NBSQLiteAgent/ に既存の任意のファイルを単に上書きするため、既存の構成ファイルは上書きされません。

nbsqlite.conf ファイルが存在しない場合、オプションを指定せずにバックアップユーティリティコマンドを実行してファイルを作成できます。たとえば、./nbsqlite コマンドを実行します。このコマンドは、デフォルトの nbsqlite.conf ファイルを作成します。