NetBackup™ for MariaDB 管理者ガイド
リダイレクトリストア
リダイレクトリストアでは、最初のバックアップを実行したクライアントとは別のクライアントに、バックアップファイルをリストアできます。新しい場所には別のホストや別のファイルパスを指定できるほか、別のリダイレクトリストア名を使用することもできます。別のホストにリストアをリダイレクトするには、install_path\NetBackup\db\altnames
ディレクトリにターゲットクライアント名を含めます。
メモ:
MariaDB エージェントと NetBackup が、正常に行われたバックアップ操作およびリストア操作のバージョンと同じであることを確認します。
代替ホストへリストアをリダイレクトする方法
- ホストとして NetBackup クライアント名を指定し、リストアをリダイレクトするディレクトリとして MariaDB ターゲットディレクトリを指定して、
nbmariadb.conf
ファイルを更新します。 - NetBackup マスターサーバーで、リダイレクトリストアの実行権限を付与するホストに対して
altnames
ディレクトリを作成します。たとえば、別のホストからのリストアを行う権限を Host B に付与するには、次のファイルを作成します。
(Windows)
install_path\NetBackup\db\altnames\HostB
(Linux RHEL および SLES)
/usr/openv/netbackup/db/altnames/HostB
altnames
ディレクトリに、要求元クライアントがリストアを要求するファイルが存在するクライアントの名前を追加します。たとえば、Host A からリストアをリダイレクトする権限を Host B に付与するには、Host B のファイルに Host A を追加します。
- 次のコマンドを実行します。
nbmariadb -o restore -S master_server_name -t target_directory -portnum db_port [-id db_backup_image_name] [-C client_name]
- リダイレクトリストアが正常に実行されたら、マスターサーバーとクライアントで行った変更を元に戻します。
別のファイルパスにリストアをリダイレクトするには
- 次のコマンドを実行します。
nbmariadb -o restore -S master_server_name -t target_directory -portnum db_port [-id db_backup_image_name] [-C client_name]
- リストアの成功後、データディレクトリの所有者を MariaDB ユーザーに変更します。
- リストアデータをデータディレクトリにコピーします。