NetBackup™ アップグレードガイド
- 概要
- NetBackup 10.5 の変更について
- アップグレード計画
- 一般的なアップグレードの計画について
- アップグレードツールについて
- アップグレードに関する注意事項および制限事項
- プライマリサーバーのアップグレード
- メディアサーバーのアップグレード
- NetBackup の MSDP のアップグレード
- クライアントのアップグレード
- VxUpdate を使用した NetBackup 配備の管理
- 付録 A. 参照先
- プライマリサーバーからクライアントへのクライアントソフトウェアのプッシュインストールについて
Windows システムでローカルサーバー、リモートサーバー、クラスタサーバーのアップグレードを実行する
ローカルコンピュータ、リモートコンピュータ、クラスタコンピュータで NetBackup 10.5 にアップグレードするには次の手順を実行します。
Windows でローカルサーバー、リモートサーバー、クラスタサーバーの NetBackup バイナリをアップグレードする方法
- NetBackup のアップグレードを開始するシステムにログオンします。管理者権限でログオンしてください。
ローカルの Windows システムをアップグレードする場合は、コンソールでコンピュータに直接ログオンします。
リモートの Windows システムをアップグレードする場合は、NetBackup をインストールするホストすべてにネットワークアクセスが可能なシステムにログオンします。
クラスタの Windows システムをアップグレードする場合は、アクティブノード (共有ディスクが存在するノード) にログオンします。
- ESD イメージ (ダウンロード済みファイル) が保存されているディレクトリに移動して、Browser.exe を実行して NetBackup インストールウィザードを起動します。
- ブラウザの初期画面 ([Home]) で、[Install/Upgrade]をクリックします。
- [Install/Upgrade]画面で、[NetBackup Server Software Install/Upgrade]をクリックします。
- 必要な Visual C++ ランタイムライブラリがないことを通知するメッセージが表示されたら、情報を確認して対応します。詳細情報を参照できます。
NetBackup 10.5 以降のアップグレードに関する Windows コンパイラとセキュリティの要件を参照してください。
- [Welcome]画面で内容を確認して[Next]をクリックします。
- (該当する場合) 以前にこのホストに NetBackup 10.5 をインストールしている場合、[Program Maintenance]ダイアログが表示されます。
[Modify]を選択してローカルホストのインストール設定を変更するか、ローカルホストをリモートホストへのプッシュインストールを実行するためのプラットフォームとして使用します。
[Repair]を選択して、NetBackup 10.5 をローカルホストで元の状態にリストアします。
NetBackup 10.5 をローカルホストから削除するには、[Remove]を選択します。
- [License Agreement]画面で、次の操作を行います。
[I agree to and accept the terms of the license agreement]にチェックマークを付けます。
ソフトウェアをアップグレードするにはこの項目を選択する必要があります。
[Next]をクリックします。
- [Veritas NetBackup Install/Upgrade Type]画面で、次の情報を指定します。
インストール場所
ローカルアップグレードの場合は、[Upgrade this computer only]を選択します。
リモートアップグレードの場合は、[Install or upgrade one or more computers on your network]を選択します。
クラスタアップグレードの場合は、[Upgrade a clustered primary server]が唯一のオプションです。
Typical
デフォルト設定で NetBackup をアップグレードするには、このオプションを選択します。
メディアサーバーのみ: デフォルトでは[Typical]オプションはメディアサーバーの構成を調べ、Java GUI と JRE パッケージが存在している場合のみアップグレードします。現在のメディアサーバーの状態以外の状態を強制的に実行する場合は、[Custom]を選択します。Java GUI と JRE を除外することを選択した場合は、以前のすべてのバージョンが削除されます。
Custom
NetBackup のデフォルト設定を強制変更するには、このオプションを選択します。
[Next]をクリックします。
- [NetBackup Server Role and Licenses]画面で、次の情報を入力します。
ライセンス
NetBackup 8.1.2 より前のバージョンからのアップグレードでは、VEMS (Veritas Entitlement Management System) または評価用ライセンスからダウンロードした本番用ライセンスのみがサポートされます。8.1.2 より前のバージョンから NetBackup をアップグレードする場合は、一時的な本番用ライセンスを使用できません。
NetBackup 8.1.2 以降から NetBackup 10.3 以降のリリースにアップグレードする場合は、VEMS からライセンスファイルをダウンロードするか、一時的な本番用ライセンスを使用する必要があります。ライセンスはプライマリサーバーでのみ必要です。詳しくは、https://www.veritas.com/support/en_US/article.100058779 を参照してください。
メモ:
リモートアップグレードの場合は、ここに入力したライセンスが他のノードにプッシュ型で転送されます。ライセンスによってアドオン製品を使用できるようになります。アドオン製品がすでにインストールされているノードに NetBackup をプッシュインストールした場合、ライセンスはアドオン製品に対して機能します。
リモートアップグレードまたはクラスタアップグレードの場合は、アップグレード処理中にアップグレードを実行する適切なクレデンシャルを所有していることを検証するために次の処理が実行されます。
アップグレード先のクラスタシステムを選択すると、NetBackup はクラスタのすべてのノードに対する適切な管理クレデンシャルを所有しているかどうかを確認します。適切なクレデンシャルを所有していない場合は、そのシステムはリストに追加されません。
適切なクレデンシャルを持っている場合は、そのノードをアップグレードするために有効なライセンスを入力する必要があります。
10.3 より前のリリースから 10.3 以降のリリースへのアップグレードで、ライセンスが提供されていない場合、NetBackup は組み込みの一時的な本番用ライセンスを使用します。詳しくは、https://www.veritas.com/support/en_US/article.100058779 を参照してください。
10.3 以降のリリースからのアップグレードの場合、ライセンスが無効または期限切れである場合、リモートまたはクラスタ化された Windows インストールの事前チェックは失敗します。そのノードの NetBackup バージョンは変更されず、NetBackup は引き続き機能します。アップグレードを正常に行うには、有効なライセンスを入力する必要があります。
ネットワーク内の複数のコンピュータへのプッシュインストールで、リモートコンピュータに有効なライセンスがない場合、事前チェックでアップグレードが失敗します。そのノードの NetBackup はアップグレードされませんが、引き続き機能します。
クラスタ化されたプライマリサーバーの場合、ライセンスはアクティブノードにのみアクセス可能な共有ディスクに格納されます。したがって、ライセンスは非アクティブノードにプッシュされません。
[NetBackup Primary Server]を選択し、ライセンスを参照して追加し、[Next]を選択してプライマリサーバーソフトウェアのアップグレードに進みます。ライセンスについて詳しくは、https://www.veritas.com/support/en_US/article.100058779 を参照してください。
[NetBackup Media Server]を選択し、[Next]を選択してメディアサーバーソフトウェアのアップグレードを続行します。メディアサーバーのアップグレードにライセンスは必要ありません。
- (該当する場合) リモートアップグレードでは、[FIPS Compliance in NetBackup]ダイアログが表示されます。
NetBackup では、アップグレード中の FIPS モードの変更はサポートされていません。既存の NetBackup のバージョンで FIPS がサポートされている場合は、アップグレードの前に FIPS モードを有効にします。それ以外の場合は、アップグレード後に有効にします。
Windows のリモートアップグレード中に FIPS モードを有効または無効にしても、リモートホストの NetBackup の構成で既存の FIPS モード値が変更されることはありません。
FIPS について詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』を参照してください。
- この手順は[Custom]アップグレードにのみ適用されます。[Typical]アップグレードの場合は、次の手順へスキップします。
この手順では、[NetBackup Features]、[NetBackup Port Numbers]、および[NetBackup Services]を選択し構成する方法について記述します。
Java GUI および JRE オプション
(該当する場合: メディアサーバーのみ) アップグレードの内容に応じて、次のオプションが表示されます。
[Include Java GUI and JRE]: 指定したコンピュータで Java GUI と JRE コンポーネントをインストールまたはアップグレードします。
[Exclude Java GUI and JRE]: 指定したコンピュータから Java GUI と JRE コンポーネントを除外します。既存の Java GUI および JRE コンポーネントは削除されます。
[Match Existing Configuration]: Java GUI と JRE コンポーネントの現在の状態を保持します。アップグレード前のシステムにコンポーネントが存在する場合、コンポーネントはアップグレードされます。アップグレード前のシステムにコンポーネントが存在しない場合、コンポーネントはインストールされません。
NetBackup Port Numbers
構成に必要な場合は、この画面からポート番号を変更できます。
NetBackup と他社製品が同じポートを共有しようとして競合が発生した場合、ポート番号の変更が必要になることがあります。また、ファイアウォールでセキュリティの問題を引き起こすポートの競合が発生している場合にも変更できます。
ポート番号を変更するには、置き換えるポート番号を選択し、新しい番号を入力します。
[Next]をクリックします。
NetBackup Services
この画面で、次の NetBackup サービスの起動アカウントおよび起動の種類を指定します。
Privileged Account Details
[Local System account]または[Custom account]を指定します。
デフォルトでは、[Local System account]が選択されるので、NetBackup は組み込みシステムアカウントを使います。このオプションを選択すると、その下のフィールドは無効になります。
異なるシステムアカウントを指定する方法
[Custom account]を選択します。
次のフィールドにアカウント情報を入力します。
Domain
Username
Password
Non-Privileged Account Details
先ほど指定した特権アカウントと同じアカウントまたはローカルサービスアカウントを指定します。
ローカルサービスアカウントを使用する場合、1 回限りの変換を行う必要があります。この変換により、カタログサイズに応じてアップグレード時間が大幅に増加する場合があります。
特権のないサービスユーザーアカウントについて詳しくは、次を参照してください。https://www.veritas.com/docs/100048220
この情報は、プライマリサーバーのアップグレードにのみ適用されます。
Startup Type
このオプションは、NetBackup ホストを再起動する必要がある場合、NetBackup サービスが自動的に開始するかどうかを判断します。デフォルトは[Automatic]です。
再起動後、NetBackup サービスを手動で開始するには、[Manual]を選択します。
Start job-related NetBackup services after completion
デフォルトでは、アップグレードが完了したらジョブに関連するサービスを自動的に開始する設定になっています。
ジョブに関連するサービスが自動的に開始しないようにするには、ボックスをクリックしてチェックマークをはずします。
Safe Abort Option
このオプションは、アップグレードの一環として再起動が必要な場合にアップグレードを続行する方法を決めます。
このオプションを選択すると、アップグレード処理で再起動が必要であると判断された場合にアップグレードは停止します。システムは元の状態にロールバックされます。
このオプションを選択しないと、アップグレード処理で再起動が必要であると判断されてもアップグレードは続行されます。
[Next]をクリックします。
- [NetBackup Web Services]画面で、[Web Services Password]を入力します。
これは、NetBackup Web サービスのユーザーアカウントのパスワードです。このアカウントは、プライマリサーバーをインストールする前に作成する必要があります。詳細情報を参照できます。
[NetBackup Web Services]画面で、アカウントの種類とアカウントの詳細を指定します。
What types of acccounts should we use?
[Local]または[Domain (Active Directory)]を選択します。
Web サーバーを、ローカルホストに存在するユーザーおよびグループアカウントに関連付ける場合は[Local]を選択します。
Web サーバーを、信頼済みの Windows ドメインに存在するユーザーおよびグループアカウントに関連付ける場合は[Domain (Active Directory)]を選択します。
What are the existing account details?
次に示すように、情報を指定します。
[Domain]: アカウントの種類の選択を[Domain (Active Directory)]にする場合は、ユーザーおよびグループアカウントが属するドメインの名前を指定します。
[Group]: Web サーバーに関連付けるグループアカウントの名前を指定します。
[User]: Web サーバーに関連付けるユーザーアカウントの名前を指定します。セキュリティ上の理由により、ホストの管理者権限を持つユーザーアカウントを指定しないでください。
[Password]: [User]フィールドで指定されたユーザーアカウントのパスワードを指定します。
詳細情報を参照できます。
Windows および Windows クラスタのアップグレード要件を参照してください。
- (該当する場合: メディアサーバーのみ) 環境で外部認証局を使用している場合、[External Certificate]画面が表示されます。[External Certificate]画面で、外部認証局 (ECA) を構成する方法に基づいて、3 つのラジオボタンのいずれかを選択します。選択した方法に応じて、異なる情報を入力する必要があります。
[Use Windows certificate store]
証明書の場所は、Certificate Store Name\Issuer Distinguished Name\Subject Distinguished Name のように入力する必要があります。
メモ:
証明書ストアを指定するときは、任意の名前に対して $hostname 変数を使用できます。実行時に $hostname 変数はローカルホストの名前を評価します。このオプションを使用すると、NetBackup ソフトウェアを多数のクライアントにプッシュインストールするときに柔軟性が高まります。
あるいは、Windows 証明書の場所をカンマ区切りのリストで指定できます。たとえば、MyCertStore\IssuerName1\SubjectName, MyCertStore\IssuerName2\SubjectName2, MyCertStore4\IssuerName1\SubjectName5 のように指定できます。
次に、表示されるラジオボタンから、証明書失効リスト (CRL) オプションを選択します。
[Use the CRL defined in the certificate]: 追加の情報は不要です。
[Use the CRL at the following path]: CRL のパスを入力するように求められます。
[Do not use a CRL]
[Use certificate from a file]
このオプションを選択した後、次を指定します。
[Certificate file]: このフィールドには、証明書ファイルへのパスと証明書のファイル名を指定する必要があります。
[Trust store location]: このフィールドには、トラストストアへのパスとトラストストア名を指定する必要があります。
[Private key path]: このフィールドには、秘密鍵ファイルへのパスと秘密鍵のファイル名を指定する必要があります。
[Passphrase file]: このフィールドでは、パスフレーズファイルへのパスとパスフレーズのファイル名を指定する必要があります。このフィールドは必要に応じて指定します。
[CRL option]: お使いの環境の正しい CRL オプションを指定します。
[Use the CRL defined in the certificate]: 追加の情報は不要です。
[Use the CRL at the following path]: CRL のパスを入力するように求められます。
[Do not use a CRL]
[Proceed without security]
潜在的な問題を一覧表示する警告メッセージが表示されます。現在のセキュリティ構成の状態に応じて、外部 CA 証明書が構成されるまで、NetBackup がバックアップやリストアを実行できない場合があります。
[Next]をクリックして続行します。
リモートアップグレードの場合のみ、[Veritas NetBackup Remote Hosts]画面で NetBackup をインストールするホストを指定します。
Windows Destination Systems
[Windows Destination Computers]を右クリックし、ドロップダウンメニューから選択するか、次の方式を使ってください。
Browse
NetBackup をアップグレードするホストのネットワークを検索するには、ここをクリックします。
[Available Systems]ダイアログボックスで追加するコンピュータを選択し、[Next]をクリックします。
[Remote Computer Login Credentials]ダイアログボックスで、リモートコンピュータで使う NetBackup のアカウントのユーザー名、パスワード、ドメインを入力します。
複数のリモートコンピュータをアップグレードする場合は、[Remember User Name and Password]の隣にあるチェックボックスにチェックマークを付けます。このオプションを選択すると、各リモートコンピュータにこの情報を入力する必要がなくなります。
クレデンシャルを指定したらホストノードを選択し、[Windows Destination Systems]リストに追加します。NetBackup のリモートアップグレードは、これらのノードで実行されます。インストール先のシステムを選択する場合、ローカルホストも忘れずに選択してください。
NetBackup では、システムを選択するたびに、システムの確認が実行されます。たとえば、次のようにサーバーアップグレード先のシステムが選択した種類と一致するかどうかが確認されます。
NetBackup がインストールされていない場合: リモートは検証済みと見なされます。
NetBackup がすでにインストールされている場合: そのシステムのアップグレードの種類と要求しているアップグレードの種類を比較します。
無効な組み合わせの場合: 問題があることが通知され、そのシステムは選択できません。無効な組み合わせの例として、すでにプライマリサーバーになっているリモートシステムにリモート管理コンソールをインストールしようとしている場合があります。
リモートシステムがサポート外のプラットフォームやレベルの場合: 問題が通知され、そのシステムは選択できません。
アップグレード手順で、リモートシステムに対する適切な管理クレデンシャルを所有しているかどうかも検証されます。管理クレデンシャルを所有していない場合は、[Enter Network Password]画面が表示され、管理者のユーザー名およびパスワードの入力を求められます。
[OK]をクリックし、インストール先のシステムの選択を続けます。
選択するノードごとに、この処理を繰り返します。ユーザー名およびパスワードは保持することができます。その場合、ユーザー名またはパスワードが無効な場合にのみ、そのユーザー名またはパスワードが求められるようになります。
次に、クラスタ環境でのプッシュインストールに関連する注意事項を示します。
NetBackup は、複数のノードでアップグレードできます。ただし、クラスタのノード数に対する制限は、NetBackup ではなくクラスタサービスによって設定されます。
言語パッケージとその他の NetBackup のアドオン製品は、プッシュ方式ではアップグレードできません。アドオン製品は、クラスタグループのノードごとにアップグレードする必要があります。これらの製品のアップグレード方法については、各製品の NetBackup マニュアルを参照してください。
NetBackup は、アップグレードの開始時に入力したライセンスのみを他のノードにプッシュ型で転送します。ライセンスによってアドオン製品を使用できるようになります。アドオン製品がすでにインストールされているノードに NetBackup をプッシュインストールすると、ライセンスはその製品に対して機能します。
[OK]をクリックします。
Import
ホスト名のリストを含んでいるテキストファイルをインポートするためにここをクリックします。テキストファイルを作成する場合、ホスト名は次の形式で定義する必要があります。
Domain\ComputerName
Add
ホストを手動で追加するためにここをクリックします。
[Manual Remote Computer Selection]ダイアログボックスが表示されたら、[Domain]と[Computer Name]を入力し、[OK]をクリックします。
[Remote Computer Login Credentials]ダイアログボックスで、リモートコンピュータでアップグレードを実行するために使うアカウントの[User Name]と[Password]を入力します。
複数のリモートコンピュータに追加、アップグレードする場合は、[Remember User Name and Password]の隣にあるチェックボックスにチェックマークを付けます。このオプションを選択すると、各リモートコンピュータにこの情報を入力する必要がなくなります。
[OK]をクリックします。
Remove
[Destination Systems]リストからホストを削除するには、ホストを選択し、ここをクリックします。
Change
選択したリモートホストの NetBackup ファイルのインストールの宛先を変更するためにここをクリックします。
[Next]をクリックします。
- クラスタアップグレードの場合のみ、[Cluster Settings]画面に表示される情報を確認します。単なる情報として[Public Network]以外のすべての情報が表示されます。パブリックネットワークを変更する必要がある場合は、ドロップダウンリストから正しいパブリックネットワークを選択します。
[Cluster Configuration]をクリックします。クラスタ構成が正常に行われたことを示すメッセージが表示されたら、[Next]をクリックします。
- (該当する場合: プライマリサーバーのみ) カタログのサイズによっては、無制限の保持変換を続行するように求められることがあります。
9.0 より前の NetBackup から NetBackup 9.0 以降へのアップグレードには、無制限の有効期限変換が含まれます。この変換は、2038 年より先の有効期限をサポートします。この変換によって、アップグレードを完了するために必要な時間が長くなる場合があります。詳しくは、次の記事を参照してください。
https://www.veritas.com/content/support/en_US/article.100048600
- [Ready to Upgrade]画面で、前の手順で選択した内容を示す[Upgrade Summary]を確認します。
ECA 健全性チェックユーティリティで CSP (暗号サービスプロバイダ) または KSP (キーストレージプロバイダ) がセキュリティ記述子をサポートしていないことが示された場合、アップグレードは続行できません。
このフラグは、NetBackup サービスがローカルサービスユーザーアカウントのコンテキストで実行されている場合、プロバイダを使用できないことを示します。セキュリティ記述子をサポートしているプロバイダを使用するか、管理者アカウントを使用してすべての NetBackup サービスを実行してください。
サービスユーザーアカウントについて詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』の「NetBackup サービスがローカルサービスアカウントのコンテキストで実行されている場合の Windows 証明書ストアの制限事項」の情報を参照してください。
- 次のオプションのいずれかを選択します。
[Upgrade]をクリックして、アップグレードを開始します。
[Back]をクリックして前の画面で必要な変更を加えたら、この画面に戻って[Upgrade]をクリックします。
アップグレードを中止するには、[Cancel]をクリックします。
[Upgrade]をクリックするとアップグレード処理が開始され、アップグレードの進捗状況を示す画面が表示されます。この処理には数分かかる場合があります。
リモートアップグレードまたはクラスタアップグレードの場合のみ、ダイアログボックスでシステムを右クリックしてアップグレードの状態を確認します。アップグレードは 5 つまで並行して行われます。1 つのアップグレードが完了すると別のアップグレードが開始し、最大 5 つのアップグレードが進行中になります。
- リモートアップグレードの場合のみ、すべてのリモートアップグレードが完了したら[Finish]をクリックします。
- [Upgrade Complete]画面で、次のオプションから選択します。
View the log file
アップグレードログファイルには、詳しいインストール情報とエラーが発生したかどうかが表示されます。このログには、Java GUI と JRE のオプションインストールについての情報が含まれています。
次の場所にあるアップグレードログを確認します。
%ALLUSERSPROFILE%\Veritas\NetBackup\InstallLogs\
メモ:
複数のコンピュータにリモートアップグレードを実行する場合は、このオプションを選択するとローカルコンピュータのログのみが表示されます。アップグレードするように選択した各コンピュータにそれぞれのアップグレードログファイルが作成されます。リモートコンピュータのログファイルを表示するためには、Windows エクスプローラのウィンドウを開き、\\<COMPUTERNAME> と入力します。
アップグレードログを検索し、次のエラーが表示されているかどうかを確認します。
Return Value 3
を含む文字列。次のように色分けされている重大なログメッセージ:
黄色 = 警告。
赤 = エラー。
Finish
次のいずれかを選択してアップグレードを完了します。
すべてのサーバーのソフトウェアをアップグレードしたら、[Launch NetBackup Web UI now]の横にあるチェックボックスにチェックマークを付けて[Finish]をクリックします。
NetBackup 管理コンソールによって構成ウィザードが起動し、NetBackup 環境を構成できるようになります。
アップグレードするサーバーソフトウェアが他にも存在する場合は、[Finish]をクリックします。
次のコンピュータに移動して、必要なサーバーソフトウェアをアップグレードできます。
- NetBackup クラスタ設定を手動で修正した場合や外部スクリプトで修正した場合は、NetBackup クラスタレジストリに変更が正しく反映されていることを確認してください。質問がある場合は、Veritas のテクニカルサポートにお問い合わせください。
- バイナリが正常にインストールされました。インストール後の手順に進みます。
詳細情報を参照できます。
NetBackup 10.5 へのアップグレードのインストール後の手順を参照してください。