NetBackup™ アップグレードガイド
- 概要
- 『NetBackup 10.5 アップグレードガイド』について
- 利用可能な NetBackup アップグレード方式
- NetBackup 10.5 の変更について
- クライアントのプッシュステージング領域が入力されなくなった
- NetBackup 10.5 での VRTSpddei.rpm の提供停止
- プライマリサーバーとメディアサーバーにインストールされるバイナリについて
- アップグレードに必要なライセンスファイル
- インストールディレクトリに多数のファイルが存在する場合、Windows プライマリサーバーのアップグレード速度が低下する
- NetBackup データベースの変更について
- 一部のコンピュータでは Java GUI と JRE のインストールは省略可能
- ログディレクトリの権限はロールバック時にリセットが必要
- NetBackup 7.6.0.4 以前からのアップグレードの非サポート
- NetBackup 8.2 以降でサポートされる外部認証局の証明書
- Veritas Usage Insights について
- Veritas Usage Insights のベストプラクティス
- アップグレード計画
- 一般的なアップグレードの計画について
- パフォーマンスと調整に関する注意事項
- アップグレードツールについて
- アップグレードに関する注意事項および制限事項
- オペレーティングシステムの最小バージョン
- NetBackup 10.5 以降のアップグレードに関する Windows コンパイラとセキュリティの要件
- NetBackup Web サーバーをサポートするユーザーアカウントの作成
- NetBackup 10.5 による RHEL 7.5 以降でのファイバートランスポートメディアサーバーのサポートについて
- NetBackup 8.1 での MSDP の変更
- NetApp クラスタに必要になる可能性のある変更
- Bare Metal Restore 情報がエラー自動イメージレプリケーションを使って複製されるときのエラー
- バージョン 8.1 より前のクライアントと 8.1 以降のメディアサーバーでのアップグレードの問題
- プライマリサーバーのアップグレード
- プライマリサーバーのアップグレードについて
- NetBackup 10.5 へのアップグレードのプレインストール手順
- Windows システムでローカルサーバー、リモートサーバー、クラスタサーバーのアップグレードを実行する
- Windows システムでのサイレントアップグレードの実行
- NetBackup 10.5 への Linux サーバーソフトウェアのアップグレード
- Linux での NetBackup プライマリサーバーソフトウェアのサイレントアップグレード
- NetBackup 10.5 へのアップグレードのインストール後の手順
- NetBackup の起動と停止のスクリプトについて
- アップグレード後のシステムの更新
- メディアサーバーのアップグレード
- NetBackup の MSDP のアップグレード
- クライアントのアップグレード
- VxUpdate を使用した NetBackup 配備の管理
- 付録 A. 参照先
- NetBackup プライマリサーバー Web サーバーのユーザーとグループの作成
- NetBackup データベースユーザー
- クラスタ化されたプライマリサーバーの非アクティブノードで証明書を生成する
- NetBackup Java Runtime Environment について
- アップグレード後の Java GUI と JRE の追加または削除
- NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
- NetBackup 応答ファイルについて
- プライマリサーバーからクライアントへのクライアントソフトウェアのプッシュインストールについて
- NetBackup IT Analytics Data Collector について
- NetBackup IT Analytics Data Collector バイナリの手動によるインストールまたはアンインストール
- NetBackup IT Analytics Data Collector の手動構成
- NetBackup IT Analytics Data Collector の手動でのアップグレード
- 維持される Java Virtual Machine のオプション
- RBAC ブートストラップについて
- NetBackup ソフトウェアの入手について
- NetApp クラスタのためのアップグレード前の追加手順
- Replication Director を使用した NetApp ディスクアレイの使用
- NetBackup のバージョン間の互換性について
- UNIX および Linux の場合のアップグレード要件
- Windows および Windows クラスタのアップグレード要件
- Windows クラスタのアップグレードの要件
- 新しいメディアサーバーに全データを移行してクラスタ化されたメディアサーバーを削除する
- Amazon クラウドストレージサーバーのアップグレード後の手順
- サーバーのアップグレード後のクライアントのアップグレード
- アップグレードエラーのロールバック手順
- NetBackup プライマリサーバーとドメインのサイズについてのガイダンス
NetBackup 10.5 以降のアップグレードに関する Windows コンパイラとセキュリティの要件
NetBackup 10.5 以降の Windows では、Visual Studio 2022 コンパイラと Windows 11 SDK (Software Development Kit) を使用します。NetBackup 10.5 を実行するには、Windows コンピュータに Visual C++ ランタイムライブラリのバージョン 14.36.32532 以降が必要です。Microsoft 社はこれらのライブラリをインストールする再頒布可能ユーティリティを提供します。これらの再頒布可能ユーティリティについての詳細情報は入手可能です。
https://visualstudio.microsoft.com/downloads
Microsoft 社のこれらのユーティリティは、再起動を必須とするように Windows ホストを変更する場合があります。再起動は、Visual C++ ランタイムライブラリがシステム上の 1 つ以上のプロセスで使用されている場合に必須となる可能性があります。Veritas では、NetBackup 10.5 以降をインストールする前に、Visual Studio 2022 C++ ランタイムライブラリを Windows コンピュータにインストールすることをお勧めします。これらのライブラリのインストールは、コンピュータを安全に再起動できるメンテナンス期間内で実行する必要があります。
互換性のある Visual C++ ランタイムライブラリがない Windows コンピュータでは、NetBackup のアップグレード処理で、ライブラリのインストールを提案される場合があります。リスクとオプトインを確認する必要があります。リスクとオプトインのプロセスに関する詳細情報が入手可能です。
https://www.veritas.com/content/support/en_US/article.100062924
すべてのセキュリティ更新プログラムが適用されていないと、再頒布可能ユーティリティがホストで失敗したり、予期しない動作をする可能性があります。Windows ホストに最新のセキュリティ更新プログラムが適用されていない場合、次の動作が発生する可能性があります。
NetBackup のアップグレードプロセスが開始直後に失敗し、Visual Studio 2022 C++ ランタイムライブラリを配備できないというメッセージが表示される。
NetBackup のインストールまたはアップグレードプロセスによって実行された nbcertcmdtool アプリケーションが予期せず失敗する。このエラーは、セキュリティ構成が無効または不十分であるために発生する nbcertcmdtool エラーと区別することが困難です。
NetBackup のインストールまたはアップグレードプロセスの終了間際に、MSDP アプリケーションが予期せず失敗する。