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Veritas NetBackup™ アップグレードガイド
Last Published:
2020-09-13
Product(s):
NetBackup (8.3)
- 概要
- アップグレード計画
- マスターサーバーのアップグレード
- メディアサーバーのアップグレード
- NetBackup の MSDP のアップグレード
- クライアントのアップグレード
- VxUpdate を使用した NetBackup 配備の管理
- 付録 A. 参照先
- NetBackup マスターサーバー Web サーバーのユーザーとグループの作成
- クラスタ化されたマスターサーバーの非アクティブノードで証明書を生成する
- NetBackup Java Runtime Environment について
- アップグレード後の Java GUI と JRE の追加または削除
- NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
- NetBackup 応答ファイルについて
- RBAC のブートストラップについて
- NetBackup ソフトウェアの入手について
- NetApp クラスタのためのアップグレード前の追加手順
- レプリケーションディレクタを使用した NetApp ディスクアレイの使用
- NetBackup のバージョン間の互換性について
- UNIX および Linux の場合のアップグレード要件
- Windows および Windows クラスタのインストールおよびアップグレード要件
- Windows クラスタのインストールとアップグレードの要件
- 新しいメディアサーバーに全データを移行してクラスタ化されたメディアサーバーを削除する
- OpsCenter サーバーと NetBackup マスターサーバー間の接続の無効化
- Amazon クラウドストレージサーバーのアップグレード後の手順
- サーバーのアップグレード後のクライアントのアップグレード
- 索引
バージョン 8.1 より前のクライアントと 8.1 以降のメディアサーバーでのアップグレードの問題
NetBackup 8.1 のアップグレードで、指紋をとるアルゴリズムは MD5 から SHA2 にアップグレードされ、セキュリティの脆弱性に対する保護が向上しました。Veritas では、既存の MD5 の指紋データを SHA2 に変換するために、ローリング変換とインライン変換の 2 つの変換方式が導入されました。問題は、次の条件下で発生します。
クライアントがバージョン 8.1 より前の NetBackup
クライアントで Client Direct (クライアントで重複排除を実行する) を使用している
NetBackup 8.1 以降のメディアサーバーでクライアントのバックアップを作成している
これらの条件下では、指紋の変換はインラインで行われます。その結果、バックアップパフォーマンスに悪影響が与えられ、メディアサーバーで CPU の処理負荷が増加します。メディアサーバーで、MD5 の情報を再ハッシュして SHA2 の指紋を作成する必要があります。
この問題を防ぐには、次の操作を行います。
バージョン 8.1 より前のクライアントの場合、NetBackup 8.1 以降のメディアサーバーでメディアサーバー重複排除 (MSDP) を使用するようにバックアップを変更します。この処理により、バックアップでのインライン変換の実行を防ぎます。
8.1 以降のメディアサーバーでバックアップが作成されている 8.1 より前のクライアントで、Client Direct を使用しないでください。