Enterprise Vault™ Microsoft ファイル分類インフラストラクチャを使用した分類
- このマニュアルについて
- スタートガイド
- 分類プロパティの設定
- 分類ルールの設定
- 分類ポリシーの定義と適用
- テストモードでの分類の実行
- サイト全体への分類プロパティとルールの公開
- スマートパーティションを使用した分類
- 付録 A. 分類ルールで使う Enterprise Vault プロパティ
- 付録 B. 分類に使う PowerShell cmdlet
- 付録 C. 監視とトラブルシューティング
分類プロパティ値と保持カテゴリの相互作用
次の条件の両方が満たされると、Enterprise Vault はアイテムが分類ルールに一致するときにそのアイテムの保持カテゴリを更新します。
アイテムの保持カテゴリを設定する分類ポリシーを設定している。
ルールによってアイテムに割り当てられる分類プロパティ値が既存の保持カテゴリの名前に一致する。 たとえば、プロパティ値と保持カテゴリの両方の名前が「Financial」である場合は、アイテムの分類時に Enterprise Vault によって割り当てられるのは保持カテゴリの方です。
保持カテゴリの作成方法について詳しくは、『管理者ガイド』を参照してください。
アイテムが複数の分類ルールに一致するため、これらのすべての分類ルールが、そのアイテムへの保持カテゴリの割り当てを巡って競合する場合があります。この場合、分類機能で次のように優先する保持カテゴリが選択されます。
Capstone または同等のレコード管理システムを実装するために、保持カテゴリでアイテムをレコードとしてマーク付けすると、アイテムをレコードとしてマーク付けしていない他の保持カテゴリよりも優先されます。アイテムを永続レコードとしてマーク付けする保持カテゴリは、一時レコードとしてマーク付けする保持カテゴリよりも優先します。また、それらは他のあらゆる種類のレコードとしてアイテムをマーク付けする保持カテゴリよりも優先します。
レコード管理での Enterprise Vault の使用について詳しくは、『Veritas Enterprise Vault 管理者ガイド』を参照してください。
競合する保持カテゴリでアイテムの保持期間をまったく同じにする場合は、最初に作成した保持カテゴリが優先されます。 たとえば、保持カテゴリ「Customer Accounts」および「Legal」の両方の保持期間が 5 年であるとします。 「Legal」カテゴリを作成する前に「Customer Accounts」カテゴリを作成していた場合、「Customer Accounts」カテゴリを割り当てるルールによって「Legal」カテゴリを割り当てるルールが上書きされます。
保持期間が異なる場合は、デフォルトの動作として、最も長い保持期間がアイテムの保持カテゴリに割り当てられます。 たとえば、通常、アイテムを 7 年間保持する保持カテゴリによって 5 年間保持する保持カテゴリが上書きされます。 ただし、この動作を変更して、最短の保持期間を持つ保持カテゴリを割り当てることができます。
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