Veritas NetBackup™ Appliance アップグレードガイド
3.1.2 へのアップグレード後のタスク
アップグレードプロセスが問題なく完了した後、必要に応じて環境に対して次のタスクを実行します。
インスタントアクセス機能
アップグレードプロセス終了時の自動ソフトウェアセルフテストでは、次のメッセージが報告されます。
- [Warning] Instant Access service is not running
これは、ソフトウェアバージョン 3.1.2 にアップグレードされる NetBackup 5330、5240 または 5340 Appliance でインスタントアクセス機能がデフォルトで有効にならないためです。この機能を有効にするには、手動の手順が必要です。詳しくは、『NetBackup Appliance リリースノート 3.1.2』を参照してください。
SDCS モード
バージョン 2.6.1 または 2.6.1.x からのアップグレード後、SCSP (Symantec Critical System Protection) の機能は、SDCS (Symantec Data Center Security) に名前が変更されます。この機能は自動的にアンマネージモードに設定されています (デフォルト)。2.7.x 以降からのアップグレード後、SDCS 機能はアンマネージモードに設定されます。アップグレード前に機能がマネージモードに設定されていた場合は、アップグレード完了後、SDCS をマネージモードに変更し、最新の IDS ポリシーと IPS ポリシーを適用する必要があります。詳しくは、以下のドキュメントを参照してください。
『NetBackup Appliance 管理者ガイド』
『NetBackup Appliance セキュリティガイド』
SDCS コンソールとサーバー
ソフトウェアバージョン 3.1 以降、SDCS コンソールとサーバーは、NetBackup Appliance のソフトウェアリリースに含まれなくなりました。
SDCS 環境を構成していないアプライアンスの場合は、コンソールとサーバーを設定する前に、ベリタスサポート Web サイトからコンソールとサーバーのバイナリを入手する必要があります。
既存の SDCS 環境とコンソールが設定されたアプライアンスの場合、ポリシーファイルをアップデートし、SDCS エージェントが正しい SDCS サーバーをポイントしていることを確認する必要があるだけです。バイナリを取得する必要はありません。
NetBackup appliance
詳しくは、以下のドキュメントを参照してください。
『NetBackup 52xx/53xx Appliance 管理者ガイド』
『NetBackup 52xx/53xx Appliance セキュリティガイド』
STIG 機能
アップグレード前にこの機能が有効になっていた場合、アップグレード完了後に再度有効にする必要があります。HA 設定のアプライアンス (ノード) の場合、アップグレード完了後に各ノードで機能を再度有効にする必要があります。
バックアップの再起動
アプライアンスマスターサーバーのアップグレードの場合は、アップグレード前に停止または一時停止されたすべてのジョブとストレージライフサイクルポリシー (SLP) を再起動します。
アプライアンスメディアサーバーのアップグレードの場合は、すべてのアプライアンスメディアサーバーをアップグレードした後、アップグレード前に停止されたすべてのジョブを再起動します。