Veritas NetBackup™ Appliance アップグレードガイド
アップグレード中の変更
アップグレード中に、以下の変更が発生します。
2.6.1 または 2.6.1.x から 2.7.x または 3.0 にアップグレードする場合、SCSP (Symantec Critical System Protection) 機能がバージョン 6.5 に更新されて、名前が SDCS (Symantec Data Center Security) に変わります。3.1 以降へのすべてのアップグレードでは、SDCS コンソールとサーバーは NetBackup Appliance ソフトウェアのアップグレードパッケージに含まれなくなりました。
詳しくは、次のトピックを参照してください。
3.1.2 へのアップグレード後のタスク を参照してください。
役割ベースのアクセス制御用 nbasecadmin ユーザーアカウント
nbasecadmin アカウントは、セキュリティ管理者ユーザーが、NetBackup で役割ベースのアクセス制御 (RBAC) を行うために使用します。アプライアンスのリリース 3.1.2 以降では、アプライアンスマスターサーバーで初期構成を実行するとき、またはアプライアンスマスターサーバーをアップグレードするときに、このユーザーが自動的に作成されます。
プレフライトチェックでこの名前の既存のローカルユーザーまたはリモートユーザーが検出されない場合、nbasecadmin ユーザーが作成され、セキュリティ管理者役割が割り当てられます。一度作成されると、このアカウントにはデフォルトのアプライアンスパスワードが割り当てられます。このユーザーが NetBackup Appliance シェルメニューに初めてログインすると、アカウントのデフォルトパスワードの変更を求めるメッセージが表示されます。
プレフライトチェックでリモート認証サーバー (AD/LDAP/NIS) に既存の nbasecadmin ユーザー名が検出されると、アップグレードは中止されます。認証サーバーからこのユーザー名を削除してアップグレードを再試行することを求めるメッセージが表示されます。
プレフライトチェックでアプライアンスに既存の nbasecadmin ローカルユーザー名が検出されると、このユーザーがセキュリティ管理者役割に設定されていないというメッセージが通知されます。プレフライトチェックにパスし、アップグレードを続行するためにはこの設定が必要です。メッセージでは、既存のユーザーを利用してセキュリティ管理者役割を割り当てるかどうかも尋ねられます。[はい (yes)]と応答すると、nbasecadmin ユーザーがデフォルトのアプライアンスパスワードで再作成され、セキュリティ管理者役割に設定されます。[いいえ (no)]と応答すると、プレフライトチェックが失敗し、アップグレードが中止されます。
RBAC について詳しくは、次のマニュアルを参照してください。
『NetBackup Web UI セキュリティ管理者ガイド』
『NetBackup Appliance セキュリティガイド』
Veritas Smart Meter
プレフライトチェックが正常に完了すると、Veritas Smart Meter 機能の登録キーの入力を求められます。アップグレードプロセスでは、キーファイルを取得し、それをアプライアンスにアップロードする方法の手順が表示されます。登録キーを入力するまで、アップグレードプロセスを続行できません。Smart Meter 機能について詳しくは、『Veritas Smart Meter スタートガイド』を参照してください。