Veritas NetBackup™ Appliance アップグレードガイド
アップグレード中の Appliance の動作
アップグレードの機能では、アップグレード処理が正常に完了したこと確認するために次の方法を実行します。
利用可能な更新が、現在インストールされているソフトウェアのバージョンより新しいかどうかが判断されます。
リリース更新をインストールするために利用できる領域が Appliance に十分あるかが判断されます。
現在 Appliance でアクティブなプロセスを停止します。
アクティブな NetBackup ジョブを確認します。アクティブなジョブが検出されない場合にのみ、アップグレードプロセスが進行します。
Appliance ソフトウェアのアップグレードは、これらの条件すべてが満たされた後にのみ実行されます。
2.7.x と 3.0 からアップグレードする場合、Appliance はアップグレードの進行中に 4 回再起動します。次に、各回の再起動で行われる作業について説明します。
1 回目の再起動 - Red Hat Enterprise Linux (RHEL) オペレーティングシステムをインストールします。
2 回目の再起動 - 新しい RHEL オペレーティングシステムを使用して Appliance を初期化します。
3 回目の再起動 - Appliance の構成をリストアします。
4 回目の再起動 - RHEL オペレーティングシステムを使用して、リストアされた Appliance の構成を初期化します。
最初の再起動の後、すべての再起動が完了するまでは NetBackup Appliance Web コンソールとサーバーへの SSH ベースの接続は利用できません。Appliance の構成が複雑な場合は、この状態が 2 時間以上続くことがあります。この間、Appliance を手動で再起動しないようにしてください。ベリタスのリモート管理インターフェース (IPMI) を使うと、システムの再起動の状態を表示できます。さらに、
/log
の下にあるログを表示したり、アップグレードプロセス完了時に Appliance が電子メールを送信するまで待機することもできます。3 回目の再起動後、アップグレードの進行状況を表示する[Appliance インストールマネージャ (Appliance Install Manager)](AIM) ウィンドウに移動できます。
アプライアンスインストールマネージャについてを参照してください。
アップグレードが完了する前に、自動的にセルフテストが実行されます。
セルフテストが失敗した場合、アップグレード処理が停止されて、次のいずれかを選択するように求められます。
[再試行 (Attempt again)]。セルフテストを再試行する場合に選択します。
[今すぐロールバック (Rollback now)]。以前のバージョンにロールバックする場合に選択します。
選択するまで、アップグレードは停止状態のままです。
メモ:
3.1.2 リリース以降では、アップグレード後のセルフテストが失敗しても、自動ロールバックは実行されなくなりました。[再試行 (Attempt again)]を選択してもセルフテストが引き続き失敗する場合、アップグレードは再度停止し、同じオプションが表示されます。
アプライアンスインストールマネージャについてを参照してください。
Appliance のアップグレードに成功すると、ファイバートランスポートメディアサーバー (FTMS) は自動的に再起動します。このため、SAN クライアントコンピュータがファイバートランスポート(FT)デバイスに再接続することを許可するためにファイバーチャネル(FC)ポートを再スキャンする必要があります。 アップグレードの手順には、FC ポートの再スキャン方法に関する詳細が含まれています。