Veritas NetBackup™ Appliance の廃止と再構成ガイド
- NetBackup Appliance の廃止
- NetBackup Appliance の再構成
- NetBackup Appliance の再構成について
- NetBackup Appliance の再構成について
- 付録 A. Cloud Catalyst から MSDP ダイレクトクラウド階層化への移行
- 付録 B. LUN の再構成
USB ドライブから NetBackup アプライアンスを再イメージングする
次に、メディアサーバーアプライアンスに新しいイメージをインストールするために必要な手順を説明します。ストレージボリュームの既存のバックアップデータは、自動的に保持されます。データ回復を完了するには、アプライアンスを NetBackup Appliance シェルメニューから再構成する必要があります。以前のストレージ構成を保持する場合は、NetBackup Appliance Web コンソールを使用することはできません。
USB ドライブからアプライアンスを再イメージ処理する方法
- アプライアンスにログインして NetBackup Appliance シェルメニューにアクセスできる場合は、デバイス証明書をエクスポート (コピー) して移動します。次の手順を使用して、手順 2 に進みます。
メモ:
アプライアンスにログインできない場合は、USB ドライブをアプライアンスに挿入し、アプライアンスをオンにしてから、手順 4 に進みます。
アプライアンスにログオンしてデバイス証明書をエクスポートできない場合は、ベリタステクニカルサポートにお問い合わせください。この状況では、より詳細なサポートが必要です。
次のコマンドを使って CIFS と NFS の共有を開きます。
Manage > Software > Share Open
デバイス証明書をエクスポート (コピー) するには、次のコマンドを入力します。
Network > Security > Export <yes/no> /inst/patch/incoming
<yes/no> は、パスワードを保護するかどうかを指定します。
メモ:
export コマンドからの出力として、実際の証明書のバックアップ
.pfx
ファイルが作成されます。yes を選択してパスワードを使う場合は、.pfx
拡張子が付いた数字がファイル名になります (nnnnnnn.pfx
)。no を選択してパスワードを使わない場合は、ファイル名の前にピリオドが付きます (.nnnnnnn.pfx
)。パスワードを使う場合は、この後の手順で Import コマンドを実行するときに使うためにパスワードの名前を覚えておきます。
.pfx
ファイルをリモートコンピュータ上のローカルディレクトリに移動するには、次のようにマウントポイントを作成してマウントし、ファイルを移動します。Windows の場合
この例では、Windows システムで Samba が使われていることを前提とします。
次のコマンドを実行して、マウントポイントを作成してマウントします。
net use <AnAvailableDriveLetter>: \\<appliance-host>\"incoming_patches"
次のコマンドを実行して、
.pfx
ファイルをコピーします。# copy /inst/patch/incoming/*.pfx /mnt/<computer_name>
UNIX または Linux の場合
この例では、UNIX または Linux システムで NFS が使われていることを前提とします。
次のコマンドを実行して、マウントポイントを作成してマウントします。
# mkdir -p /mnt/<computer_name>
# mount -t nfs <computer_name>:/<share_name> /mnt/<computer_name>
次のコマンドを実行して、.pfx ファイルをコピーします。
# cp /inst/patch/incoming/*.pfx /mnt/<computer_name>
- 再イメージ処理するメディアサーバーアプライアンスのアプライアンス USB ポートに USB ドライブを挿入します。
- 再構成しているアプライアンスのリモート管理 (IPMI) ポートを企業ネットワークに接続して次の手順を実行します。
リモート管理ポートに割り当てた IP アドレスを使って、リモートコンピュータからメディアサーバーアプライアンスのリモート管理ポートにログオンしてください。
[システム情報 (System Information)]ページで、[リモート制御 (Remote Control)]をクリックします。
[リモート制御 (Remote Control)]ページで、[コンソールの起動 (Launch Console)]をクリックします。
- [コンソールの起動 (Launch Console)]をクリックします。この手順により、メディアサーバーアプライアンスをリモートで監視して制御できる JViewer アプリケーションが起動します。
[ベリタスリモート管理 (Veritas Remote Management)]のインターフェースから、[サーバー電源管理 (Server Power Control)]を選択します。Web ページで次の操作を実行します。
[サーバーのリセット (Reset Server)]ラジオボタンを選択します。
[処理を実行 (Perform Action)]をクリックします。
- JViewer のアプリケーションウィンドウで、F6 キーを押してアプライアンスのブートメニューに入ります。
- USB ドライブを選択した後に ESC キーを押します。実行するインストールの種類を選択するための画面が表示されます。NetBackup Appliance の完全インストールまたは、クライアントパッケージのインストールを行わないより小さいバージョンのインストールを選択できます。
選択し、Enter キーを押して再イメージ処理操作を始めます。
- 新しいアプライアンスパッケージのインストールが完了すると、JViewer アプリケーションウィンドウに[ようこそ (Welcome)]メッセージが表示されます。デフォルトのアプライアンスパスワード (P@ssw0rd) を入力します。これで、NetBackup Appliance シェルメニューにログオンしました。
メモ:
再構成プロセスを始める前に、再イメージ処理操作を始める前に記録した構成情報を参照すると効率的です。
メモ:
NetBackup Appliance 5.0 以降のリリースでは、USB ドライブや CD-ROM からの NetBackup 5240、5340 Appliance の再イメージ処理時、出荷時の設定へのリセット時、またはアップグレード時に、インストールされた ISO のコピーが新しく追加されたパーティション
/dev/mapper/system-iso
に保存されます。メモ:
NetBackup Appliance 5.0 以降のリリースでは、USB ドライブや CD-ROM から NetBackup 5250、5350 Appliance を再イメージ処理する際に、SSD 内の ISO が、インストールされている最新の ISO で更新されます。SSD のブートメニューのエントリも更新されます。再イメージ処理中に CD-ROM から SSD に ISO をコピーする場合は、追加で約 1 時間かかります。
- デバイス証明書、
.pfx
ファイルを、事前にエクスポートしたリモートコンピュータからインポートします。次のコマンドを実行して、NetBackup Appliance シェルメニューから共有を開きます。
Main_Menu > Manage > Software > Share Open
CIFS 共有
\\<appliance-name>\incoming\patches
と NFS 共有<appliance-name>:/inst/patch/incoming
が、このアプライアンス上で開きます。事前に保存した
.pfx
ファイルを、開いている共有の場所へ移動するには、次のようにマウントポイントを作成してマウントし、ファイルを移動します。Windows の場合
この例では、Windows システムで Samba が使われていることを前提とします。
次のコマンドを実行して、マウントポイントを作成してマウントします。
net use <AnAvailableDriveLetter>:\\<appliance-host> \"incoming_patches"
次のコマンドを実行して、
.pfx
ファイルをアプライアンスに戻します。# move /mnt/computer_name/*.pfx /inst/patch/incoming/
UNIX または Linux の場合
この例では、UNIX または Linux システムで NFS が使われていることを前提とします。
次のコマンドを実行して、マウントポイントを作成してマウントします。
# mkdir -p /mnt/computer_name
move <directory where the pfx file was save>/*.pfx <mounted drive>
次のコマンドを実行して、.pfx ファイルをアプライアンスに戻します。
mv <local directory where the pfx file was kept>/*.pfx <mount point>
次のコマンドを入力して、ファイルをインポートします。
Main_Menu > Network > Security > Import <yes/no>/inst/patch/incoming
メモ:
手順 1 で Export コマンドを実行したときにパスワードを使用した場合は、Import コマンドを実行するときに同じパスワードを入力する必要があります。
次のコマンドを実行して、NetBackup Appliance シェルメニューから共有を閉じます。
Main_Menu > Manage > Software > Share Close
- メインメニューに戻るには、Return を 2 回入力します。
- メインメニューに戻ったことを確認します。
これで、アプライアンスで初期構成の準備ができました。
次のトピックを参照して、NetBackup Appliance を再構成します。
NetBackup Appliance シェルメニューを使用した 52xx プライマリサーバーアプライアンスの再構成 を参照してください。
NetBackup Appliance シェルメニューを使用した 52xx または 53xx メディアサーバーアプライアンスの再構成 を参照してください。