Veritas NetBackup™ アップグレードクイックスタートガイド

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Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (8.1)

NetBackup 8.1 へのアップグレードのプレインストール手順

次の手順を使って環境を NetBackup 8.1 にアップグレードします。

ベリタス社は、ガイド付き方式に必要な追加手順を実行できるようにするツールを開発しました。 詳しくは、Business Critical Services (BCS) の担当者に連絡してください。

メモ:

NetBackup マスターサーバーをバージョン 8.1 に更新する前に NetBackup OpsCenter をバージョン 8.1 に必ず更新してください。 OpsCenter のデータ収集を無効にする必要もあります。 詳しくは、『NetBackup OpsCenter 管理者ガイド』を参照してください。

http://www.veritas.com/docs/DOC5332

64 ビットの Windows プラットフォームで OpsCenter をアップグレードする場合には既知の問題があることに注意してください。 言語パックまたは Maintenance Pack をインストールしている場合は、アップグレードに失敗する可能性があります。 この問題に関する詳しい情報を参照できます。

http://www.veritas.com/docs/TECH211070

特定のマスターサーバーの OpsCenter データ収集を無効にすることができます。データ収集を無効にする場合は、OpsCenter サーバーの前にマスターサーバーをアップグレードできます。データ収集を無効にすると、既知の問題が発生します。データ収集の無効化とそのリスクに関して詳細情報を参照できます。

メモ:

Global Cluster Option (GCO) を使ってグローバルにクラスタ化されたマスターサーバーを含む NetBackup のインストールでは、このマニュアルのアップグレード計画のガイドラインに従ってください。 これらのサーバーをアップグレードするための個々の手順については、次の文書を参照してください。http://www.veritas.com/docs/HOWTO73064

NetBackup 8.1 にアップグレードしてイメージメタデータの移行を完了するためのインストール前手順

  1. SORT ツールを使用して環境チェックを実行します。

    『ベリタス NetBackup アップグレードガイド』を参照してください。

  2. NetBackup の各自の環境に応じて通常実行するアップグレード前のタスクを実行します。 次に例を示します。

    • すべてのカスタマイズされたスクリプトやサードパーティのスクリプトを停止します。

    • クラスタ固有のタスクを実行します。

    • ホットカタログバックアップを実行します。

    • このマスターサーバーの OpsCenter データ収集機能を無効にします。

    • すべてのストレージライフサイクルポリシー (SLP) を無効にします。

    • NetBackup のすべてのポリシーを無効にします。

    • NetBackup 7.5.x より前のすべての環境ですべてのディスクステージングストレージユニットを無効にします。

    • クラスタシステムの場合のみ、次の NetBackup リソースをオフラインにします。

      • Windows Server Failover Clusters(WSFC): ディスク、仮想名、仮想 IP アドレスを除くすべての NetBackup グループのリソースをオフラインにします。 クラスタアドミニストレータインターフェースを使用して NetBackup グループのリソースをオフラインにする方法については、Microsoft のクラスタアドミニストレータに関するマニュアルを参照してください。

      • Veritas Cluster Server (VCS) クラスタ: NetBackup リソースをオフラインにします。

        次のコマンドで -persist オプションを使用して NetBackup グループを固定します。

        hagrp -freeze NetBackup_service_group -persistent

      これらのリソースをオフラインで取得するコマンドについて詳しくは、『Veritas NetBackup マスターサーバーのクラスタ化管理者ガイド』を参照してください。

  3. (該当する場合) NetApp クラスタをノードスコープモードから Vserver モードに変更する場合は、各ファイラの詳しいイメージレポートを作成します。このレポートは bpimagelist コマンドを使って生成できます。 次に利用可能なオプションの一例を挙げます。 環境に合わせて必要なオプションを使います。

    bpimagelist - client ndmp_host_name

  4. NetBackup 8.0 より、NetBackup マスターサーバーには、重要なバックアップ操作をサポートするための構成済み Tomcat Web サーバーが含まれます。この Web サーバーは、権限が制限されているユーザーアカウント要素の下で動作します。これらのユーザーアカウント要素は、各マスターサーバー (またはクラスタ化されたマスターサーバーの各ノード) で使用できる必要があります。詳細情報を参照できます。

    『ベリタス NetBackup アップグレードガイド』を参照してください。

    メモ:

    ベリタスは、NetBackup Web サービスに使用するユーザーアカウントの詳細を保存することを推奨します。マスターサーバーのリカバリでは、NetBackup カタログのバックアップが作成されたときに使われたものと同じ NetBackup Web サービスのユーザーアカウントとクレデンシャルが必要です。

    メモ:

    セキュアモードで NetBackup PBX を実行する場合は、Web サービスユーザーを PBX の権限を持つユーザーとして追加します。PBX モードの判別と、正しくユーザーを追加する方法について詳しくは、次をご覧ください。

    https://www.veritas.com/support/ja_JP/article.000115774

  5. NetBackup とやり取りするシステムのすべてのアプリケーションを停止します。この手順には、バックアップ中のデータベースまたはシステムコンポーネントが含まれます。 これらのアプリケーションの停止に失敗すると、予期しない動作が発生する可能性があります。 観測される動作には中止されたアップグレードやアプリケーションエラーが含まれます。

    Oracle ユーザーの場合、アップグレードする前にデータベースおよびリスナープロセスを停止する必要があります。

    Oracle データベースを停止できない場合、手順は Oracle データベースがアクティブのままで NetBackup をインストールできる手順を利用できます。 このトピックに関する詳細情報を参照できます。

    http://www.veritas.com/docs/TECH158276

  6. NetBackup のすべてのサービスを停止します。

    • UNIX システムの場合: /usr/openv/netbackup/bin/bp.kill_all

    • Windows システムの場合: install_path\NetBackup\bin\bpdown -f

プレインストール手順は完了です。NetBackup のバイナリのアップグレードに進みます。