Veritas NetBackup™ アップグレードクイックスタートガイド

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Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (8.1)

NetBackup 8.1 への UNIX/Linux サーバーソフトウェアのアップグレード

バックアップが実行されない時間にアップグレードおよび再構成をスケジュールすることをお勧めします。 ただし、アップグレードの手順では、バックアップがアップグレードの妨げにならないようにするため、すべてのポリシーを無効にするように指示されます。 NetBackup のアップグレードおよび再構成中にバックアップが実行されないようにポリシーを一時的に変更することもできます。

UNIX/Linux サーバーソフトウェアを 8.1 にアップグレードする方法

  1. root ユーザーとしてサーバーにログインします。
  2. NetBackup 管理コンソールが開いている場合は、ここで閉じる必要があります。
  3. (該当する場合) クラスタ環境では次のタスクを実行します。
    • 必要に応じて、bp.confvm.conf ファイルを次のように編集します。

      REQUIRED_INTERFACE エントリがある場合は、CLUSTER_NAME エントリに置換します。 それ以外の場合は、新しい CLUSTER_NAME エントリを追加します。 このエントリは仮想サーバー名として定義する必要があります。

      マスターサーバーの場合は、最初の SERVER エントリが bp.conf ファイルの CLUSTER_NAME エントリに一致することを確認してください。

    • NetBackup グループをオフラインにします。以下に示すコマンドを使います。

      /opt/VRTSvcs/bin/hares -offline

    • 非アクティブノードのアップグレード中にマイグレーションが行われないようにするために、NetBackup グループをフリーズします。以下に示すコマンドを使います。

      /opt/VRTSvcs/bin/hagrp -freeze group -persistent

    • VCS クラスタが構成されている場合、Cluster Manager インターフェースまたはコマンドラインを使用して NetBackup グループをフリーズできます。

    • クラスタのアップグレードに進む前に、他のクラスタアップグレード要件について『NetBackup マスターサーバーのクラスタ化管理者ガイド』を参照してください。

      http://www.veritas.com/docs/DOC5332

  4. Solaris システムの場合はアップグレードスクリプトを実行すると、変更した可能性があるすべての NetBackup スクリプトが削除されます。

    Solaris システム以外では、アップグレードスクリプトを実行すると第 1 章で説明していない修正済み NetBackup スクリプトが削除されます。 このトピックに関する詳細情報を参照できます。

    『ベリタス NetBackup アップグレードガイド』を参照してください。

    変更したファイルで、保持する必要があるファイルを保存します。

  5. (該当する場合) AIX システムの場合は、このステップでロボット制御のパスが削除されます。 AIX クラスタ環境では、この手順をクラスタ内のすべてのノードで実行する必要があります。

    ロボット制御のパスについて詳しくは、『NetBackup デバイス構成ガイド UNIX、Windows および Linux』を参照してください。

    http://www.veritas.com/docs/DOC5332

    • 次のように ovpass ドライバを削除します。

      /usr/openv/volmgr/bin/driver/remove_ovpass
  6. アップグレードスクリプトを開始するには、次のいずれかの方法を使用します。

    DVD

    • ドライブに適切なプラットフォームの NetBackup サーバー DVD を挿入します。

      内容を識別するには、DVD のラベルを確認します。

      『ベリタス NetBackup アップグレードガイド』を参照してください。

    • 必要に応じて、DVD をマウントします。

      『ベリタス NetBackup アップグレードガイド』を参照してください。

    • 次のコマンドを入力します。

      dvd_directory/install

      dvd_directory は、DVD にアクセス可能なディレクトリのパスです。

    ESD イメージ (ダウンロード済みファイル)

    • インストールイメージが存在する場所に移動します。

    • 次のコマンドを入力します。

      ./install
  7. インストールスクリプトのプロンプトに従って、NetBackup サーバーバイナリをインストールします。
  8. スクリプトが終了したら、バイナリが正常にインストールされています。

    アップグレードに成功すると、以前のリリースに対する bpminlicense -nb_features コマンドの出力を含むファイルが作成されます。ファイルの命名規則は nb_features.pre.current_version です。たとえば、7.7.3 から 8.1 にアップグレードする場合、作成されるファイルは nb_features.pre.8.1 です。ファイルは、次のディレクトリに存在します。

    UNIX の場合: /usr/openv/var

    インストール後の手順に進みます。