NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
nbmysql — NetBackup MySQL クライアントのバックアップ、問い合わせ、リストア、削除の操作を実行します。
概要
nbmysql -o backup -S primary_server_name -P policy_name -s schedule_name -l mysql_library_path -z lvm_snapshot_size [-C client_server_name] [-b backup_type] [-d backup_directory_path] [-dbname database_name] [-p mysql_server_port] [-u mysql_server_user] [-H mysql_server_host] [-instance mysql_instance_name] [-pgid provider_generated_id]
nbmysql -o query -S primary_server_name [-u mysql_server_user] [-P policy_name] [-C client_server_name] [-instance mysql_instance_name]
nbmysql -o restore -S primary_server_name -p mysql_server_port -t target_restore_directory [-u mysql_server_user] [-C client_server_name] [-H mysql_server_host] [-i backup_image_id]
nbmysql -o delete -S primary_server_name -i backup_image_id
On UNIX systems, the directory path to this command is /usr/openv/netbackup/bin
On Windows systems, the directory path to this command is install_path\NetBackup\bin
説明
nbmysql コマンドを使用して、NetBackup クライアントから NetBackup MySQL クライアントバックアップをバックアップ、リストア、問い合わせ、および削除します。delete オプションは、NetBackup カタログファイルからバックアップ情報を削除しますが、バックアップはストレージメディアに保持します。
オプション
- -b backup_type
バックアップ操作に使用するバックアップ形式を指定します。デフォルトでは、スナップショットバックアップ形式が選択されています。-b には次の値を指定できます。
mysqldump: MySQL ユーティリティは、インスタンスとデータベースの論理バックアップを実行します。mysqldump 形式が指定されている場合、NetBackup はストリームバックアップを実行します。これらのバックアップは、-d オプションを指定すると、非ストリームバックアップに変更されます。このオプションは UNIX と Windows の両方のシステムで利用可能です。
vss: Windows クライアントのみ対象のスナップショットバックアップ形式。
lvm: UNIX クライアントのみ対象のスナップショットバックアップ形式。
- -C client_server_name
NetBackup クライアント名を指定します。このオプションを -o query オプションと組み合わせて使用すると、操作により、指定した NetBackup クライアントからすべてのバックアップが取得され、一覧表示されます。
- -d backup_directory_path
-b mysqldump オプションを指定する際、バックアップディレクトリのパスを構成するために使用されます。-d オプションを指定することで、-b mysqldump バックアップが非ストリームバックアップに変更されます。一貫性のあるバックアップファイルが、バックアップディレクトリのパスに生成され、バックアップ後に消去されます。ディレクトリパスが空であることを確認してください。指定したディレクトリ内のすべての情報は削除されます。
- -dbname database_name
このオプションを -b mysqldump と組み合わせて使用して、バックアップするデータベースの名前を指定します。このオプションは個々のデータベースをバックアップします。
- -H mysql_server_host
MySQL サーバーホストを指定します。デフォルト値は localhost です。
- -i backup_image_id
バックアップイメージ ID を指定します。-o delete 操作でこのオプションを使用すると、NetBackup カタログから削除されるバックアップイメージ ID が指定されます。バックアップイメージは削除されません。
- -instance mysql_instance_name
MySQL サーバーインスタンス名を指定するために使用されます。このオプションを -o query オプションと組み合わせて使用すると、指定したインスタンス名のすべてのバックアップが取得され、一覧表示されます。
- -l mysql_library_path
MySQL ライブラリディレクトリを指定します。このオプションは UNIX クライアントでのみ利用可能です。
- -o operation_type
実行する操作を指定します。有効な操作形式は次のとおりです。
backup: MySQL インスタンスとデータベースをバックアップするために使用されます。
query: MySQL バックアップの NetBackup カタログを問い合わせるために使用されます。
restore: MySQL インスタンスとデータベースのバックアップをリストアするために使用されます。
delete: MySQL バックアップのカタログ情報を削除するために使用されます。
- -P policy_name
NetBackup DataStore のポリシー名を指定するために使用されます。このオプションを -o query オプションと組み合わせて使用すると、コマンドにより、指定したポリシー名のすべてのバックアップが取得され、一覧表示されます。
- -p mysql_server_port
NetBackup がバックアップおよびリストア操作に使用する、MySQL インスタンスのポート番号を指定します。デフォルトでは、ポート番号は 3306 です。
- -pgid provider_generated_id
バックアップ用の NetBackup プロバイダ生成 ID を構成します。
MySQL インスタンスの場合、-pgid の形式は「MYSQL_INSTANCE_client_server_name_port」であることが必要です。
個別の MySQL データベースバックアップの場合、-pgid の形式は「MYSQL_DATABASE_database_name_client_server_name_port」であることが必要です。
NetBackup Web UI では、これらの形式に従って、バックアップのリカバリポイントを一覧表示してください。
- -S primary_server_name
NetBackup プライマリサーバーの名前を指定します。
- -s schedule_name
DataStore ポリシー用に構成したスケジュール名を指定します。
- -t target_restore_directory
バックアップのリストア先とするターゲットディレクトリを構成します。
- -u mysql_server_user
MySQL サーバーユーザーの名前を指定します。デフォルトのユーザーは root です。このオプションを -o query オプションと組み合わせて使用すると、このオプションにより、指定したユーザーのすべてのバックアップが取得され、一覧表示されます。
UNIX コンピュータの場合、このパラメータはバックアップ、リストア、および問い合わせの操作のオプションパラメータです。このパラメータは削除操作には使用できません。Windows コンピュータの場合、このパラメータは、バックアップについては省略可能です。このパラメータは、リストア、問い合わせ、および削除の操作には使用できません。
- -z lvm_snapshot_size
LVM のスナップショットサイズを構成します。このオプションは UNIX クライアントでのみ利用可能です。
例
例 1: mysqldump の非ストリームバックアップを実行します。
# nbmysql -o backup -S Primary_Server1 -P Policy1 -s Schedule1 -l /path/to/pgsql/lib -C Client_Server1 -b mysqldump -d /backup/dir/path -p 3306 -u root -H localhost -instance mysql-linux-3306 -pgid MYSQL_INSTANCE_Client_Server1_3306
例 2: 個別のデータベースのストリームバックアップを実行します。
# nbmysql -o backup -S Primary_Server1 -P Policy1 -s Schedule1 -l /path/to/pgsql/lib -C Client_Server1 -b mysqldump -dbname Database_Name1 -p 3306 -u root -H localhost -instance mysql-linux-3306 -pgid MYSQL_DATABASE_Database_Name1_Client_Server1_3306
例 3: UNIX のリストアを実行します。
# nbmysql -o restore -S Primary_Server1 -p 3306 -t /target/restore/directory -u root -C Client_Server1 -H localhost -i 1768656897
例 4: Windows の問い合わせを実行します。
nbmysql -o query -S Primary_Server1 -P Policy_Name1 -C Client_Server1 -instance mysql-linux-3306