Enterprise Vault™ Compliance Accelerator 管理者ガイド

Last Published:
Product(s): Enterprise Vault (15.1)
  1. 概要および最新情報
    1.  
      Compliance Accelerator デスクトップアプリケーション固有の更新について
  2. Veritas Surveillance を理解する
    1.  
      Veritas Surveillance について
    2.  
      Veritas Surveillance により実行される日常の運用
    3.  
      Veritas Surveillance システムセキュリティについて
    4.  
      機能比較: Compliance Accelerator デスクトップアプリケーションと Veritas Surveillance Web アプリケーション
  3. Compliance Accelerator デスクトップクライアントの設定
    1.  
      レビュー処理の状態のカスタマイズ
    2. XML ファイルからの設定データのインポート
      1.  
        設定データのインポートについて
      2.  
        サンプル XML ファイル
      3.  
        Dataload.xml ファイルの形式
      4.  
        設定データのインポート
    3.  
      従業員の詳細の同期に使う Windows ドメインの指定
    4.  
      Active Directory 属性または Domino ディレクトリ属性への従業員プロパティのマップ
    5. パーティションへの部門のグループ化
      1.  
        部門パーティションの作成
      2.  
        部門パーティションの編集
      3.  
        部門パーティションの削除
    6.  
      部門属性の設定
    7.  
      カスタム メッセージの種類の設定
    8. Compliance Accelerator システム設定オプションの設定
      1.  
        アドホック検索の設定オプション
      2.  
        診断の設定オプション
      3.  
        文書の変換の設定オプション
      4.  
        エクスポート/提出物生成の設定オプション
      5.  
        全般設定オプション
      6.  
        ホームページの設定オプション
      7.  
        ホットワード分析の設定オプション
      8.  
        アイテムのプリフェッチキャッシュの設定オプション
      9.  
        アイテムのプリフェッチキャッシュ (詳細) の設定オプション
      10.  
        ポリシーの統合の設定オプション
      11.  
        プロファイルの同期の設定オプション
      12.  
        ランダムキャプチャの設定オプション
      13.  
        レビューの設定オプション
      14.  
        検索の設定オプション
      15.  
        セキュリティの設定オプション
      16.  
        システム設定オプション
      17.  
        ボルトのディレクトリの同期の設定オプション
  4. レポートの作成と表示
    1.  
      Compliance Accelerator レポートについて
    2.  
      Microsoft SQL Server Reporting Services (SSRS) を介したデータへのアクセス
    3. 拡張レポート
      1.  
        レポートエンドポイントの設定
      2.  
        認証
      3. Departments API
        1.  
          Departments - List
      4. Roles API
        1.  
          Roles - List
        2.  
          Roles - List by filters
      5. Users API
        1.  
          Users - List
      6. UserRoles API
        1.  
          UserRoles - List by filters
      7. ItemMetrics API
        1.  
          ItemMetrics - List
        2.  
          ItemMetrics - List by filter
      8. Evidence of Review by Department API
        1.  
          EvidenceOfReviewByDept - List by filter
      9. Evidence of Review by User API
        1.  
          EvidenceOfReviewByUser - List by filter
      10.  
        サポート対象の OData クエリーオプション
      11.  
        サポート対象のレポートエンドポイント API フィルタとその値
      12.  
        応答
    4. OData Web サービスを介したレポートへのアクセス
      1.  
        利用可能な Compliance Accelerator データセット
      2.  
        Compliance Accelerator データベースへのアクセス
      3.  
        Microsoft Excel での OData サービスの使用
      4.  
        Microsoft SQL Server Reporting Services (SSRS)での OData サービスの使用
    5.  
      レポート用の Power BI テンプレートの設定
  5. 付録 A. トラブルシューティング
    1.  
      Veritas Surveillance ユーザーインターフェースが英語以外の環境で正しく表示されない
    2.  
      アイテムのランダムサンプリングの問題
    3.  
      Internet Explorer 10 以降で Compliance Accelerator Web サイトを開くときの表示の問題
    4.  
      Veritas Surveillance Web クライアントで表示されないボルトストア
    5.  
      インターネットメール(.eml)メッセージをレビューセットからエクスポートした後に、その TNEF エンコードの添付ファイルが読めなくなることがある
    6.  
      SQL Server コンピュータ名の変更後の同期エラー
    7.  
      Accelerator マネージャサービス起動時のパフォーマンスカウンタエラー
    8.  
      カスタマーデータベースを異なるサーバーに復元するときに SQL Service Broker で警告が発生する
    9.  
      IR (インテリジェントレビュー) API の認証と認可が失敗したときのエラーメッセージ
    10.  
      FIPS を有効にした後の既知の問題

アイテムのプリフェッチキャッシュの設定オプション

次の設定を使って、Compliance Accelerator プリフェッチキャッシュ機構を設定します。このしくみは、ユーザーがレビューするように選択した時間に各アイテムを取り込むかわりに、毎晩スケジュールされた時間帯にボルトストアからアイテムを取り込み、キャッシュします。そのため、キャッシュによってレビューペインのアイテムのレンダリング速度を上げることができます。キャッシュのサイズ、場所、その他の特性を指定できます。

非常に集中的にアイテムをレビューする環境でパフォーマンスを最適化するために、次のことを推奨します。

  • 利用可能な中で最速のストレージを使い、パーティションに空きがないものは除外して I/O の競合がないようにします。

  • パーティションサイズに一致するキャッシュ内での最大サイズを設定します。

  • キャッシュの有効期限を 365 日間に設定します。

  • HTML と MSG でアイテムを完全に取り込むようにキャッシュを設定します。アイテムをエクスポートする必要がない場合は、HTML だけでアイテムを取り込むように選択できます。

[アイテムのプリフェッチキャッシュ]オプションは一般的に使われるキャッシュのオプションです。また[アイテムのプリフェッチキャッシュ (詳細)]も設定できます。

キャッシュの有効化

プリフェッチキャッシュを有効と無効のどちらにするかを指定します。デフォルトでは、Compliance Accelerator はキャッシュを無効にします。したがって、プリフェッチは実行されず、キャッシュにアイテムがあっても、キャッシュはアイテムの取り込みに使われません。アイテムを有効にレビューする、または遅いストレージに接続してエクスポートを実行する Compliance Accelerator データベースのキャッシュを有効にするだけです。

キャッシュはデータベース全体で有効または無効のどちらかであることに注意します。

キャッシュの場所

キャッシュを格納するフォルダのローカルパスまたはネットワーク共有パスを指定します。Compliance Accelerator は、このフォルダ内で AcceleratorPrefetch_CustomerId というサブフォルダにプリフェッチされたファイルを格納します。

次の点に注意してください。

  • 可能な場合、ローカルパスを指定することが推奨されます。ネットワーク共有パスを指定する必要がある場合は、マップしたドライブではなく、常に UNC パスを使います。

  • フォルダはすでに存在している必要があります。Compliance Accelerator はフォルダを作成しません。

  • ホスティング環境では、複数のカスタマーが同じフォルダを共有することはできません。

キャッシュアイテムの最大経過日数 (日)

アイテムが Compliance Accelerator によって自動的にキャッシュから削除されるまでキャッシュに残る日数を指定します。アイテムの経過日数は、キャッシュ内のファイルの作成時刻に基づき、Compliance Accelerator がアイテムをキャプチャした時刻や、アイテムが最初に送信された時刻は関係ありません。デフォルトの経過日数は 5 日間です。

キャッシュに空きがなくなった場合、Compliance Accelerator はアイテムの最大経過日数よりも前にキャッシュからアイテムを削除することがあります。

キャッシュの最大サイズ (MB)

キャッシュの最大サイズ (MB) を指定します。デフォルトは 1000 MB です。[キャッシュアイテムの最大経過日数 (日)]設定の値が大きいほど、より多くのアイテムを収容できるようにキャッシュの最大サイズの値を大きくする必要があります。

プリフェッチの終了時刻 (サーバーのローカル時間)

Compliance Accelerator がアイテムのプリフェッチを停止する時刻を指定します。デフォルトは 05:00 です。プリフェッチがアクティブになる時間帯を決定するには、この設定を[プリフェッチの開始時刻]とともに選択します。キャッシュ作成を行わない期間を設定すると、この期間に Enterprise Vault のバックアップなど他の保守活動を行うことができます。

プリフェッチを常にアクティブにするには、このオプションと[プリフェッチの開始時刻]に同じ時刻を設定します。

プリフェッチの開始時刻 (サーバーのローカル時間)

Compliance Accelerator がアイテムのプリフェッチを開始する時刻を指定します。デフォルトは 20:00 です。プリフェッチがアクティブになる時間帯を決定するには、この設定を[プリフェッチの終了時刻]とともに使います。キャッシュ作成を行わない期間を設定すると、この期間に Enterprise Vault のバックアップなど他の保守活動を行うことができます。

プリフェッチを常にアクティブにするには、このオプションと[プリフェッチの終了時刻]に同じ時刻を設定します。