Cohesity NetBackup 用の NetBackup IT Analytics Data Collector インストールおよび構成ガイド

Last Published:
Product(s): NetBackup IT Analytics (11.5)
  1. はじめに
    1.  
      概要
    2.  
      分散型 Data Collector (NetBackup に推奨)
    3.  
      集中型 Data Collector
    4.  
      バックアップおよびリストアデータの収集
    5.  
      データ収集ポリシー
  2. NetBackup プライマリサーバーでの NetBackup IT Analytics 分散型 Data Collector の構成
    1.  
      概要
    2. クラスタ化されていない NetBackup 10.4 以降のプライマリサーバーでの Data Collector の構成
      1.  
        NetBackup プライマリサーバーにインストールされた Data Collector の管理
    3.  
      クラスタ化されていない NetBackup プライマリサーバー上の NetBackup 10.1.1、10.2、10.2.01、10.3、10.3.0.1 の構成ワークフロー
    4. クラスタ化されていない NetBackup 10.1.1、10.2、10.2.01、10.3 または 10.3.0.1 プライマリサーバーでの Data Collector の構成
      1.  
        NetBackup での Data Collector のインストールの管理 (インストールまたは削除)
    5.  
      10.1.1 より前のバージョンの NetBackup の構成ワークフロー
    6.  
      バージョン 10.1.1 より前の NetBackup プライマリサーバーでの Data Collector の構成
  3. Veritas NetBackup Data Collector ポリシーの構成
    1.  
      Veritas NetBackup Data Collector ポリシーの構成の前提条件
    2.  
      NetBackup Data Collector の役割、サービスアカウント、API キーの作成
    3.  
      Veritas NetBackup Data Collector ポリシーの追加
    4.  
      Data Collector ポリシー内の NetBackup プライマリサーバーの追加または編集
    5. NetBackup Data Collector ポリシーでの File Analytics の構成
      1.  
        NetBackup で File Analytics を構成するための前提条件
      2.  
        File Analytics 向けのデータコレクタとポータルのサイズ指定のガイドライン
      3.  
        File Analytics の構成
      4.  
        File Analytics データのエクスポート
  4. Data Collector ソフトウェアのインストール
    1.  
      はじめに
    2.  
      英語以外のシステムに Data Collector をインストールする場合の注意事項
    3.  
      Windows での Data Collector ソフトウェアのインストール
    4.  
      Linux での Data Collector ソフトウェアのインストール
    5.  
      ネイティブな Kubernetes 環境での Data Collector の配備
    6.  
      Cohesity NetBackup 用 Data Collector の手動構成
    7.  
      Windows への Data Collector バイナリのインストール (構成なし)
    8.  
      Linux ホストへの Data Collector バイナリのインストール (構成なし)
    9.  
      Data Collector ユーティリティのデフォルトの Java ヒープメモリ (XMX) 値の上書き
  5. SSL の構成
    1.  
      SSL/TLS 証明書の構成
    2.  
      SSL 実装の概要
    3.  
      SSL 証明書の取得
    4.  
      ポータルサーバーで SSL を有効にするための Web サーバー構成の更新
    5.  
      Data Collector の SSL の有効化または無効化
    6.  
      電子メールで送信されたレポートの SSL の有効化または無効化
    7.  
      SSL 構成のテストとトラブルシューティング
    8.  
      Data Collector サーバー上のキーストアファイルの場所
    9.  
      証明書の Data Collector Java キーストアへのインポート
    10.  
      ポータルサーバーのキーストア
    11.  
      Linux サーバーへの仮想インターフェースの追加
    12.  
      Windows での仮想またはセカンダリ IP アドレスの追加
  6. NetBackup 用の集中型 Data Collector - 前提条件、インストール、構成
    1.  
      概要
    2. ステップ 1: オペレーティングシステムを選択し、前提条件を満たす
      1.  
        データコレクタのパフォーマンスとメモリの要件に影響を与える要因
      2.  
        Data Collector のサポート対象オペレーティングシステム
      3.  
        データコレクタサーバーのメモリと CPU のガイドライン
      4.  
        追加前提条件
      5.  
        Linux Data Collector の前提条件: 収集用 Linux 一時ディレクトリの変更
    3.  
      ステップ 2: HTTPS の要件
    4.  
      ステップ 3: NetBackup IT Analytics ポータルで Data Collector を追加する
    5.  
      ステップ 4: NetBackup Data Collector の役割、サービスアカウント、API キーを作成する
    6. ステップ 5: SSH/WMI
      1.  
        Linux 集中型 Data Collector: SSH
      2. Windows Data Collector: WMI 接続
        1.  
          WMI 接続のテスト
        2.  
          WMI プロキシサービスのインストール (Windows ホストリソースのみ)
    7.  
      ステップ 6: Data Collector をインストールする
    8.  
      ステップ 7: Data Collector を構成する
    9.  
      ステップ 8: ポータルから Data Collector がオンラインであることを確認する
    10.  
      ステップ 9: Data Collector が更新されていることを確認する
    11.  
      ステップ 10: データ収集ポリシーを構成する
    12.  
      ステップ 11: NetBackup データ収集ポリシーがデータを収集していることを確認する
  7. Data Collector のローカルでのアップグレード
    1.  
      概要
    2.  
      Data Collector サーバーで利用可能なアップグレードバンドルの検証
    3.  
      Upgrade Manager コンポーネントのアップグレード
    4.  
      aptare.jar ファイルである Data Collector コンポーネントのアップグレード
    5.  
      Upgrade Manager コンポーネントと Data Collector コンポーネントの同時アップグレード
    6.  
      アップグレードログおよびアップグレードに関連したデータベースビュー
    7.  
      Data Collector アップグレード中の Windows ホストにおけるファイルロックの問題を解決する
  8. VCS と Veritas NetBackup を使用した Data Collector クラスタリング (RHEL)
    1.  
      VCS と Veritas NetBackup を使用した Data Collector クラスタリング (RHEL)
    2.  
      前提条件
    3.  
      Data Collector クラスタリングの使用の開始
    4.  
      Data Collector の構成
    5.  
      クラスタ化された Data Collector のアップグレード
    6.  
      Data Collector が Alta ドメイン管理を指定している場合の注意事項
  9. VCS と Veritas NetBackup を使用した Data Collector クラスタリング (Windows)
    1.  
      VCS と Veritas NetBackup を使用したデータコレクタクラスタリング (Windows)
    2.  
      前提条件
    3.  
      Data Collector クラスタリングの使用の開始
    4.  
      Main.cf
    5.  
      クラスタ化されたデータコレクタのアップグレード
    6.  
      NetBackup のアップグレード時のクラスタの設定の管理 (Windows)
    7.  
      クラスタ Data Collector のアンインストール
  10. MSCS 環境への NetBackup IT Analytics Data Collector のインストールと設定
    1.  
      Windows での MSCS を使用したクラスタ Data Collector
    2.  
      クラスタ設定の実行
    3.  
      MSCS での NetBackup IT Analytics Data Collector のアップグレード
    4.  
      NetBackup IT Analytics Data Collector のアンインストール
    5.  
      NetBackup のアップグレードの前後に実行する手順
  11. Data Collector ポリシーの移行
    1.  
      NetBackup データ収集ポリシーを集中型 Data Collector から分散型 Data Collector に移行する
  12. Veritas NetBackup Appliance のインストール前の設定
    1.  
      はじめに
    2.  
      Data Collector を追加するための前提条件 (Veritas NetBackup Appliance)
    3.  
      インストールの概要 (Veritas NetBackup Appliance)
    4.  
      Veritas NetBackup Appliance Data Collector ポリシーの追加
  13. Veritas Flex Appliance のインストール前の設定
    1.  
      Cohesity Flex Appliance のインストール前の設定
    2.  
      Data Collector を追加するための前提条件 (Cohesity Flex Appliance)
    3.  
      インストールの概要 (Cohesity Flex Appliance)
    4.  
      Cohesity Flex Appliance ポリシーの追加
    5.  
      Cohesity Flex Appliance のポリシー構成のトラブルシューティング
  14. Data Collector のトラブルシューティング
    1.  
      データコレクタの接続の問題の解決 - Linux 固有
    2.  
      データコレクタの接続の問題の解決 - Windows 固有
    3.  
      ポータルのアップグレードにおけるパフォーマンスの問題
    4.  
      Web プロキシの更新の構成
    5.  
      ホストリソースのトラブルシューティング
    6.  
      ホストリソース: WMI プロキシサーバーの状態の確認
    7.  
      ホストリソース: インストール後の検証
    8. ホストリソース: 標準 SSH を使用したホスト接続の確認
      1.  
        SSH のパスの確認
      2.  
        bash ユーザーの環境設定
    9.  
      ホストリソース: ホスト接続の確認
    10.  
      ホストリソース: ホストリソース設定ファイルを使用したホスト接続の確認
    11. ホストリソース: ホストリソース設定ファイルの生成
      1.  
        入力ファイルのサンプル行
    12.  
      ホストリソース: リモートサーバーでのコマンド実行の確認
    13.  
      ホストリソースのデータ収集
    14.  
      ホストリソース: スタンドアロンモードでの収集
    15. SSH のパラメータの構成
      1.  
        channelWaitTime の構成
      2.  
        singleChannelSession の構成
      3.  
        sudoWithPassword の構成
    16.  
      Windows ファイルシステムアクセスエラーの識別 (File Analytics)
    17.  
      リモート共有からの収集 (File Analytics)
    18.  
      Java キーストアへの証明書の追加
    19.  
      Data Collector ユーティリティのデフォルトの Java ヒープメモリ (XMX) 値の上書き
  15. 付録 A. アプライアンスの構成
    1.  
      データ収集のための NetBackup Appliance の構成
    2.  
      データ収集のための NetBackup Flex Appliance の構成
  16. 付録 B. 履歴イベントのロード
    1.  
      はじめに
    2.  
      Commvault Simpana イベントのロード
    3.  
      EMC Avamar イベントのロード
    4.  
      EMC NetWorker イベントのロード
    5.  
      HP Data Protector イベントのロード
    6.  
      IBM Spectrum Protect (TSM) イベントのロード
    7.  
      Oracle RMAN (Recovery Manager) イベントのロード
    8.  
      Veeam Backup & Replication イベントのロード
    9. Veritas NetBackup イベントのロード
      1.  
        個別の NetBackup クライアントのイベントのロード
      2.  
        NetBackup クライアントのグループのイベントのロード
    10.  
      Veritas Backup Exec イベントのロード
    11.  
      クライアントの重複の修正
    12.  
      Cohesity
    13.  
      Dell EMC NetWorker Backup & Recovery
  17. 付録 C. ファイアウォールの構成: デフォルトのポート
    1.  
      ファイアウォールの構成: デフォルトのポート
  18. 付録 D. ポリシーとレポートスケジュールのための CRON 式
    1.  
      ポリシー精査スケジュールのための CRON 式
    2.  
      レポートをスケジュール設定するための CRON 式
  19. 付録 E. メッセージリレーサーバーの証明書を生成するためのメンテナンスシナリオ
    1.  
      有効期限が近い (またはすでに期限切れの) 認証証明書の再生成
    2.  
      誤って削除した aptare.ks ファイルのリカバリ
    3.  
      既存の SSL 証明書を使用した新しいデータベースの認証
    4.  
      新しいデータコレクタの SSL 証明書の認証

ポータルサーバーで SSL を有効にするための Web サーバー構成の更新

これらの手順は Apache バージョン 2.4.xx に適用され、指定された Web サーバー (ポータルサーバー) で手順を実行する必要があります。サンプルコマンドで使用されているパスは、Linux および Windows のデフォルトのインストールパスです。

  1. ポータルに証明書と秘密鍵ファイルを格納するディレクトリを作成します。このフォルダには、鍵ファイルと証明書の両方がインストールされるため、chmod コマンドを使用して、ルートアカウントのみがこのフォルダに変更を加えることができるようにします。

    • Linux の場合: このフォルダには、鍵ファイルと証明書の両方がインストールされるため、chmod コマンドを使用して、ルートアカウントのみがこのフォルダに変更を加えることができるようにします。

      例:

      # cd /opt/apache/conf/ 
      # mkdir ssl_cert 
      # chmod 744 ssl_cert/
    • Windows の場合: C:\opt\apache\conf\ 内にフォルダ ssl_cert を作成します。

  2. 通常は CA (認証局) を介して生成された証明書ファイルを、Web サーバーの Apache 構成フォルダ内のフォルダにコピーします。

    Linux の場合:

    cp -p server.* /opt/apache/conf/ssl_cert/ 

    Windows の場合:

    C:\opt\apache\conf\ssl_cert

    メモ:

    NetBackup IT Analytics のライセンス付与されたモジュールに付属する構成ファイルは、推奨されるフォルダ名を持つパス名を使用できます。異なる名前のフォルダを使用するには、デフォルトの構成ファイルで推奨される名前へのすべての参照を必ず更新してください。

  3. Apache サービスと Tomcat サービスを停止します。ターミナルコンソールから、次のコマンドを入力します。

    Linux

    /opt/aptare/bin/tomcat-agent stop
    /opt/aptare/bin/tomcat-portal stop
    /opt/aptare/bin/apache stop

    Windows

    C:\opt\aptare\utils\stopagent.bat
    C:\opt\aptare\utils\stopportal.bat
    C:\opt\aptare\utils\stopapache.bat
  4. httpd.conf ファイルのコピーを作成します。

    Linux の場合:

    cp -p /opt/apache/conf/httpd.conf  /opt/apache/conf/original-httpd.conf

    Windows の場合:

    Copy C:\opt\apache\conf\httpd.conf as C:\opt\apache\conf\original-httpd.conf
  5. Apache 構成ファイル httpd.conf を更新して、SSL を有効にします。

    Linux の場合: /opt/apache/conf/httpd.conf

    Windows の場合: C:\opt\apache\conf\httpd.conf

    強調表示された # 文字を削除することで、次の行のコメントを解除します。

    #LoadModule ssl_module modules/mod_ssl.so
    #Include conf/extra/httpd-ssl.conf
  6. ポータルサーバーで SSL を構成する場合、http を無効にするか、http プロトコルを https にリダイレクトすることをお勧めします。

    • すべての http プロトコル接続を無効にするには、httpd.conf ファイルを編集して、「VirtualHost」セクションを削除します。

    • http プロトコルに対するすべての接続試行をポータルユーザーインターフェースにリダイレクトするには、httpd.conf ファイルを編集して、ポータル構成の「VirtualHost」セクションのすべてのエントリを削除し、同じ「VirtualHost」セクションに次の行を追加します。

      ServerName   itanalyticsportal.<domainname> 
      Redirect permanent / https://itanalyticsportal.<domainname>/ 
      
      IF WILLING TO HAVE INITIAL CONNECTIONS BE ANSWERED using HTTP, but redirecting that traffic to HTTPS: 
      ServerName   itanalyticsagent.<domainname> 
      Redirect permanent / https://itanalyticsagent.<domainname>/ 
  7. http-ssl.conf ファイルのコピーを作成します。

    Linux の場合:

    cp -p /opt/apache/conf/extra/httpd-ssl.conf /opt/apache/conf/extra/original-httpd-ssl.conf 

    Windows の場合:

    Copy C:\opt\apache\conf\extra\httpd-ssl.conf as C:\opt\apache\conf\extra\original-httpd-ssl.conf
  8. Apache SSL 構成ファイルを更新します。

    Linux の場合: /opt/apache/conf/extra/httpd-ssl.conf

    Windows の場合: C:\opt\apache\conf\extra\httpd-ssl.conf

  9. Apache SSL 構成ファイル (httpd-ssl.conf) のアクティブな仮想ホストセクションごとに、次で始まる宣言行がコメント解除されていること (行の先頭に # がないこと) を確認します。ステップ 2 で参照されているそれぞれの証明書および秘密鍵ファイルをポイントするように、SSLCertificateFile および SSLCertificateKeyFile セクションを調整します。

    SSLCertificateFile <Provide the path of SSL certificate file> 
    SSLCertificateKeyFile <Provide the path of SSL key file>

    例:

    SSLCertificateFile /opt/apache/conf/ssl_cert/server.crt

    SSLCertificateKeyFile <Provide the path of SSL key file> /opt/apache/conf/ssl_cert/server.key

    メモ:

    CA が発行した証明書がある場合は、httpd-ssl.confSSLCertificateChainFile < Provide the path of Certificate chain file > エントリを追加してコメントを解除しておくようにしてください。

  10. ポータルサーバーで deployCert ユーティリティをルートユーザーとして実行し、Apache を使用して構成された SSL 証明書を Java キーストア itanalytics.jks に保存します。

    これを前提条件として使用し、SSL を介したシングルサインオンと syslog を構成します。

    • Linux ポータルのコマンドの場所: /opt/aptare/utils/deployCert.sh update

    • Windows ポータルのコマンドの場所: C:\opt\aptare\utils>deployCert.bat update

  11. Linux のみ: Apache の構成が有効かどうかを確認します。

    # export LD_LIBRARY_PATH=/opt/apache/ssl/lib:$LD_LIBRARY_PATH 
    # /opt/apache/bin/apachectl -t 

    次のメッセージが表示された場合:

      httpd: Syntax error on line 23 of /opt/apache/conf/httpd.conf: Cannot load modules/mod_ssl.so into server: libssl.so.1.0.0: cannot open shared object file: No such file or directory.

    ライブラリをリンクして構文エラーを解決します。

    cd /usr/lib 
    # ln -s /opt/apache/ssl/lib/libssl.so.1.0.0 libssl.so.1.0.0
    # ln -s /opt/apache/ssl/lib/libcrypto.so.1.0.0 libcrypto.so.1.0.0
  12. portal.properties のアプリケーション URL を http ではなく https に変更します。portal.properties ファイルは次の場所にあります。

    Linux の場合: /opt/aptare/portalconf/portal.properties

    Windows の場合: C:\opt\aptare\portalconf\portal.properties

  13. Apache と両方の Tomcat サービス (ポータルと Data Collector) を起動します。

    Linux

    /opt/aptare/bin/apache start
    /opt/aptare/bin/tomcat-portal start
    /opt/aptare/bin/tomcat-agent start

    Windows

    C:\opt\aptare\utils\startapache.bat
    C:\opt\aptare\utils\startagent.bat
    C:\opt\aptare\utils\startportal.bat
ポータルまたは Data Collector SSL のための仮想ホストの構成

『NetBackup IT Analytics 管理者ガイド』のご使用の環境に関連する以下のセクションを参照してください。上記の手順では、「ポータルとデータ収集の両方のための SSL 実装」を完了しました。

  • ポータル専用の SSL 実装

  • データ収集専用の SSL 実装

  • ポータルとデータ収集の両方のための SSL 実装