NetBackup™ NAS 管理者ガイド

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Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (10.5)
  1. 第 I 部 NAS バックアップについて
    1. はじめに
      1.  
        NAS バックアップについて
      2.  
        NAS-Data-Protection ポリシーを使用したバックアップ
      3.  
        NDMP ポリシーを使用したバックアップ
  2. 第 II 部 NAS-Data-Protection (D-NAS) の使用
    1. D-NAS の概要
      1.  
        D-NAS ポリシーの動的データストリーミング
      2.  
        D-NAS の機能について
      3.  
        動的ストリーミングのパラメータ
      4. 動的バックアップホストプール
        1.  
          [すべてのメディアサーバープール (All media server pool)]オプションについて
      5.  
        制限事項および考慮事項
    2. D-NAS の計画とチューニング
      1.  
        D-NAS のサイズの決定に関するガイドライン
    3. D-NAS 構成の前提条件
      1.  
        D-NAS 構成の前提条件
      2.  
        SMB 共有バックアップのドメインユーザー要件
      3.  
        さまざまな機能でサポートされる最小バックアップホストバージョン
      4.  
        バックアップホストプールの構成
      5.  
        ストレージライフサイクルポリシーの構成
    4. ボリュームのマルチホストバックアップ
      1.  
        マルチホストバックアップについて
      2.  
        複数のバックアップホスト間でのストリーム分散
      3.  
        マルチホストバックアップの注意事項
      4.  
        バックアップジョブの監視とトラブルシューティング
    5. NAS バックアップの D-NAS ポリシーの構成
      1.  
        NAS バックアップのポリシーについて
      2.  
        ポリシーの計画
      3.  
        D-NAS ポリシーの前提条件
      4.  
        NAS ボリュームの D-NAS ポリシーの構成
      5.  
        ポリシーの属性
      6.  
        ポリシーのスケジュール属性の作成
      7. 開始時間帯の構成
        1.  
          ポリシースケジュールでの時間帯の追加、変更、削除
        2.  
          スケジュールの期間の例
      8.  
        除外日の構成
      9.  
        クライアントの設定
      10.  
        バックアップ選択項目の設定
      11.  
        エクスクルードリストの構成
      12.  
        スナップショットジョブからのバックアップの順序
      13.  
        混合モードのボリュームについて
      14.  
        インクルードリストとエクスクルードリストの構成
      15.  
        未完了のバックアップジョブの自動再開バックアップ
    6. アクセラレータの使用
      1.  
        D-NAS のアクセラレータ
      2.  
        アクセラレータのトラックログについて
      3.  
        トラックログのサイズ変更の考慮事項
      4.  
        D-NAS のアクセラレータに関する注意事項
      5.  
        [アクセラレータ強制再スキャン (Accelerator forced rescan)]オプション
    7. ベンダー変更追跡の使用
      1.  
        VCT とアクセラレータが有効な場合のバックアップストリーム数の変更
      2.  
        VCT と NetBackup クライアントエクスクルードリストの使用
    8. True Image Restore の使用
      1.  
        True Image Restore について
      2.  
        TIR 情報の保持期間の構成
      3.  
        TIR の使用に関する注意事項
    9. D-NAS ポリシーを使用したレプリケーション
      1.  
        D-NAS ポリシーを使用したレプリケーション
    10. D-NAS バックアップからのリストア
      1. D-NAS バックアップからのマルチストリームリストア
        1.  
          D-NAS バックアップからのリストアに関する注意事項
        2.  
          D-NAS リストアに対する RBAC の役割
        3.  
          マルウェアのスキャン
        4.  
          すべてを異なる場所にリストア
        5.  
          個々のフォルダおよびファイルの異なる場所へのリストア
        6.  
          D-NAS ポリシーの元の位置のリストア
      2.  
        指定した時点へのロールバック
    11. トラブルシューティング
      1.  
        トラブルシューティング
      2.  
        ログレベルの設定
      3.  
        Linux プラットフォームのログディレクトリ
      4.  
        Windows プラットフォームのログフォルダ
      5.  
        複数ストリームリストアのログフォルダ
      6.  
        バックアップ中にエクスクルードリストが機能しない
      7.  
        スナップショットからのリストアが状態 133 で失敗する
      8.  
        スナップショットジョブが正常に完了した後にスナップショットジョブからのバックアップが開始しない
      9.  
        スナップショットからのバックアップがエラー 50 で失敗する
      10.  
        スナップショットの親ジョブからのバックアップがエラー 4213 (スナップショットのインポートに失敗しました (Snapshot import failed)) で失敗する
      11.  
        バックアップホストプールの作成が「ホストリストのフェッチに失敗しました (Failed to fetch host list)」というエラーで失敗する
      12.  
        スナップショットジョブが失敗し、スナップショットコマンドがボリューム名を認識しない
      13.  
        NetApp NAS ボリュームのアクセラレータが有効になっている増分バックアップ
      14.  
        スナップショット方式: 自動
      15.  
        バージョン 10.3 より前のバックアップホストで VCT 対応でないインデックス付けジョブが次に実行される場合に、完全 VCT 対応インデックス付けジョブが実行される
      16.  
        NAS データ保護ポリシーのスナップショットからのバックアップジョブがエラー 927 で失敗する
      17.  
        エラーコード: 930: NAS 共有のバックアップに使用するAll_Media_Server_Poolでサポートされているメディアサーバーが利用できません。
      18.  
        NAS アレイボリュームからの複数ストリームのリストアは、状態 174「Media Manager - システムエラーが発生しました (174 Media Manager - system error occurred)」で失敗します。
      19.  
        NAS ジョブが「ストリームが共有メモリにアタッチされるまで 600 秒間待機した後、クローラプロセスがタイムアウトしました。(Crawler process timed out after 600 seconds waiting for streams to attach with shared memory.)」のエラーで失敗する
      20.  
        D-NAS バックアップが「共有メモリへのストリームのアタッチを待機中に、クローラプロセスがタイムアウトしました (The crawler process timed out waiting for streams to attach with shared memory) (3003)」のエラーで失敗する
      21.  
        スナップショットからの Isilon バックアップは、スナップショットをマウントできないというエラーで失敗しました。
      22.  
        検出操作とスナップショット操作がエラー 156 と 1542 で失敗する
  3. 第 III 部 NDMP の使用
    1. NetBackup for NDMP の概要
      1. NetBackup for NDMP について
        1.  
          NetBackup for NDMP の機能
        2.  
          NetBackup for NDMP の用語
      2.  
        ネットワークデータ管理プロトコル (NDMP) について
      3. NDMP バックアップの形式
        1.  
          NDMP ローカルバックアップ
        2.  
          NDMP 3-Way バックアップ
        3.  
          Media Manager ストレージユニットへのバックアップ (リモート NDMP)
      4.  
        NetBackup の NDMP ポリシーについて
      5.  
        NetBackup ストレージユニットについて
      6. 異なるホストへのテープドライブの割り当てについて
        1.  
          ロボット制御について
      7.  
        NDMP バックアップ処理について
      8.  
        NDMP リストア処理について
      9.  
        ダイレクトアクセスリカバリ (DAR) について
      10.  
        Snapshot Client の補足情報
      11.  
        NDMP の多重化について
      12.  
        Replication Director の NDMP サポートについて
      13.  
        NDMP を使用した Replication Director の制限
      14.  
        NetApp clustered Data ONTAP (cDOT) に対する NDMP のサポートについて
    2. NetBackup for NDMP のインストールについての注意事項
      1.  
        NetBackup for NDMP のインストール前提条件
      2.  
        NetBackup for NDMP ライセンスの追加
      3.  
        アップグレード前の既存の NetApp の cDOT 構成について
    3. NDMP に接続されたデバイスへの NDMP バックアップの構成
      1.  
        NDMP に接続されたデバイスの構成について
      2.  
        NAS (NDMP) ホストへの NetBackup アクセスの認証
      3.  
        3-Way バックアップとリモート NDMP のアクセス権について
      4. [メディアおよびデバイスの管理 (Media and Device Management)]の構成について
        1.  
          NDMP ホストに直接接続されたロボットの追加
        2.  
          テープドライブの追加
        3.  
          デバイス構成の確認
      5. デバイスの構成ウィザードを使用した NDMP ファイラの設定
        1.  
          NDMP パスワードとロボット接続の検証について
        2.  
          ボリュームの追加について
        3.  
          NDMP ストレージユニットの追加
      6. NDMP ポリシーの作成について
        1.  
          NetApp cDOT バックアップポリシーに適しているホストの選択について
        2.  
          NDMP ポリシーの[属性 (Attributes)]タブオプション
        3.  
          Accelerator for NDMP が有効な場合の NDMP ポリシーの[スケジュール (Schedules)]タブオプション
        4.  
          NDMP ポリシーのスケジュールのバックアップ形式について
        5.  
          NDMP ポリシーの[クライアント (Clients)]タブオプション
        6. NDMP ポリシーのバックアップ対象オプション
          1.  
            NDMP ポリシーのバックアップ選択項目のワイルドカード文字
          2.  
            ALL_FILESYSTEMS 指示句と VOLUME_EXCLUDE_LIST 指示句
          3.  
            バックアップ対象リスト内の環境変数について
      7. DAR の有効化または無効化について
        1.  
          ファイルおよびディレクトリのリストアでの DAR の無効化
        2.  
          ディレクトリのリストアのみでの DAR の無効化
      8.  
        クラスタ環境での NetBackup for NDMP の構成
    4. NetBackup メディアサーバーへの NDMP バックアップ (リモート NDMP) の構成
      1.  
        リモート NDMP について
      2.  
        Media Manager ストレージユニットへの NDMP バックアップの構成
    5. NDMP ダイレクトコピーの構成
      1. NDMP ダイレクトコピーについて
        1.  
          NDMP ダイレクトコピーを使用するための前提条件
        2.  
          VTL を使用した NDMP ダイレクトコピー
        3.  
          VTL を使用しない NDMP ダイレクトコピー
      2.  
        NDMP ダイレクトコピーの構成
      3. NDMP ダイレクトコピーを使用したバックアップイメージの複製
        1. イメージ複製に NDMP ダイレクトコピーを使用するための要件
          1.  
            イメージ複製の NetBackup ポリシーの形式
        2.  
          NetBackup Web UI を使用した NDMP ダイレクトコピーの開始
    6. Accelerator for NDMP
      1.  
        NetBackup Accelerator for NDMP について
      2. Accelerator for NDMP のトラックログについて
        1.  
          Accelerator for NDMP のトラックログをリダイレクトする方法
      3.  
        NDMP バックアップジョブ詳細ログのアクセラレータメッセージ
      4.  
        Accelerator for NDMP の NetBackup ログ
    7. リモート NDMP とディスクデバイス
      1.  
        リモート NDMP とディスクデバイスについて
      2.  
        リモート NDMP の構成
    8. NetBackup for NDMP での Shared Storage Option (SSO) の使用
      1.  
        Shared Storage Option (SSO) を使用する NetBackup for NDMP について
      2.  
        NetBackup for NDMP を使用した SSO の設定
      3.  
        NetBackup デバイスの構成ウィザードを使用して NDMP ホストを構成する方法
    9. NDMP の NAS アプライアンス情報
      1.  
        NAS アプライアンスのサポートについて
      2.  
        ベンダーに固有でない情報
      3. ベンダー固有の情報
        1.  
          Dell EMC Isilon
        2.  
          Dell EMC VNX
        3.  
          Dell EMC Unity
        4. EMC Celerra
          1. Celerra Network Server バージョン 5.5 以降のソフトウェアの情報
            1.  
              ファイルとディレクトリの除外文
            2.  
              NDMP ポリシーでのスナップショットベースのバックアップの指定
            3.  
              NDMP ボリュームバックアップ (VBB) の指定
        5.  
          Hitachi HDI/VFP
        6.  
          HNAS (Hitachi NAS)
        7.  
          HP X9000 NAS
        8.  
          Huawei OceanStor V3
        9.  
          IBM System Storage Nxxxx
        10.  
          NEC iStorage NV シリーズ
        11. NetApp
          1. NetApp の Data ONTAP 8.2 クラスタモードでの NetBackup の使用
            1.  
              すべてのバージョンの NetBackup での NDMP クライアント名としてのノード名の使用
            2.  
              非 CAB 対応バージョンの NetBackup での NDMP クライアント名としてのデータ Vserver LIF の使用
            3.  
              非 CAB 対応バージョンの NetBackup での NDMP クライアント名としての cluster_mgmt Vserver LIF の使用
            4.  
              CAB 対応バージョンの NetBackup での NDMP クライアント名としての cluster_mgmt Vserver LIF の使用
        12.  
          Nexenta
        13.  
          Nexsan
        14.  
          Oracle Axiom シリーズ
        15.  
          Oracle Solaris サーバー
        16.  
          Stratus V シリーズ
    10. バックアップおよびリストアの手順
      1.  
        NDMP リストアの実行
    11. トラブルシューティング
      1. NetBackup for NDMP ログについて
        1.  
          NetBackup for NDMP ログの表示
        2.  
          NDMP バックアップレベル
      2.  
        NetBackup for NDMP の操作上の全般的な注意事項と制限事項
      3. NetBackup for NDMP のトラブルシューティングの推奨事項
        1.  
          NDMP メディアおよびデバイスのトラブルシューティング (Windows の場合)
        2.  
          NDMP メディアおよびデバイスのトラブルシューティング (UNIX の場合)
        3.  
          NDMP ダイレクトコピーのトラブルシューティング
        4.  
          NetBackup for NDMP を使用したダイレクトアクセスリカバリ (DAR) のトラブルシューティング
      4. ロボットテストについて
        1.  
          TLD ロボットテストの例 (UNIX の場合)
    12. NetBackup for NDMP のスクリプトの使用
      1.  
        NetBackup for NDMP スクリプトについて
      2.  
        ndmp_start_notify スクリプト (UNIX の場合)
      3.  
        ndmp_start_notify.cmd スクリプト (Microsoft Windows の場合)
      4.  
        ndmp_end_notify スクリプト (UNIX の場合)
      5.  
        ndmp_end_notify.cmd スクリプト (Microsoft Windows の場合)
      6.  
        ndmp_start_path_notify スクリプト (UNIX の場合)
      7.  
        ndmp_start_path_notify.cmd スクリプト (Microsoft Windows の場合)
      8.  
        ndmp_end_path_notify スクリプト (UNIX の場合)
      9.  
        ndmp_end_path_notify.cmd スクリプト (Microsoft Windows の場合)
      10.  
        ndmp_moving_path_notify スクリプト (UNIX の場合)
      11.  
        ndmp_moving_path_notify.cmd スクリプト (Microsoft Windows の場合)

ポリシーの属性

次の手順では、バックアップポリシーの属性を選択する方法について説明します。

ポリシーの属性を選択する

  1. 左側で[保護 (Protection)]、[ポリシー (Policies)]の順に選択します。
  2. [ポリシー名 (Policy name)]フィールドにポリシーの名前を入力します。
  3. [ポリシー形式 (Policy type)]ドロップダウンから[NAS データ保護 (NAS-Data-Protection)]を選択します。
  4. [宛先 (Destination)]セクションで、次のデータストレージパラメータを構成します。
    • [データの分類 (Data classification)]属性では、バックアップを保存するストレージライフサイクルポリシーの分類を指定します。たとえば、ゴールド分類のバックアップはゴールドデータ分類のストレージユニットに送信する必要があります。デフォルトでは、NetBackup には 4 つのデータ分類 (プラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズ) があります。

      この属性は省略可能で、バックアップがストレージライフサイクルポリシーへ書き込まれる場合のみ適用されます。リストに[データの分類なし (No data classification)]が表示される場合、ポリシーは[ポリシーストレージ (Policy storage)]リストに表示されるストレージ選択を使います。データの分類を選択している場合、ポリシーによって作成されるイメージにはすべて分類 ID のタグが付けられます。

    • [ポリシーストレージ (Policy storage)]属性は、ポリシーのデータのストレージの宛先を指定します。NAS バックアップには、ストレージとしてストレージライフサイクルポリシーを選択する必要があります。

      [スケジュール (Schedule)]タブで、この選択を上書きできます。

  5. チェックポイントの間隔 (Take checkpoints every): バックアップ時にチェックポイントが作成される間隔を指定します。バックアップ時にチェックポイントを作成すると、バックアップが失敗した場合に時間を節約できます。バックアップの作成時にチェックポイントを定期的に設定すると、NetBackup は失敗したバックアップを最後のチェックポイントの先頭から再試行できます。通常は、再試行の方がジョブ全体を再開するより早く完了します。

    チェックポイントの間隔とは、バックアップ時に NetBackup によってチェックポイントが設定される間隔を示します。デフォルトは 15 分です。管理者は、チェックポイントの間隔をポリシーごとに判断します。チェックポイントの間隔を選択する場合は、失敗したバックアップが再開するときに発生する可能性のある時間損失と、高頻度のチェックポイントによるパフォーマンス低下とのバランスを考慮します。設定したチェックポイントの間隔によってパフォーマンスに影響がある場合は、次のチェックポイントまでの時間を長くします。

    チェックポイントはオブジェクトとオブジェクトの間の境界で保存され、バックアップされる、リスト内の次のオブジェクトを指します。チェックポイントはオブジェクトバックアップの途中で設定されることはありません。オブジェクトのバックアップ後、チェックポイントは保存されます。

  6. [ポリシーごとにジョブ数を制限する (Limit jobs per policy)]属性は、ポリシーの実行時に NetBackup によって並列して実行されるジョブの数を制限します。デフォルトでは、このチェックボックスのチェックははずされており、NetBackup が同時に実行するバックアップジョブの数に制限はありません。ジョブ数は、他のリソース設定によって制限される場合があります。

    構成内に含まれるデバイス数が多い場合、パフォーマンスに悪影響を及ぼすほど多くの並列実行バックアップが実行される可能性があります。それより低い上限を指定するには、[ポリシーごとにジョブ数を制限する (Limit jobs per policy)]を選択して、1 から 999 の値を指定します。

  7. [ジョブの優先度 (Job priority)]フィールドに 0 から 99999 までの値を入力します。この数値は、他のポリシーとの間でリソースが競合した場合のポリシーの優先度を指定します。数値が大きいほど、ジョブの優先度が高くなります。NetBackup は、最も優先度が高いポリシーに最初の利用可能なリソースを割り当てます。
  8. [メディア所有者 (Media owner)]フィールドは、[ポリシーストレージ (Policy storage)]属性が[任意 (Any Available)]に設定されているときに使用できます。[メディア所有者 (Media owner)]属性は、そのポリシーのバックアップイメージが書き込まれるメディアを所有するメディアサーバーまたはサーバーグループを指定します。
    • 任意 (Any) (デフォルト): NetBackup によってメディアの所有者が選択されます。NetBackup によって、メディアサーバーまたはサーバーグループ (構成されている場合) が選択されます。

    • なし (None): メディアにイメージを書き込むメディアサーバーがそのメディアの所有者として指定されます。メディアサーバーを明示的に指定しなくても、メディアサーバーがメディアを所有するように設定されます。

  9. [Snapshot Client と Replication Director (Snapshot Client and Replication Director)]セクションで、[スナップショットバックアップを実行する (Perform snapshot backups)]と[インスタントリカバリ用または SLP 管理用にスナップショットを保持する (Retain snapshot for Instant Recovery or SLP management)]パラメータがデフォルトで選択され、読み取り専用です。
    • [増分バックアップ用のベンダー変更追跡を有効化 (Enable vendor change tracking for incremental backups)]を選択して、ベンダー変更追跡を有効にします。

    • スナップショットバックアップを実行する (Perform snapshot backups)

      ポリシーがディスクアレイのスナップショットを作成できるようにします。

    • インスタントリカバリ用または SLP 管理用にスナップショットを保持する (Retain snapshot for Instant Recovery or SLP management)

      バックアップが完了した後にポリシーがスナップショットを保持できるようにします。

    • [スナップショットオプション (Snapshot options)]をクリックして、キャプチャするスナップショットの種類と、使用する NetBackup Snapshot Manager を構成します。

      スナップショットの形式は次のとおりです。

      • [自動 (Auto)](デフォルト): OpenStorage パートナーは、利用できる最適なスナップショットテクノロジを使用してスナップショットを作成します。

      • [ミラー (Mirror)]: OpenStorage パートナーはソースの存在に依存するコピーを作成します。(コピー元は元のスナップショットまたは別のレプリカである可能性があります。) このため、レプリカの保持はコピー元の保持によって決まります。コピー元が削除されれば、ミラーは自動的に削除されます。

      • [クローン (Clone)]: OpenStorage パートナーはボリュームの独立したコピーを作成します。このコピー処理は、全体をコピーする必要があるため、多少時間がかかることがあります。作成されるスナップショットはソースから独立しています。

      • [Cow]: コピーオンライトスナップショット。OpenStorage パートナーは、変更されたデータのコピーを新しい場所に作成します。変更されていないデータに対する読み取り要求は、元のボリュームに対して行われます。変更されたデータに対する読み取り要求は、スナップショットのコピーされたブロックに送信されます。スナップショットの作成後に変更されたデータブロックは、メタデータに記述されます。

    • [オフホストバックアップを実行する (Perform off-host backup)]オプションは選択できません。

    [Snapshot Manager]リストから、使用する Snapshot Manager を選択します。選択する Snapshot Manager は、ポリシーで保護する作業負荷をサポートするように構成されている必要があります。

  10. ポリシーをアクティブ化するには、[有効になる日時 (Go into effect at)]オプションを選択し、アクティブ化の日時を設定します。NetBackup でポリシーを使用するには、そのポリシーを有効にする必要があります。日時が、バックアップを再開する日時に設定されていることを確認します。

    ポリシーを無効にするには、オプションを選択解除します。[ポリシー (Policieis)]リストには、無効なポリシーが含まれます。

  11. [True Image Restore 情報を収集する (Collect true image restore information)]属性は、ポリシーで、True Image Restore の実行に必要な情報を収集するかどうかを指定します。True Image Restore (TIR) は増分か完全バックアップ時のディレクトリの内容を反映するためにディレクトリの内容をリストアします。バックアップの実行前に削除されたファイルのリストアは実行されません。

    この属性を有効にすると、増分バックアップに基づくリストアには、最後の完全バックアップ以降にバックアップされたすべてのファイルが含まれます。また、このリストアには、その期間中に削除されたファイルも含まれます。

    NetBackup では、そのポリシーによる次回の完全バックアップまたは増分バックアップから、True Image Restore 情報の収集が開始されます。True Image Restore 情報は、ファイルが変更されたかどうかに関係なく、クライアントごとに収集されます。

    NetBackup では、ユーザーバックアップまたはユーザーアーカイブの実行時に基づく True Image Restore は提供されません。ただし、ユーザーバックアップが最後の自動完全バックアップまたは自動増分バックアップ以降に行われている場合、そのユーザーバックアップを使用して True Image Restore が行われます。

    True Image Restore について

  12. [複数のデータストリームを許可する (Allow multiple data streams)]オプションがデフォルトで選択され、読み取り専用になっています。このオプションにより、NetBackup は、各問い合わせの自動バックアップを複数のジョブに分割できます。ジョブは個別のデータストリームにあるので、並列実行できます。

    複数ストリームジョブは、ストリームの検出を実行する 1 つの親ジョブと、各ストリームに対する複数の子ジョブで構成されます。各子ジョブには、そのジョブ ID が、[アクティビティモニター (Activity monitor)]の[ジョブ ID (Job ID)]列に表示されます。親ジョブのジョブ ID は[親ジョブ ID (Parent Job ID)]列に表示されますが、この列はデフォルトでは表示されません。親ジョブの[スケジュール (Schedule)]列には、ダッシュ (-) が表示されます。

  13. ポリシーのアクセラレータを有効にするには、[アクセラレータを使用 (Use Accelerator)]オプションを選択します。

    NetBackup アクセラレータは、バックアップを高速化します。高速化は、アレイ上の変更検出技術によって実現されます。バックアップホストは変更検出技術を使用して、アレイの現在の状態を判断し、前回のバックアップ以降に発生した変更を特定します。アレイは、より効率のよいバックアップストリームによって、変更されたデータをメディアサーバーに送信します。メディアサーバーは、変更されたデータと、前回のバックアップで保存されたアレイのデータすべてを結合します。

    共有やボリュームまたはその一部がすでにストレージに存在し、かつ変更されていない場合、メディアサーバーは、アレイから同じ内容を読み込まず、代わりにストレージ内のコピーを使用します。結果は、NetBackup の完全バックアップです。

    D-NAS のアクセラレータ

  14. [クライアント側の重複排除 (Client-side deduplication)]オプションで、[すべてのクライアントで無効 (Disable for all clients)]がデフォルトで選択され、読み取り専用になります。
  15. [キーワード句 (Keyword phrase)]属性は、NetBackup がポリシーに基づくすべてのバックアップまたはアーカイブに関連付けられる句です。キーワード句がサポートされているのは、Windows および UNIX クライアントインターフェースのみです。

    クライアントは複数のポリシーに同じキーワード句を使用できます。同じキーワード句を使用することで、複数の関連するポリシーのバックアップを結び付けることができます。たとえば、別々のポリシーを必要としながらも類似のデータが含まれている複数のクライアントのバックアップに、キーワード句「legal department documents」を使用します。

    このキーワード句の最大長は 128 文字です。空白やピリオドを含め、すべての印字可能な (printable) 文字 (ASCII) を使用できます。デフォルトでは、キーワード句は空白です。

  16. デフォルトでは、[動的データストリーミング属性 (Dynamic data streaming attributes)]が選択されており、読み取り専用です。必要に応じて、[ボリュームあたりの最大ストリーム数 (Maximum number of streams per volume)]の値を変更します。ボリュームあたりの最大ストリーム数によって、各ボリュームのバックアップを作成するために配備されるバックアップストリームの数が決定されます。たとえば、ポリシーに 5 個のボリュームが含まれる場合にこのパラメータの値を 4 に設定すると、ボリュームごとに 4 つのバックアップストリームから成るグループが表示され、ポリシーのバックアップ実行の一環として、合計 20 個の子バックアップストリームと 5 個の親バックアップストリームが表示されます。