NetBackup™ for OpenStack 管理者ガイド

テナントクォータ

NetBackup for OpenStack は完全バックアップと増分バックアップの計算に Cinder スナップショットを使用します。完全バックアップの場合、NetBackup for OpenStack は、バックアップジョブのすべてのボリュームに Cinder スナップショットを作成します。その後、次回のバックアップ時に増分バックアップイメージを計算するために、これらの Cinder スナップショットを残します。増分バックアップ操作時に、新しい Cinder スナップショットが作成され、新しいスナップショットと、完全バックアップまたは前回のバックアップ中に残された古いスナップショット間で変更されたブロックが計算されます。その後、古いスナップショットは削除されますが、新しく作成されたスナップショットは残ります。したがって、NetBackup for OpenStack バックアップ機能を利用する各テナントが、これらの追加のスナップショットに対応できる十分な Cinder スナップショットクォータを持っていることが重要です。ガイドラインとしては、バックアップに追加された各ボリューム用に、そのテナントのボリュームスナップショットクォータに 2 つのスナップショットを追加することです。また、バックアップの目的でスナップショットからデータを読み取るために NetBackup for OpenStack でスナップショットからボリューム作成するため、テナントのボリュームクォータを同じ量増やすこともできます。リストア処理中に、NetBackup for OpenStack は追加のインスタンスと Cinder ボリュームを作成します。リストア操作に対応するために、テナントに Nova インスタンスと Cinder ボリュームの十分なクォータが必要です。不足した場合、リストア操作はエラーになります。