Veritas NetBackup™ Plug-in for VMware vSphere Client (HTML5) ガイド
- 概要およびメモ
- NetBackup Plug-in for vSphere Client (HTML5) のインストール
- NetBackup plug-in for vSphere Client (HTML5) の要件
- NetBackup plug-in for vSphere Client (HTML5) での vCenter の一貫した命名規則の使用
- NetBackup プラグインのインストールを管理するための vCenter 権限
- VMware PSC (Platform Services Controller) 環境での vSphere Client (HTML5) プラグインの使用に関する注意事項
- NetBackup Plug-in for vSphere Client (HTML5) のインストール
- NetBackup plug-in for vSphere Client (HTML5) のアップグレード
- NetBackup plug-in for vSphere Client (HTML5) のアンインストール
- NetBackup リカバリウィザードとインスタントリカバリウィザードの構成の概要
- NetBackup Web サービスのためのポート構成
- NetBackup vSphere Client (HTML5) プラグインのポートの使用
- NetBackup plug-in for vSphere Client (HTML5) のための認証トークンの作成
- 仮想マシンをリストアするための NetBackup vSphere Client (HTML5) プラグインの認可
- 外部証明書を使用するためのプラグインの構成
- NetBackup CA が署名した証明書を使用するためのプラグインの再構成
- 仮想マシンのリカバリのための vCenter 権限の設定
- 認証トークンのホスト名または IP アドレスの追加または追加したホスト名または IP アドレスの削除
- 認証トークンの取り消し
- 認証トークンの更新
- すべての現在の認証トークンのリスト
- NetBackup プラグイン認証トークンファイルに対する権限の変更が必要な場合
- バックアップからの仮想ディスクの除外
- バックアップ状態の監視
- 仮想マシンのリストア
- トラブルシューティング
- プラグインのインストール中に NoPermission というメッセージが表示される
- NetBackup plug-in for vSphere Client (HTML5) のロード時間の短縮
- NetBackup マスターサーバーを、インスタントリカバリウィザードのマスターサーバーリストで利用できない
- NetBackup plug-in for vSphere Client (HTML5) が、リストされたイベント内でバックアップイメージを見つけられない
- vSphere Client (HTML5) 用 NetBackup リカバリウィザードが特定のバックアップイメージを検索できない
- vCenter Server 名の不一致(大文字と小文字)により VMware 接続性テストが失敗する
- NFS マウント制限値の超過によりインスタントリカバリ操作が完了しない
- インスタントリカバリ準備完了バックアップイメージを選択できない
- vCenter Server 名と NetBackup マスターサーバー名を検索できない
- インスタントリカバリの優先宛先オプションが保存されない
- リカバリ前チェックの前に仮想マシンの表示名の競合が表示されない
- リカバリ前チェックのエラー原因
- NetBackup マスターサーバーのリスト生成に時間がかかりすぎる
- NetBackup プラグインが登録後も vSphere Client (HTML5) インターフェースに表示されない
- インスタントリカバリウィザードの特定の vCenter Server に対して、適切な NetBackup マスターサーバーが選択対象として表示されない
- プラグインのリカバリポータルでのマスターサーバーの通信エラーのトラブルシューティング
- vCenter を古いバージョンから 7.0 以降にアップグレードした後、vSphere Client (HTML5) インターフェースに NetBackup プラグインが表示されない
- 付録 A. インスタントリカバリのイベントとベストプラクティス
- 付録 B. NetBackup メディアサーバーおよびプラグインパッケージホストからの vSphere Client (HTML5) プラグインのインストール
認証トークンのホスト名または IP アドレスの追加または追加したホスト名または IP アドレスの削除
manageClientCerts コマンドは、特定の vCenter のための認証トークンを生成します。このトークンにより、トークンが生成された NetBackup マスターサーバーに vCenter がアクセスできるようになります。トークンは、vCenter のホスト名または DNS 名が manageClientCerts コマンドで入力した名前と同一である場合に有効になります。
環境によっては、トークンを複数のホスト名または IP アドレスに使用できるようにする必要があります。その一例が、複数のネットワーク上のマルチホームの vCenter です。もうひとつの例は、ネットワークアドレス変換 (NAT) を使用する vCenter です。これらのケースでは、NetBackup マスターへのアクセス要求が、トークンの生成時に指定されていないホスト名または IP アドレスから来ることがあります。
このような環境から NetBackup にアクセスできるようにするには、manageClientCerts コマンドを使って次のことを行います。
既存のトークンに vCenter サーバーの他のホスト名 (または IP アドレス) を追加します。追加されたホスト名または IP アドレスは、エイリアスとよばれます。エイリアスは、1 つのトークンに複数追加することができます。
IPv4 および IPv6 のアドレスがサポート対象です。
トークンからホスト名または IP アドレスを削除します。
任意の vCenter サーバーでのトークンの使用を許可します。
トークンの既存のエイリアスを一覧表示します。
manageClientCerts コマンドは、次の場所に格納されています。
Windows の場合
install_path\NetBackup\wmc\bin\install\manageClientCerts.bat
UNIX および Linux の場合
/usr/openv/wmc/bin/install/manageClientCerts
表: 既存の認証トークンへのホスト名または IP アドレスの追加
タスク | NetBackup マスターサーバーでの入力 |
|---|---|
ホスト名の追加 | manageClientCerts -addAlias host_name_used_to_generate_token -HOST additional_host_name_for_token ここで、host_name_used_to_generate_token はトークンが生成されたときに指定されたホスト名、additional_host_name_for_token は追加する vCenter サーバーのホスト名です。 例: manageClientCerts -addAlias vCenter1 -HOST vCenter1.example.com コマンドの出力: Successful -addAlias, for client: vCenter1, type: HOST, alias: vCenter1.example.com この例では、追加したホスト名は vCenter1.example.com です。 メモ: 1 つのトークンに複数ホスト名を追加できます。manageClientCerts の各インスタンスに 1 つずつホスト名を追加します。 |
1 つの IP アドレスまたは IP アドレスの範囲の追加 | manageClientCerts -addAlias host_name_used_to_generate_token -IP IP_address_for_token | IP_address_with_netmask_for_token ここで、host_name_used_to_generate_token はトークンが生成されたときに指定されたホスト名です。IP アドレスは、1 つのアドレス (IP_address_for_token) またはアドレスの範囲 (IP_address_with_netmask_for_token) として追加できます。 例: 1 つの IP アドレスの追加: manageClientCerts -addAlias vCenter1 -IP 10.80.154.1 ネットマスクの使用による IP アドレスの範囲の追加: manageClientCerts -addAlias vCenter1 -IP 10.80.154.0/29 この例では、10.80.154.0/29 により、IP アドレスが 10.80.154.1 から 10.80.154.7 までの 6 つのホストが同じトークンを使用できるようになります。 メモ: IP アドレスの範囲については、manageClientCerts は IP ネットマスク、別名 Classless Inter-Domain Routing (CIDR) 表記に対応します。 メモ: 1 つのトークンに複数の IP アドレスを追加できます。範囲として追加するのではない場合、manageClientCerts の各インスタンスに1つずつ IP アドレスを追加します。 メモ: IPv4 および IPv6 のアドレスがサポート対象です。 |
任意のホストによるトークンの使用の許可 | manageClientCerts -addAlias host_name_used_to_generate_token -ANY ここで、host_name_used_to_generate_token はトークンが生成されたときに指定されたホスト名です。-ANY では、任意のホストまたは任意の IP アドレスが、このトークンを使用して NetBackup サーバーと通信できるようになります。 注意: -ANY オプションの使用には注意が必要です。任意のホストがトークンを使用できるようにすると、セキュリティリスクを招くおそれがあります。 |
表: 既存の認証トークンからのホスト名または IP アドレスの削除
タスク | NetBackup マスターサーバーでの入力 |
|---|---|
ホスト名の削除 | manageClientCerts -deleteAlias host_name_used_to_generate_token -HOST host_name_to_delete ここで、host_name_used_to_generate_token はトークンが生成されたときに指定されたホスト名、host_name_to_delete は削除される名前です。 |
IP アドレスの削除 | manageClientCerts -deleteAlias host_name_used_to_generate_token -IP IP_address_to_delete ここで、host_name_used_to_generate_token はトークンが生成されたときに指定されたホスト名、IP_address_to_delete は削除される IP アドレスです。 |
-ANY オプションの削除 | manageClientCerts -deleteAlias host_name_used_to_generate_token -ANY ここで、host_name_used_to_generate_token はトークンが生成されたときに指定されたホスト名です。-ANYオプションがトークンから削除されます。トークンに特定のエイリアス (ホスト名または IP アドレス) が追加されていた場合、それらのエイリアスは有効なまま残ります。 |
表: トークンに対して定義されたホスト名または IP アドレス (エイリアス) の一覧表示
タスク | NetBackup マスターサーバーでの入力 |
|---|---|
ホスト名または IP アドレス (エイリアス) の一覧表示 | manageClientCerts -listAliases host_name_used_to_generate_token ここで、host_name_used_to_generate_token はトークンが生成されたときに指定されたホスト名です。 例: manageClientCerts -listAliases vCenter1 コマンドの出力: Aliases for vCenter1: HOST = vCenter1.example.com この例では、エイリアスは vCenter1.example.com です。トークンに -ANY オプションが設定されている (任意のホストまたは任意の IP アドレスからの接続を受け入れる) 場合、-listAliases の出力は次のようになります。 Aliases for vCenter1: HOST = * |
補足情報が利用可能です。