Veritas Appliance 管理ガイド
アプライアンスソフトウェアのアップグレードの管理
[ソフトウェアのアップグレード (Upgrade software)]ページでは、同時に複数のアプライアンスでのソフトウェアのアップグレードを管理および配備できます。
メモ:
Appliance Management Console では、NetBackup 仮想 Appliance または高可用性 (HA) 設定の Appliance (ノード) のアップグレードはサポートされません。これらのアプライアンスをアップグレードするには、NetBackup Appliance シェルメニューを使用します。
ページの上部に、必要な各タスクの説明が表示されます。タスクが完了し、次のいずれかを続行すると、ページが更新されて、詳細と次の手順の新しい列見出しが表示されます。
各タスクの詳細列見出しを次に示します。
1. アプライアンス選択の確認
選択したアプライアンス (数) (Selected appliances (n))。各アプライアンスのホスト名と選択したアプライアンスの合計数
役割 (Role)。選択したアプライアンスに設定されている役割
マスター (Master)。選択したアプライアンスに関連付けられたマスターサーバーの名前
バージョン (Version)。選択したアプライアンスの現在のソフトウェアバージョン
2. アップグレードパッケージの選択
選択可能なパッケージ (Applicable packages)。リポジトリに存在する互換性のある各アップグレードパッケージの完全名
タイプ (Type)。パッケージの種類 (アップグレード)
バージョン (Version)。リストされた各アップグレードパッケージのソフトウェアバージョン
3. 準備の確認
選択したアプライアンス (数) (Selected appliances (n))。各アプライアンスのホスト名と選択したアプライアンスの合計数
バージョン (Version)。選択したアプライアンスの現在のソフトウェアバージョン
選択したパッケージ (Selected package)。アプライアンスの選択済みアップグレードパッケージの名前
状態 (Status)。準備の確認の進捗状況と完了後の結果。
追加要件 (Additional requirements)。アップグレードの前に満たす必要がある特定のアプライアンスの要件。[次へ (Next)]をクリックすると、詳細が表示されます。
4. 追加要件
追加要件のあるアプライアンス (数) (Appliances with additional requirements (n))。影響を受けるアプライアンスのホスト名と影響を受けるアプライアンスの合計数
マスター (Master)。選択したアプライアンスに関連付けられたマスターサーバーの名前
要件 (確認) (Requirements (confirmation))。アップグレードの前に実行する必要があるタスクの説明
要件 (入力) (Requirements (input))。必要な情報を入力するデータ入力フィールド
5. アップグレードの開始
選択したアプライアンス (数) (Selected appliances (n))。各アプライアンスのホスト名とリストされたアプライアンスの合計数
バージョン (Version)。アプライアンスの現在のソフトウェアバージョン
選択したパッケージ (Selected package)。アプライアンスの選択済みアップグレードパッケージの名前
複数のアプライアンスアップグレードを計画する場合は、次のガイドラインを使用します。
アップグレードプロセスを開始する前に、適切なアップグレードパッケージをダウンロードしてリポジトリに追加する
アップグレードするアプライアンスを選択するときに、同じソフトウェアバージョンを使用しているアプライアンスのみを選択する
アップグレードパッケージを 1 つのみ選択して、選択したすべてのアプライアンスに配備する (異なるバージョンのアップグレードパッケージの同時アップグレードは、サポートされません)
ソフトウェアバージョン 2.7.3 と 3.0 を使用する Appliance では、Appliance Management Console を使用したアップグレードもサポートされます。Appliance Management Console からバージョン 2.7.3 または 3.0 の Appliance をアップグレードするには、最初にこれらの Appliance で特定の EEB を適用する必要があります。詳しくは、このリンクを確認してください。
3.1.1 のアプライアンスを使用する AMS で、既存のエージェントをバージョン 3.1.2 にアップグレードする場合を検討します。エージェントを 3.1.2 にアップグレードする前に、NetBackup Appliance シェルメニューで AMS のアプライアンスソフトウェアバージョンを 3.1.2 にアップグレードしてください。AMS のアプライアンスソフトウェアバージョンをアップグレードする方法については、『NetBackup Appliance アップグレードガイド』を参照してください。
アップグレードを開始する前に、以下の操作を完了していることを確認してください。
『Veritas NetBackup Appliance アップグレードガイド』の説明に従って、アップグレード前に必要な操作を完了している
適切なアップグレードパッケージをリポジトリに追加している
リポジトリの管理を参照してください。
次の手順を実行して、アプライアンスソフトウェアをアップグレードします。
アプライアンスソフトウェアをアップグレードするには
- [ホーム (Home)]ページで、アップグレードするアプライアンスを選択します。選択したすべてのアプライアンスで、同じソフトウェアバージョンを使う必要があります。アプライアンスの選択が完了したら、[管理 (Manage)] > [ソフトウェアのアップグレード (Upgrade software)]を選択します。
- [ソフトウェアのアップグレード (Upgrade software)]ページ (手順 1: アプライアンス選択の確認 ) で、[ホーム (Home)]ページで選択したアプライアンスの情報を確認します。この情報のリストが正しい場合は、[次へ (Next)]をクリックします。
変更する場合は、[ホーム (Home)]ページに戻って変更します。このページに戻って選択内容を確認し、[次へ (Next)]をクリックします。
- 更新されたページ (手順 2: アップグレードパッケージの選択) の[選択可能なパッケージ (Applicable packages)]列で、適切なアップグレードパッケージを選択して[次へ (Next)]をクリックします。
メモ:
パッケージは 1 つしか選択できません。
- 更新されたページ (手順 3: 準備の確認) で、[準備の確認 (Check readiness)]をクリックしてプレフライトアップグレードチェックを開始します。
メモ:
[戻る (Back)]や[次へ (Next)]をクリックしないでください。また、このタスク中にページを更新しないでください。
[状態 (Status)]列で、各アプライアンスのプレフライトチェックの進捗状況と結果を確認します。各アプライアンスの状態の詳細を表示するには、アプライアンス名の隣にある下矢印をクリックしてその行を展開します。
プレフライトチェックが完了すると、この列に各アプライアンスの結果が表示されます。他の処理が必要な場合は、[追加要件 (Additional requirements)]列に示されることもあります。次のような結果になります。
成功 (Successful)
アプライアンスの準備の確認が正常に完了したため、アップグレードが可能です。
成功 (Successful)、詳細については、[次へ]をクリックしてください (Click Next for details)
アプライアンスの準備の確認が正常に完了しましたが、アップグレードの前に他のタスクを実行する必要があります。
失敗 (Failed)
アプライアンスの準備の確認に失敗したため、アップグレードできません。
[次へ (Next)]をクリックします。
- 更新されたページ (手順 4: 追加要件) で、追加要件の情報を確認します。
証明書またはトークン、あるいはその両方が必要なアプライアンスの場合は、このページに示される、必要なアイテムの表の上部に取得手順が表示されます。手順は次のとおりです。
マスターサーバーの NetBackup コマンドラインにログインして、次の手順を実行してください。(Log in to the NetBackup command line on the master server and proceed as follows:)
1 - 次のコマンドを実行して証明書を表示します: nbcertcmd -listCACertDetails (To view the certificate, run the following command: nbcertcmd -listCACertDetails)
2 - SHA1 フィンガープリントが両方のインターフェースで一致することを確認します。(Verify that the SHA1 fingerprints match on both interfaces.)
3 - 次のコマンドを実行してトークンを生成します: nbcertcmd (To generate a token, run the following command: nbcertcmd.)
4 - NetBackup コマンドラインからトークンをコピーして下に貼り付けます。(Copy the token from the NetBackup command line and paste it below.)
トークンを必要とする各アプライアンスに有効なトークンを入力します。
メモ:
有効なトークンは、マスターサーバーからのみ取得でき、変更できません。任意のアプライアンスに無効なトークンが入力された場合、エラーが表示され、[信頼して次に進む (Trust and go next)]をクリックできなくなります。
アプライアンスのマスターサーバーのソフトウェアバージョンを 3.1.1 以前からアップグレードする場合は、Veritas Smart Meter 機能の顧客登録キーを取得する必要があります。キーを取得するには、以下のように画面上の指示に従います。
VEMS のクレデンシャルを使用して Veritas Smart Meter サイトにログインし、[登録キー (Registration Keys)]ページに移動します。
このアプライアンスでは、次の共有が有効になっています。
CIFS share \<ホスト名または IP>\incoming_patches\customer_registration/
NFS share <ホスト名または IP>:/inst/patch/incoming/customer_registration/
これらのいずれかの共有パスをマウントします。
マウントした共有パスに
veritas_customer_registration_key.json
ファイルをアップロードします。ファイルをアップロードしたら、このマスターサーバーのアップグレードを続行できます。
サポートが必要な場合は、ベリタスのサポートにお問い合わせください。
影響を受けるすべてのアプライアンスの有効なトークンを入力し、
veritas_customer_registration_key.json
ファイルをアップロードしたら、[信頼して次に進む (Trust and go next)]をクリックします。 - 更新されたページ (手順 5: アップグレードの開始) で、[アップグレードの開始 (Start upgrades)]をクリックします。
アクティビティモニターが表示され、選択したアプライアンスすべてのアップグレードの進捗状況を確認できます。手順ごとの進捗状況を表示するには、次のようにアップグレード中にアプライアンスの行を展開します。
Step 1 of 8: hh:mm:ss, Performing the preflight check--- Step 2 of 8: hh:mm:ss, Performing the pre-upgrade self-test--- Step 3 of 8: hh:mm:ss, Creating the pre-upgrade checkpoint--- Step 4 of 8: hh:mm:ss, Performing the pre-upgrade tasks--- Step 5 of 8: hh:mm:ss, Upgrading the appliance software--- Step 6 of 8: hh:mm:ss, Upgrading NetBackup--- Step 7 of 8: hh:mm:ss, Performing the post-upgrade tasks--- Step 8 of 8: hh:mm:ss, Performing the post-upgrade self-test---
- アプライアンスの状態が[一時停止 (Paused)]と表示される場合、そのアプライアンスの行を展開すると、続行方法に関する詳細全体が表示されます。IPMI コンソールにログインし、次のオプションのいずれかを選択するためのメッセージが表示されます。
A キーを押してセルフテストを再試行します。
R キーを押してアプライアンスを以前のソフトウェアバージョンにロールバックします。
A キーを押し、セルフテストが再度失敗した場合、R キーを押して以前のバージョンにロールバックするか、テクニカルサポートに問い合わせてください。
メモ:
IPMI コンソールにログインしてこれらを選択しないと、ロールバックは 1 時間後に自動的に発生します。