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NetBackup™ アップグレードガイド
Last Published:
2023-04-28
Product(s):
NetBackup (10.2)
- 概要
- アップグレード計画
- 一般的なアップグレードの計画について
- パフォーマンスと調整に関する注意事項
- アップグレードツールについて
- アップグレードに関する注意事項および制限事項
- NetBackup Web サーバーをサポートするユーザーアカウントの作成
- NetBackup 10.2 用にインストールされた NetBackup IT Analytics Data Collector
- NetBackup 10.2 による RHEL 7.5 以降でのファイバートランスポートメディアサーバーのサポートについて
- NetBackup 8.1 での MSDP の変更
- NetApp クラスタに必要になる可能性のある変更
- Bare Metal Restore 情報がエラー自動イメージレプリケーションを使って複製されるときのエラー
- バージョン 8.1 より前のクライアントと 8.1 以降のメディアサーバーでのアップグレードの問題
- プライマリサーバーのアップグレード
- プライマリサーバーのアップグレードについて
- NetBackup 10.2 へのアップグレードのプレインストール手順
- Windows システムでローカルサーバー、リモートサーバー、クラスタサーバーのアップグレードを実行する
- Windows システムでのサイレントアップグレードの実行
- NetBackup 10.2 への Linux サーバーソフトウェアのアップグレード
- Linux での NetBackup プライマリサーバーソフトウェアのサイレントアップグレード
- NetBackup 10.2 へのアップグレードのインストール後の手順
- NetBackup の起動と停止のスクリプトについて
- アップグレード後のシステムの更新
- メディアサーバーのアップグレード
- NetBackup の MSDP のアップグレード
- クライアントのアップグレード
- VxUpdate を使用した NetBackup 配備の管理
- 付録 A. 参照先
- NetBackup プライマリサーバー Web サーバーのユーザーとグループの作成
- NetBackup データベースユーザー
- クラスタ化されたプライマリサーバーの非アクティブノードで証明書を生成する
- NetBackup Java Runtime Environment について
- アップグレード後の Java GUI と JRE の追加または削除
- NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
- NetBackup 応答ファイルについて
- NetBackup IT Analytics Data Collector の手動インストールまたはアンインストール
- NetBackup 用 Data Collector の手動構成
- 手動での Data Collector のアップグレード
- 維持される Java Virtual Machine のオプション
- RBAC ブートストラップについて
- NetBackup ソフトウェアの入手について
- NetApp クラスタのためのアップグレード前の追加手順
- Replication Director を使用した NetApp ディスクアレイの使用
- NetBackup のバージョン間の互換性について
- UNIX および Linux の場合のアップグレード要件
- Windows および Windows クラスタのアップグレード要件
- Windows クラスタのアップグレードの要件
- 新しいメディアサーバーに全データを移行してクラスタ化されたメディアサーバーを削除する
- Amazon クラウドストレージサーバーのアップグレード後の手順
- サーバーのアップグレード後のクライアントのアップグレード
- アップグレードエラーのロールバック手順
- NetBackup プライマリサーバーとドメインのサイズについてのガイダンス
バージョン 8.1 より前のクライアントと 8.1 以降のメディアサーバーでのアップグレードの問題
NetBackup 8.1 のアップグレードで、指紋をとるアルゴリズムは MD5 から SHA2 にアップグレードされ、セキュリティの脆弱性に対する保護が向上しました。Veritas では、既存の MD5 の指紋データを SHA2 に変換するために、ローリング変換とインライン変換の 2 つの変換方式が導入されました。問題は、次の条件下で発生します。
クライアントがバージョン 8.1 より前の NetBackup
クライアントで Client Direct (クライアントで重複排除を実行する) を使用している
NetBackup 8.1 以降のメディアサーバーでクライアントのバックアップを作成している
これらの条件下では、指紋の変換はインラインで行われます。その結果、バックアップパフォーマンスに悪影響が与えられ、メディアサーバーで CPU の処理負荷が増加します。メディアサーバーで、MD5 の情報を再ハッシュして SHA2 の指紋を作成する必要があります。
この問題を防ぐには、次の操作を行います。
バージョン 8.1 より前のクライアントの場合、NetBackup 8.1 以降のメディアサーバーでメディアサーバー重複排除 (MSDP) を使用するようにバックアップを変更します。この処理により、バックアップでのインライン変換の実行を防ぎます。
8.1 以降のメディアサーバーでバックアップが作成されている 8.1 より前のクライアントで、Client Direct を使用しないでください。