Enterprise Vault Discovery.cloud ユーザーガイド
eDiscovery の事案について
Discovery.cloud では、Discovery 管理者は、コンテナの役割を果たす事案を作成し、ここに、追跡可能な調査を実行する主題に関連する電子メールや添付ファイルをすべて関連付けます。
事案は、[E-Discovery]タブで作成および管理します。事案を作成するときに、Discovery 管理者は、eDiscovery に含めるユーザーアカウント (カストディアン) を選択します。Discovery 管理者は、事案に関連する可能性があるカストディアンの電子メールや添付ファイルを検出する検索を作成して、事案に保存できます。事案内の検索やレビュー処理は追跡可能です。
メモ:
事案を Discovery.cloud から削除することはできません。完成した事案は、事案の一覧に表示されないようにすることができますが、削除することはできません。
通常、事案では、それに関連付けられているすべての電子メールが法定保持になるように設定されます。法定保持が適用されることで、会社の電子メールの保持ポリシーに関係なく、電子メールが Enterprise Vault.cloud 内に確実に保持されるようになります。電子メールは、レビュー担当者や管理者が法定保持を解除するまで、法定保持の状態で維持されます。通常、レビュー担当者がこのメールが当該案件とは関係がないと決定したときに、電子メールの法定保持が解除されます。法定保持は、個々の検索結果にも適用できます。
事案の検索を保存するときに、割り当て済みの検索として保存することができます。この時点で、検索結果が分析のために事案のレビュー担当者に割り当てられます。複数のレビュー担当者が相互に協力して、検索結果のレビューを行えます。この方法で、レビューの作業負荷は分散されて、eDiscovery プロセスを促進できます。割り当て済みの検索として保存された検索は、変更できません。
メモ:
管理者は、Discovery.cloud 内のすべての事案を表示できますが、レビュー担当者は自分が割り当てられている事案のみを表示できます。