Veritas NetBackup™ LiveUpdate ガイド
NetBackup LiveUpdate について
NetBackup LiveUpdate は、ポリシーに基づいたクロスプラットフォーム方式を提供して、NetBackup ホストに NetBackup リリース更新とホットフィックスのダウンロードを配布します。
NetBackup LiveUpdate は NetBackup クライアントのメジャーリリースとマイナーリリースへのアップグレードをサポートします。7.7.2 NetBackup メディアキットに別途 DVD が含まれているため、NetBackup LiveUpdate サーバーに LiveUpdate クライアントパッケージをコピーできます。
メモ:
NetBackup LiveUpdate は NetBackup サーバーのメジャーリリースとマイナーリリースへのアップグレードをサポートしません。
注意:
LiveUpdate から開始されたクライアントのインストールでは、セキュリティ証明書は配備されません。証明書がないと、バックアップとリストアが失敗します。セキュリティ証明書を配備するには、手動での手順が必要です。セキュリティ証明書について詳しくは、technote_link を参照してください。
LiveUpdate 処理は手動で管理されるため、更新対象のコンピュータおよび更新のタイミングを制御できます。
更新のダウンロードおよびインストール方法を次に示します。
最初に、必要なファイルを、指定した NetBackup LiveUpdate サーバーに手動でコピーする必要があります。
NetBackup リリース更新パッケージの場合は、ベリタス社の適切なサポート Web サイトから必要なファイルをダウンロードします。 更新パッケージは複数の圧縮ファイルで構成されています。そのセットをすべてダウンロードする必要があります。
NetBackup バージョン 7.1 以降のメジャーリリースまたはマイナーリリースの場合は、メディアキットに含まれている DVD の内容をコピーします。
次に、LiveUpdate ポリシーを作成し、NetBackup マスターサーバーで実行します。 ポリシーによって、ポリシーの各クライアントとの LiveUpdate セッションが開始されます。
リリース更新と Hotfix の場合は、LiveUpdate ポリシーに NetBackup サーバーを含めることができます。 メジャーリリースまたはマイナーリリースへのアップグレードの場合は、LiveUpdate ポリシーにはクライアントのみが含まれます。
LiveUpdate ポリシーを実行すると、各クライアント上の LiveUpdate エージェントによって利用可能な更新があるかどうか LiveUpdate サーバーがチェックされます。その後、更新をサイレントインストールする NetBackup の更新インストールスクリプトがエージェントによって実行されます。
NetBackup LiveUpdate は Veritas LiveUpdate と同じエージェントを使います。 違いは、利用可能な製品の更新が存在するサーバーです。
これらの違いは次のとおりです。
NetBackup LiveUpdate |
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Veritas LiveUpdate | LiveUpdate エージェントは NetBackup 以外のベリタス製品の更新が入手可能であるベリタス社の Web サイトに接続するように事前設定されています。 Veritas LiveUpdate について詳しくは、http://www.veritas.com にアクセスしてください。 |
NetBackup 7.7.2 のインストールまたはこのバージョンへのアップグレード時に、次の LiveUpdate エージェントが自動的にインストールされます。
Windows システム | Windows LiveUpdate エージェントバージョン 3.3.0.92 |
UNIX システム | Java LiveUpdate エージェントバージョン 3.6.25 Java JRE のサポートについてを参照してください。 |
NetBackup LiveUpdate を使うには、NetBackup LiveUpdate サーバーを設定し、構成する必要があります。 このサーバーは Web サーバーでも共有ディスクでもかまいません。唯一の要件は更新対象のすべての NetBackup ホストからアクセス可能であることです。
メモ:
現在、Windows の共有ディスクを使う場合、共有を null 共有として設定する必要があります。 詳しくは、http://www.veritas.com/docs/TECH55675 にある TechNote を参照してください。
このサーバーは、NetBackup リリース更新ファイルをダウンロードし、格納するために使われます。 また、サーバーは、メジャーリリースとマイナーリリースに含まれるクライアントパッケージを格納するためにも使われます。このサーバーから、ファイルが NetBackup 環境のコンピュータに配布され、インストールされます。
次に NetBackup LiveUpdate のインストール機能を示します。
リモートインストール |
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クロスプラットフォームインストール |
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クラスタシステム |
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Windows クラスタシステム以外の NetBackup のインストールに、LiveUpdate を使用して更新をインストールする場合は、ローカルの管理者権限は必要ありません。 ただし、NetBackup マスターサーバーから NetBackup ポリシーを実行する権限は必要です。
NetBackup LiveUpdate は、更新を迅速かつ簡単に配布するための追加の手段です。 ユーザーが更新を入手するための現在のプログラムも依然として使用できます。