Veritas NetBackup™ Snapshot Client 管理者ガイド

次の点に注意してください。

• バックアップジョブまたはリストアジョブに時間がかかる場合は、ネットワークインターフェースカード (NIC) が全二重モードに設定されていることを確認します。多くの場合、半二重モードが設定されていると、パフォーマンスが低下します。特定のホストまたはデバイスで二重モードを確認および再設定する場合は、各製造元のマニュアルを参照してください。『NetBackup トラブルシューティングガイド UNIX、Windows および Linux』で説明するように、ifconfig (または ipconfig) コマンドを使用して二重モードを表示および再設定できる場合があります。

• スナップショットジョブおよびリストアジョブの詳細においての概算ファイル数の不一致。スナップショットジョブの詳細では、概算ファイルのフィールドに「 」 (空白) が表示され、リストアジョブの詳細では、概算ファイルのフィールドに値「1」が表示されます。

• NetBackup メディアサーバーまたはサードパーティコピーデバイスを使用する場合、クライアントのデータが存在するディスクは、SCSI またはファイバーチャネルデバイスである必要があります。

• NetBackup メディアサーバーまたはサードパーティコピーデバイスを使用する場合、クライアントのデータが存在するディスクは、クライアントとメディアサーバーの両方から認識可能である必要があります。ディスクは、SCSI またはファイバーチャネルを介して接続できます。

• NetBackup メディアサーバーまたはサードパーティコピーデバイスを使用する場合、ディスクはシリアル化か、SCSI Inquiry コマンドでページコード 0x83 をサポートしている必要があります。

• サードパーティコピーデバイスまたは NetBackup メディアサーバーを使用する場合、ポリシーに対して、特定のストレージユニットまたはストレージユニットグループを指定する必要があります。［任意 (Any_available)］は選択しないでください。構成手順が利用可能です。

  Snapshot Client ポリシーの構成を参照してください。

• mover.conf.storage_unit_name ファイル名の storage_unit_name 部分は、ポリシーに対して定義したストレージユニット名 (nut-4mm-robot-tl4-0 など) と正確に一致する必要があります。

  mover.conf.storage_unit_name ファイルの作成に関するヘルプが利用可能です。『NetBackup Snapshot Client Configuration』を参照してください。

  http://www.veritas.com/docs/000081320

  同様に、mover.conf.policy_name ファイル名の policy_name 部分は、サードパーティコピーデバイスが関連付けられるポリシーの実際の名前と一致する必要があります。

• レガシーディスクアレイ方式 (TimeFinder、ShadowImage または BusinessCopy) の場合、クライアントデータはデバイスグループに存在する必要があります。このデータはプライマリディスクに存在し、ミラーディスクと同期化されている必要があります。ディスクアレイベンダーから支援を受けることが必要となる場合もあります。

  従来のアレイ方式におけるディスク構成要件については、次の『NetBackup Snapshot Client Configuration』を参照してください。

  http://www.veritas.com/docs/000081320

• ［バックアップ後にスナップショットを保持する (Keep snapshot after backup)］オプションを［はい (Yes)］から［いいえ (No)］に変更した場合、バックアップを再度実行する前に、そのポリシーで作成された最後のスナップショットを手動で削除する必要があります。スナップショットを削除するには、bpfis コマンドを実行します。bpfis のマニュアルページを参照してください。

• サードパーティコピーデバイスバックアップの実行中にテープのパフォーマンスが低い場合、バッファサイズを増やします。これを行うには、メディアサーバーで次のファイルのいずれか 1 つを作成します。

  /usr/openv/netbackup/db/config/SIZE_DATA_BUFFERS_TPC.policy_name
  /usr/openv/netbackup/db/config/SIZE_DATA_BUFFERS_TPC.storage_unit_name
  /usr/openv/netbackup/db/config/SIZE_DATA_BUFFERS_TPC

  サードパーティコピーバックアップの場合、デフォルトでデータバッファのサイズは、65536 バイト (64KB) です。これを増やすには、SIZE_DATA_BUFFERS_TPC ファイルに、より大きい整数を指定します。バッファサイズを 96KB にするには、ファイルに 98304 を指定します。1024 の倍数でない場合、ファイルから読み込まれる値は 1024 の倍数まで切り上げられます。

  拡張子付きファイル名のファイルが存在しない場合、拡張子なしのファイル名 (SIZE_DATA_BUFFERS_TPC) がデフォルトのサードパーティコピーバックアップとして適用されます。拡張子 .policy_name が付いている SIZE_DATA_BUFFERS_TPC ファイルは、指定されたポリシーを実行するバックアップに適用されます。拡張子 .storage_unit_name は、指定されたストレージユニットを使用するバックアップに適用されます。これらのファイルが特定のバックアップに複数適用される場合、バッファの値は次に示す順序で選択されます。

  SIZE_DATA_BUFFERS_TPC.policy_name

  SIZE_DATA_BUFFERS_TPC.storage_unit_name

  SIZE_DATA_BUFFERS_TPC

  これらのファイルのいずれかが検出された時点で、その値が使用されます。実行されるポリシーの名前と一致する .policy_name ファイルは、.storage_unit_name ファイルと拡張子が付いていないファイルの両方の値より優先されます。.storage_unit_name ファイルは、拡張子が付いていないファイルの値より優先されます。

  バッファサイズは、特定のサードパーティコピーデバイスでサポートされている最大値に設定することができます。

  バックアップに対して設定されているバッファサイズを処理できないサードパーティコピーデバイスは、使用されません。

• Replication Director は、OpenStorage アプリケーションを使用して、スナップショットレプリケーションを管理するための機能です。スナップショットはパートナー企業のストレージシステムに保存されます。

  メモ:

  Replication Director は、ほとんどの場合に、データ移動に NetApp DataFabric Manager サーバーを使用し、メディアサーバーを使いません。