Veritas NetBackup™ リリースノート
- NetBackup 8.1.1 について
- 新機能、拡張機能および変更
- NetBackup の新しい拡張と変更について
- NetBackup 8.1.1 の新機能、変更点、拡張機能
- NetBackup 8.1.1 の新しい RESTful API
- NetBackup と CloudPoint 間で統合されたスナップショットフレームワーク
- 安全な通信による Bare Metal Restore のサポート
- NetBackup 8.1.1 のサポートの追加および変更点
- 複数の NetBackup 製品、機能、プラットフォームの End-of-Life
- vSphere 5.1 のサポート終了
- NetBackup サポートユーティリティ (nbsu) の更新
- 将来のリリースで廃止される予定のいくつかのシャットダウンコマンド
- NetBackup 8.1.1 の IPv6 サポート情報
- インストール後すぐにマスターサーバー上のクラウド構成ファイルを更新するかまたは NetBackup 8.1.1 にアップグレードする
- NetBackup による Amazon Glacier ストレージクラスへのバックアップのサポート
- NetBackup でのクラウド階層化によるバックアップのサポート
- Oracle インテリジェントポリシー (OIP) を使用する bpstart_notify および bpend_notify スクリプトのサポート
- NetBackup 8.1.1 クライアントをリストアするための NetBackup Bare Metal Restore 機能がサポートされている
- NetBackup 8.1.1 の MSDP の更新
- NetBackup インストールへの Nutanix Acropolis Hypervisor プラグインおよび Hadoop プラグインの追加
- ポリシーの指示句を構成する Enterprise Vault バージョンを選択するための依存関係の削除
- 操作上の注意事項
- NetBackup 8.1.1 の操作上の注意事項について
- NetBackup のインストールとアップグレードの操作上の注意事項
- NetBackup の管理と一般的な操作上の注意事項
- NetBackup 管理インターフェースの操作上の注意事項
- リモート管理コンソールからポリシーにアクセスすると、「操作がタイムアウトしました」というメッセージが表示される
- X フォワーディングを使った NetBackup 管理コンソールの起動が特定の Linux プラットフォーム上で失敗することがある
- NetBackup 管理コンソールの X フォワーディングで断続的に問題が発生する
- NetBackup の 管理コンソールの初期化時に機能が低下する
- Solaris 10 Update 2 以降がインストールされている Solaris SPARC 64 ビットシステムで簡体中国語 UTF-8 ロケールを使うと、NetBackup 管理コンソールのコアダンプの問題が発生する場合がある
- NetBackup アクセラレータの操作上の注意事項
- NetBackup Bare Metal Restore の操作上の注意事項
- NetBackup 8.0 以前のクライアントがある AIX および HP-UX プラットフォーム上で NetBackup 8.1 または 8.1.1 を BMR ブートサーバーとして使用して SRT を作成すると失敗する場合がある
- ユーザーが BMR 操作をクリーンアップした後もクライアントの[証明書の自動再発行を許可する (Allow Auto Reissue Certificate)]オプションが有効のままになることがある
- クライアントの PTD タスクが正常に完了した後も検出タスクが完了中の状態のままになることがある
- クライアントが正常にリストアされても BMR リストアタスクが完了中の状態のまま変わらないことがある
- NetBackup データベースとアプリケーションエージェントの操作上の注意事項
- NetBackup の国際化と日本語化の操作に関する注意事項
- NetBackup for NDMP の操作上の注意事項
- NetBackup Snapshot Client の操作上の注意事項
- NetBackup 仮想化の操作上の注意事項
- NetBackup for VMware の操作上の注意事項
- NetBackup が nbd または nbdssl トランスポートモードを使用して VMware IPv6 ESXi サーバーに直接接続できない
- 成功したバックアップイベントを右クリックしても vSphere Web Client 用の NetBackup プラグインで VM のリカバリを開始できない
- NetBackup アプライアンスを使用した NetBackup Plug-in for VMware vSphere Web Client のインストール
- 前回の完全バックアップが期限切れになると VMware のブロックレベルの増分バックアップも期限切れになる
- NetBackup にリストア ESX サーバーのクレデンシャルがあるときに、VM の vCenter へのリストアが失敗する
- NetBackup for VMware の操作上の注意事項
- 付録 A. NetBackup ユーザーの SORT について
- 付録 B. NetBackup のインストール要件
- 付録 C. NetBackup の互換性の要件
- 付録 D. 他のNetBackup マニュアルおよび関連マニュアル
IPv6 のみを使用する NetBackup マスターサーバーとデュアルスタックホストにおける接続のタイムアウトの問題
NetBackup マスターサーバーで IPv6 のみを使用し、メディアサーバー (クライアントホスト) でデュアルスタックを使用する IP アドレスの混在環境で、マスターサーバーとメディアサーバー (クライアントホスト) 間の接続がタイムアウトします。これにより、安全な通信に関するピアホストの検証がタイムアウトする問題が発生する場合があります。bptestnetconn -w -H <IPV6 のみを使用するマスターサーバー名> コマンドは、接続に時間がかかり、実行するまでに 120 秒を超える場合もあります。
次のエラーメッセージが表示されます。
bptestnetconn -w -H <IPV6 のみを使用するマスターサーバー名> をメディアホストまたはクライアントホストで実行すると、マスターサーバーに接続するまでに時間がかかります。
nbutils vxul デバッグログエントリに、次のように出力されます。
Connecting to [10.210.71.166]:[1556].,35:nbclnt_curl_prefnet::helper_connect,5 NON-Blocking connect in progress. Watch WRITE.,35:nbclnt_curl_prefnet::helper_connect,5 New sockfd is [5].,35:nbclnt_curl_prefnet::helper_connect,5 Returning VN_STATUS_SUCCESS,35:nbclnt_curl_prefnet::helper_connect,5 Returning VN_STATUS_SUCCESS,42:nbclnt_curl_prefnet::tryeach_iface_connect,5 Returning rc,49:nbclnt_curl_prefnet::establish_initial_connection,5 Returning VN_STATUS_SUCCESS,33:nbclnt_curl_prefnet::nbio_connect,5 RC [0] STAT [-1] MAXFD [5] TIMEOUT [150].,32:nbclnt_curl_prefnet::bio_connect,5 Non-blocking connect attempt failed. errno=[110]=[Connection timed out],48: nbclnt_curl_prefnet::helper_check_connect_status,1 :For host [pdqebl26vm12.pne.ven.veritas.com] already tried connecting to [10.210.71.166], now trying[2620:128:f0a1:9006::167].,39:nbclnt_curl_prefnet::iterate_next_iface,5 [vnet_addrinfo.c:9125] vnet_configured_stacks(), remote_ipv4_supported flag: 1 0x1,20:vnet_adjusted_family,1 [vnet_addrinfo.c:9126] vnet_configured_stacks(), remote_ipv6_supported flag: 1 0x1,20:vnet_adjusted_family,1 [vnet_addrinfo.c:5173] using interface ANY,27:vnet_get_pref_netconnection,4 Returning VN_STATUS_SUCCESS,44:nbclnt_curl_prefnet::usable_prefnet_settings,5 Returning VN_STATUS_SUCCESS,39:nbclnt_curl_prefnet::iterate_next_iface,5 Connecting to [2620:128:f0a1:9006::167]:[1556].,35:nbclnt_curl_prefnet::helper_connect,5
IPv6 のみを使用するマスターサーバーの DNS の参照では、IPv6 アドレスのみではなく、IPv4 と IPv6 の 2 つの IP アドレスで参照されます。マスターサーバーをデュアルスタックモードに設定すると、この問題が発生する可能性があります。メディアサーバー (クライアントホスト) とマスターサーバーデーモン間の接続を確立するときに、VNET API は IP アドレスをソートします。まず、bp.conf ファイルで IP アドレスファミリーセットに関係なくすべての IPv4 アドレスをソートしてから IPv6 アドレスがソートされます。そのため、メディアサーバー (クライアントホスト) は最初に IPv4 アドレスで接続しようとしますが、マスターサーバーは IPv6 のみを使用しているためタイムアウトするので、IPv6 アドレスで接続を試みます。ただし、最終的には IPv6 による接続が成功する前にピアホストの検証操作がタイムアウトします。
回避策: IPv4 (IPv6 のみを使用するマスターサーバーでは使用できない IP アドレス) の接続を試行しないように、接続を開始するメディアサーバー (クライアントホスト) の bp.conf ファイルで PREFERRED_NETWORK を設定します。PREFERRED_NETWORK パラメータは次のように設定します。
PREFERRED_NETWORK = <IPv4 アドレスのみを使用するマスターサーバー> PROHIBITED