Veritas NetBackup™ デバイス構成ガイド

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Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (9.0)
  1. デバイス構成の概要
    1.  
      このマニュアルの使用方法
    2. 一般的なデバイス構成の手順
      1.  
        構成に関する注意事項
    3.  
      NetBackup の互換性リストについて
  2. 第 I 部 オペレーティングシステム
    1. Linux
      1.  
        開始する前に (Linux)
      2. 必要な Linux SCSI ドライバについて
        1.  
          st ドライバのデバッグモードについて
      3.  
        Linux ドライバの検証
      4. Linux のロボットとドライブ制御の構成について
        1.  
          Linux のロボット制御デバイスファイルについて
        2.  
          Linux のテープドライブ用デバイスファイルについて
      5.  
        Linux のデバイス構成の検証
      6.  
        Linux の SAN クライアントについて
      7.  
        Linux の SCSI 固定バインドについて
      8.  
        Emulex HBA について
      9.  
        SCSI デバイスのテストユーティリティ
      10.  
        Linux コマンドの概略
    2. Solaris
      1.  
        開始する前に (Solaris)
      2.  
        NetBackup sg ドライバについて
      3.  
        NetBackup sg ドライバがインストールされているかどうかの確認
      4.  
        StorEdge Network Foundation HBA ドライバの特別な構成
      5.  
        ファイバーチャネル HBA ドライバの関連付けについて
      6.  
        複数のドライブパスを使用するための Solaris 10 x86 の構成
      7. sg ドライバおよび st ドライバのインストールまたは再インストール
        1.  
          st.conf ファイルの例
        2.  
          sg.conf ファイルの例
        3.  
          sg.links ファイルの例
      8.  
        Solaris で 6 GB 以上の SAS HBA を構成する
      9.  
        Solaris ドライバのアンロードの回避
      10. Solaris のロボット制御について
        1.  
          Solaris の SCSI および FCP ロボット制御について
        2.  
          Solaris での SCSI および FCP ロボット制御デバイスファイルの例
      11. Solaris テープドライブ用デバイスファイルについて
        1.  
          Berkeley 形式のクローズについて
        2.  
          Solaris の非巻き戻しデバイスファイルについて
        3.  
          Solaris の高速テープ位置設定 (locate-block) について
        4.  
          Solaris の SPC-2 SCSI RESERVE について
        5.  
          Solaris の SPC-2 SCSI RESERVE の無効化
        6.  
          標準以外のテープドライブについて
      12. FT メディアサーバーを認識させるための Solaris SAN クライアントの設定
        1.  
          st.conf ファイルへの FT デバイスエントリの追加
        2.  
          Solaris に 2 つの LUN でデバイスを検出させるための st.conf ファイルの修正
      13.  
        Solaris の sg ドライバのアンインストール
      14.  
        Solaris コマンドの概略
    3. Windows の場合
      1.  
        NetBackup の構成を開始する前に (Windows)
      2.  
        Windows のテープデバイスドライバについて
      3.  
        Windows システムへのデバイスの接続
  3. 第 II 部 ロボットストレージデバイス
    1. ロボットの概要
      1.  
        NetBackup のロボット形式
      2. NetBackup ロボットの属性
        1.  
          ACS ロボット
        2.  
          TLD ロボット
      3.  
        テーブルドリブンのロボット
      4.  
        ロボットテストユーティリティ
      5. ロボットプロセス
        1.  
          各ロボット形式のプロセス
        2.  
          ロボットプロセスの例
    2. Oracle StorageTek ACSLS ロボット
      1.  
        Oracle StorageTek ACSLS ロボットについて
      2.  
        ACSLS 構成の例
      3.  
        ACS ロボットに対するメディア要求
      4.  
        ACS ドライブの構成について
      5.  
        ACS 共有ドライブの構成
      6.  
        ACS ロボットへのテープの追加
      7. ACS ロボットからのテープの取り外しについて
        1.  
          ACSLS ユーティリティを使用したテープの取り外し
        2.  
          NetBackup を使用したテープの取り外し
      8. ACS ロボットでのロボットのインベントリ操作
        1.  
          ACS ロボットでのロボットインベントリのフィルタリングの構成
      9. NetBackup によるロボット制御、通信、ログ記録
        1.  
          Windows システムでの NetBackup のロボット制御、通信、ログ記録
        2. UNIX システムでの NetBackup のロボット制御、通信、ログ記録
          1.  
            NetBackup の ACS デーモン (acsd)
          2.  
            NetBackup の ACS SSI イベントログ採取 (acssel)
          3.  
            異なるソケット名を指定した acssel の使用
          4.  
            NetBackup の ACS ストレージサーバーインターフェース (acsssi)
          5.  
            ACS_SSI_SOCKET 構成オプションについて
          6.  
            手動での acsssi の起動
          7.  
            任意に設定する環境変数
      10. ACS ロボットテストユーティリティ
        1.  
          Windows システム上の acstest
        2.  
          UNIX システム上の acstest
      11.  
        ACS ロボットの構成の変更
      12. サポートされる ACS 構成
        1.  
          複数の ACS ロボットと 1 台の ACS ライブラリソフトウェアホスト
        2.  
          複数の ACS ロボットおよび ACS ライブラリソフトウェアホスト
      13.  
        Oracle StorageTek ACSLS ファイアウォールの構成
    3. デバイス構成の例
      1.  
        Windows サーバーでの ACS ロボットの例
      2.  
        UNIX サーバーでの ACS ロボットの例
  4.  
    索引

Solaris で 6 GB 以上の SAS HBA を構成する

このトピックの手順に従って、Solaris で 6 GB 以上の Oracle SAS HBA 用に NetBackup sgドライバを構成します。

別のトピックでは、NetBackup sg および Sun st ドライバをインストールする方法を説明します。

sg ドライバおよび st ドライバのインストールまたは再インストールを参照してください。

メモ:

テープデバイス用の Solaris 6 GB SAS (serial-attached SCSI) HBA のサポートには、特定の Solaris のパッチレベルが必要です。必要なパッチがインストールされていることを確認してください。サポート対象の Solaris バージョンについては、Oracle のサポート Web サイトを参照してください。

Solaris で 6 GB 以上の SAS HBA を構成するには

  1. シェルウィンドウで次のコマンドを実行して、6 GB SAS テープデバイスへのパスが存在することを確認します。

    ls -l /dev/rmt | grep cbn

    6 GB SAS テープデバイスは、名前のパスに iport@ が含まれています。次は出力の例です (テープドライブアドレスが強調表示されています)。

    1cbn -> ../../devices/pci@400/pci@0/pci@9/LSI,sas@0/iport@8/tape@w500104f000ba856a,0:cbn
  2. /etc/devlink.tabファイルを編集します。

    /etc/devlink.tab ファイルのすべての 6 GB SAS テープドライブに次の行を含めます。drive_address をテープドライブアドレスに置換します。テープドライブアドレスについては手順 1 の出力を参照してください。

    type=ddi_pseudo;name=sg;addr=wdrive_address,0,1;     sg/c\N0t\A1l0
    type=ddi_pseudo;name=sg;addr=wdrive_address,1,1;     sg/c\N0t\A1l1

    /etc/devlink.tab ファイルのすべての 6 GB SAS ロボットライブラリに次の行を含めます。drive_address をテープドライブアドレスに置換します。テープドライブアドレスについては手順 1 の出力を参照してください。

    type=ddi_pseudo;name=medium-changer;addr=wdrive_address,0;   sg/c\N0t\A1l0
    type=ddi_pseudo;name=medium-changer;addr=wdrive_address,1;   sg/c\N0t\A1l1

    次に devlink.tab ファイルの入力例を示します。

    # SCSA devlinks for SAS-2 drives:
    type=ddi_pseudo;name=sg;addr=w500104f000ba856a,0,1;     sg/c\N0t\A1l0
    type=ddi_pseudo;name=sg;addr=w500104f000ba856a,1,1;     sg/c\N0t\A1l1
    # SCSA devlinks for SAS-2 libraries:
    type=ddi_pseudo;name=medium-changer;addr=w500104f000ba856a,0;   sg/c\N0t\A1l0
    type=ddi_pseudo;name=medium-changer;addr=w500104f000ba856a,1;   sg/c\N0t\A1l1
  3. 次のコマンドを実行して、sg ドライバの SCSI クラスが 08 および 0101 であることを確認します。

    grep sg /etc/driver_aliases

    次に、出力の例を示します。

    sg "scsiclass,0101"
    sg "scsiclass,08"
  4. sg ドライバの SCSI クラスが 08 および 0101 でない場合は、次のコマンドを使用して、sg ドライバを再インストールします。
    rem_drv sg
    update_drv -d -i "scsiclass,08" sgen
    add_drv -m '* 0600 root root' -i '"scsiclass,0101" "scsiclass,08"' sg
  5. ホストを再起動します。
  6. 次のコマンドを実行して、sg ドライバが存在することを確認します。

    ls -l /dev/sg

    次に、出力の例を示します (出力はページに合わせるために修正されています)。

    c0tw500104f000ba856al0 ->
     ../../devices/pci@400/pci@0/pci@9/LSI,sas@0/iport@8/sg@w500104f000ba856a,0,1:raw
    c0tw500104f000ba856al1 ->
     ../../devices/pci@400/pci@0/pci@9/LSI,sas@0/iport@8/medium-changer@w500104f000ba856a,1:raw
    
  7. 次のコマンドを実行して、NetBackup sgscan ユーティリティがテープデバイスを認識することを確認します。

    /usr/openv/volmgr/bin/sgscan

    次に、出力の例を示します。

    /dev/sg/c0tw500104f000ba856al0: Tape (/dev/rmt/1): "HP      Ultrium 5-SCSI" 
    /dev/sg/c0tw500104f000ba856al1: Changer: "STK     SL500"