NetBackup™ for Cassandra 管理者ガイド
Cassandra のリストアの前提条件
NetBackup は、Cassandra のクラスタ全体、キースペース、またはカラムファミリーレベルのリカバリをサポートしています。リカバリ対象として選択したバックアップイメージによって、リカバリポイントが決まります。
バックアップホスト、データステージングサーバー、Cassandra クラスタは RHEL 上に存在する必要があります。サポート対象のバージョンについては、ソフトウェア互換性リストを参照してください。
リストア操作を実行する DSS クラスタ内のすべてのデータステージングサーバーに十分な空き容量があることを確認します。空き容量は、リカバリする最大のオブジェクトの 2 倍以上必要です。
メモ:
リカバリを実行する前に、カタログに問い合わせて、オブジェクトの詳細を確認できます。DSS クラスタに十分な容量がない場合、NetBackup によるリカバリジョブは失敗します。
すべてのデータステージングサーバーで Cassandra サービスが起動し、稼働していることを確認します。
ターゲット Cassandra クラスタに十分な空き容量があることを確認します。
ターゲット Cassandra クラスタが完全に機能し、適切なユーザーにアクセス制御が設定されている必要があります。
メモ:
データのリストアには、NetBackup で構成されている Cassandra ユーザーアカウントが使用されます。リストア操作が完了した後、リカバリされたデータには、このアカウントからアクセスできます。
NetBackup 10.0 の場合、バックアップとリストアは CLI によってサポートされます。ポリシーの作成、バックアップの送信、ジョブの監視は Java GUI によってサポートされます。
元の Cassandra クラスタ、キースペース、カラムファミリーへのリカバリ。
Cassandra データを元の場所にリカバリするには、元の Cassandra クラスタが起動して稼働中であり、すべてのノードが接続されていることを確認します。
リカバリが必要なイメージを特定する必要があります。
1 つのバックアップ操作のすべてのイメージが選択されていることを確認します。
NetBackup プライマリサーバーで bpclimagelist コマンドを実行し、特定の Cassandra クラスタのイメージのリストを取得します。
bpclimagelist - client <Cassandra cluster name> -ct 44 - K - L
出力には、指定した Cassandra クラスタのバックアップイメージのリストが表示されます。
Cassandra をアップグレードする場合や、スキーマを変更する場合は、必ず増分バックアップジョブの前に完全バックアップを開始します。
1 つの完全バックアップのすべてのイメージが選択されるように、bpclimagelist コマンドからイメージを選択します。リストアするイメージのリストから、早い方のタイムスタンプを開始時刻として、遅い方のタイムスタンプを終了時刻として特定します。
選択したイメージの内容を確認するには、NetBackup プライマリサーバーで次のコマンドを実行してください。
bplist - C <Cassandra cluster name> -t 44 - R - l - s <start time MM/DD/YYYY HH:MM> -e <end time MM/DD/YYY HH:MM> /
出力には、開始時間と終了時間に応じて選択されたバックアップイメージ内のバックアップ済みファイルのリストが表示されます。
リストアするキースペースとカラムファミリーが表示されていることを確認したら、NetBackup プライマリサーバーでリストアコマンドを実行します。
Cassandra のリストアでは、bprestore コマンドに名前変更ファイルを指定する必要があります。名前変更ファイルとして次の内容のファイルを作成し、このファイルのパスを bprestore コマンドに渡します。
• Rename file: { "recoveryOptions" : "BIGDATA_CASSANDRA" }
また、クラスタ全体をリストアする場合は、リストア対象を指定する必要があります。次のようにリストア対象を指定します。
Restore selection file { "restoreSelections" : { } }
実際のリストア操作を実行するには、NetBackup プライマリサーバーで Bprestore コマンドを実行する必要があります。
-S Master_Server_Name -C <Cassandra cluster name> (Client_Name specified during Backup) -D <Restore host name> -s mm/dd/yyyy hh:mm -e mm/dd/yyyy hh:mm (Date Time range) -t 44 (For Bigdata Policy Type -t 44) -f <Restore selection file> -R <Rename file> -cassandra_restore
メモ:
-p
オプションは Cassandra には適用できません。個別リストア操作のリストア対象には、キースペースとカラムファミリーを指定します。
Restore selection { "restoreSelections" : { "<keyspace name>" : ["<column family name>"] } }