NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド
CDP ジョブの監視
Web UI でのジョブの監視について詳しくは、NetBackup ダッシュボードを参照してください。
CDP は、従来の VMware 用 NetBackup エージェントと同じジョブ階層に従います。保護は、VM とその属性を検出するジョブから開始します。バックアップの準備中という子ジョブがその後に続きます。この子ジョブは、ゲートウェイで利用可能な以前のイメージと現在のデータに基づいて、変更されたブロックを判断します。子ジョブの後に、バックアップジョブが CDP ゲートウェイから宛先ストレージユニットにデータを移動します。
ゲートウェイの各 VM に十分な領域がないと、バックアップイメージが完全にリカバリ可能ではなくなる場合があります。そのようなイメージは部分的にリカバリ不可能なイメージと呼ばれ、Web UI からリストアできません。ただし、後続のバックアップジョブによって、リカバリ可能なバックアップイメージが作成されます。イメージがリカバリ不可能である場合、ESXi から一貫性のあるデータを受信すると、バックアップジョブが自動的にトリガされます。
ほとんどの CDP アクティビティについて、Web UI で通知を参照できます。これらの通知は、ゲートウェイプラットフォームでの IO タッピングの動作状況を確認するために役立ちます。動作が停止した、またはユーザー側からの操作が必要な場合に、通知を参照できます。通知を参照できる重要なシナリオを次に示します。
データのバックアップ中。バックアップジョブがステージング領域からバックアップストレージにデータを移動しているとき。
VM の完全同期が開始、一時停止、再開、完了した。
部分イメージが生成された。
ステージング領域のストレージに空き領域が残っていない。
ステージング領域の場所にメモリ内データを書き込み中にエラーが発生したとき。
次に、通知の一部を示します。
表: 通知の表示
メッセージ |
シナリオ |
重大度 |
優先度 |
---|---|---|---|
ゲートウェイで、IO フィルタから継続的なデータ保護サービスへの VM の接続を一時的に切断しています。割り当てられたステージング領域にほとんど空きがないか、メモリ使用率が最大に達しています。 |
CDP に割り当てられたステージング領域にほとんど空きがないため、VM が一時的に IO フィルタから切断されます。(Temporarily disconnecting VMs from the IO filter to the Continuous data protection service on the gateway.Either the allocated staging area is almost full, or the memory usage is at maximum. The staging space allocated to CDP is almost full, and the VMs temporarily disconnect from the IO filter.) |
重要 |
高 |
VM <uuid> で入力/出力エラーが発生しました。(Input/Output error occurred for the VM: <uuid>) |
ストレージから基盤となるディスクが離脱したり、ファイルシステムが読み取り専用モードになったりなどの様々な理由により、CDP サービスはステージング場所で IO を実行できません。 |
エラー |
高 |
ステージング領域のメモリに空きがなくなったため、継続的なデータ保護サービスを終了します。(Terminating the Continuous data protection service, as the staging area memory is full.) |
ステージング領域が 1 GB 未満の場合、CDP がこのエラーを発生させてサービスを終了します。 |
重要 |
高 |
VM <uuid> のデータストレージクォータに空きがありません (ジョブ ID: ${jobid})。データをバックアップストレージに移動しています。(Data storage quota full for the VM: <uuid>, bearing jobid: ${jobid}. Moving data to backup storage.) |
VM のデータ転送中に、データの合計が構成済みの VM クォータを超えた場合、バックアップジョブがトリガされ、ステージングデータがバックアップ先に移動されます。 |
情報 |
低 |
VM <uuid> のデータをバックアップストレージに移動できません。VM のストレージクォータに空きがありません。(Cannot move data to backup storage, for the VM: <uuid>. Storage quota for the VM is full.) |
ゲートウェイからバックアップ場所へのデータの移動に失敗しました。 |
エラー |
高 |
VM <uuid> の完全同期を開始しました。(Full sync started for the VM: <uuid>.) |
この VM の完全同期プロセスが開始されました。 |
情報 |
低 |
VM <uuid> の完全同期を再開しました。(Full sync resumed for the VM: <uuid>.) |
VM の完全同期が、予期しない中断の後で再開されました。 |
情報 |
低 |
VM <uuid> の完全同期が完了しました。(Full sync completed for the VM: <uuid>.) |
VM の初回の完全同期が完了しました。 |
情報 |
低 |
VM <uuid> の完全同期を一時停止しました。(Full sync suspended for the VM: <uuid>.) |
ネットワーク障害など、なんらかの理由で完全同期操作が失敗しました。 |
情報 |
低 |
VM <uuid> に対して生成されたバックアップイメージをリカバリできません。(Backup image generated for the VM: <uuid> is not recoverable.) |
VM の同期の進行中に VM のクォータに到達すると、バックアップジョブがトリガされます。バックアップジョブが完了すると、ゲスト VM で生成された中間データを NetBackup が移動中で、イメージをリカバリできない場合があります。 |
情報 |
低 |
CDP は、アクティビティモニターを使用して次のジョブ情報を表示します。
親バックアップジョブ - VM の情報を検出する検出ジョブ。
バックアップの準備中 - VM の特定の時点のデータを識別します。
バックアップ - ステージングパスからバックアップストレージにデータを移動します。