NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド

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Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (9.1)
  1. NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
    1.  
      NetBackup Web UI について
    2.  
      用語
    3.  
      NetBackup Web UI へのサインイン
    4.  
      NetBackup Web UI からのサインアウト
  2. NetBackup の監視
    1.  
      NetBackup ダッシュボード
    2.  
      ジョブの監視
    3.  
      ジョブリストのジョブフィルタ
  3. VMware サーバーの管理
    1.  
      VMware サーバーの追加
    2.  
      VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
    3.  
      VMware サーバーの参照
    4.  
      VMware サーバーの削除
    5.  
      インテリジェント VM グループの作成
    6.  
      インテリジェント VM グループの削除
    7.  
      VMware アクセスホストの追加
    8.  
      VMware アクセスホストの削除
    9.  
      VMware リソース形式のリソース制限の変更
    10.  
      VMware 資産の自動検出の間隔の変更
    11.  
      VMware サーバーの資産の手動での検出
  4. VM の保護
    1.  
      Web UI での VMware ポリシーの操作
    2. VM またはインテリジェント VM グループの保護
      1.  
        VMware バックアップを使用した SQL Server データの保護
    3. VMware 資産の保護設定の編集
      1.  
        スケジュール
      2.  
        バックアップオプション (Backup options) と詳細オプション (Advanced options)
      3.  
        バックアップからのディスクの除外
      4.  
        スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
    4.  
      VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
    5.  
      VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
  5. インスタントアクセス
    1.  
      インスタントアクセス VM の作成
    2.  
      VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
    3.  
      VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
    4.  
      インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
    5. インスタントアクセス Build Your Own (BYO)
      1.  
        インスタントアクセス Build Your Own (BYO) の前提条件
      2.  
        インスタントアクセス Build Your Own (BYO) のハードウェア構成の必要条件
      3.  
        よく寄せられる質問
  6. インスタントロールバック
    1.  
      インスタントロールバックの前提条件
    2.  
      インスタントロールバック機能を使用する前の考慮事項
    3.  
      VM バックアップイメージからのインスタントロールバック
  7. 継続的なデータ保護
    1.  
      CDP の用語
    2.  
      CDP アーキテクチャ
    3.  
      継続的なデータ保護について
    4.  
      前提条件
    5.  
      CDP 用の容量ベースのライセンス
    6.  
      CDP の構成
    7.  
      CDP ゲートウェイの定義
    8.  
      サイズ変更の注意事項
    9.  
      CDP の並列実行バックアップジョブの制限
    10.  
      完全同期の制御
    11.  
      CDP ジョブの監視
    12.  
      CDP でのアクセラレータの使用
    13.  
      CDP で保護されている VM のリカバリ
    14.  
      CDP の制限事項
    15.  
      CDP のトラブルシューティング
  8. VM のリカバリ
    1.  
      VM のリカバリ
    2.  
      VMware エージェントレスリストアについて
    3.  
      VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
    4.  
      VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
    5.  
      制限されたリストアモードについて
  9. VMware の操作のトラブルシューティング
    1.  
      VMware サーバーの追加エラー
    2.  
      VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
    3.  
      新たに検出された VM の状態のエラー
    4.  
      インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
    5.  
      除外された仮想ディスクのバックアップとリストアのトラブルシューティング
    6.  
      複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する
    7.  
      リカバリ先を変更したときに発生したエラー

サイズ変更の注意事項

このセクションでは、環境内の作業負荷に基づく、CDP ゲートウェイのサイズ変更の要件について説明します。

メモ:

CDP ゲートウェイで多数の VM をサポートする予定がある場合、CDP ゲートウェイと、ストレージユニットをホストする MSDP またはメディアサーバーを異なるホストに配備することをお勧めします。

メモ:

CDP ゲートウェイと MSDP を同じメディアサーバー上に共存させる場合、CDP サービスは内部で使用するために利用可能なメモリ (RAM) の 20% を消費します。メディアサーバー上で CDP ゲートウェイがスタンドアロンの場合、同じく利用可能なメモリの 50% を消費します。

ゲートウェイのサイズ変更

保護する VM の数に基づいて CDP のサイズを調整する必要があります。ゲートウェイの要件を計算する際に、このセクションで説明する要件を考慮してください。

CDP を使用すると、VM によって実行された IO を継続的にタップできます。NetBackup はデフォルトでは、VM ごとのステージング領域に 10 GB のストレージ領域を使用します。IO タップが開始されると、CDP サービスはこの 10 GB ストレージへのデータの書き込みを開始します。このストレージが制限に達すると、CDP サービス (nbcctd) はバックアップジョブをトリガして、ゲートウェイからバックアップストレージにこのデータを移動します。

VM あたりの割り当て済みストレージを上回る使用に対応するため、NetBackup はデフォルトで、CDP ステージングパスの利用可能な合計領域のうち 25% を予約します。このストレージは、ゲートウェイにサブスクライブされた VM で共有します。nbcct.conf ファイルでこの値を再構成できます。

予約済みストレージを構成するには

  1. CDP ゲートウェイにログオンします。
  2. <NBU のインストール場所 >/netbackup/nbcct/ ディレクトリに移動し、テキストエディタで nbcct.conf ファイルを開きます。
  3. パラメータ CCT_VM_QUOTA_RESERVE_PERCENT の値を入力します。
  4. nbcctd サービスを再起動します。

ゲートウェイのストレージ要件

NetBackup が ESXi IO デーモンからデータを受信すると、そのデータはメモリ内キャッシュに格納されます。推奨される VM ごとのデータ量は 160 MB 以上です。

たとえば、ゲートウェイで 40 台の VM を保護するとします。その場合、40 * 160 MB = 6400 MB の RAM が必要です。割り当てる RAM の量が増えるほど、CDP サービスの開始時にメモリ内キャッシュサイズが増加し、最終的にサービスの IO パフォーマンスが向上します。

同様に、ステージング用の 40 * 10 GB = 400 GB (75%) + 予約済み 134 GB (25%) として、ステージング領域には約 540 GB の領域が必要です。

VM ごとのストレージを増やすと、NetBackup がバックアップジョブごとにバックアップできるデータ量がさらに多くなります。CDP ゲートウェイの予約済みストレージを増やすと、保護を中断することなく、より多くのデータを受信できます。ステージングパスが完全に占有されている場合でも、VM 内のアプリケーションには影響しない点に注意してください。NetBackup は、その間にアプリケーションによって生成されたデータを取得し、そのデータを後続のバックアップジョブでバックアップストレージに移動します。

メモ:

ステージング領域に NFS を使用する場合、必要な最小スループットは 100 MB/秒です。 

最初の 24 時間のエクスペリエンス

CDP 機能を使い始めるときは、システムを監視し、ビジネスのニーズに応じて調整し、保護とパフォーマンスを最大化するためのハードウェア構成を追加することが重要です。最初はデフォルト値を使用して、このセクションで説明されている要件に従って VM のサブスクライブを開始できます。次のことを確認する必要があります。

  • ステージングストレージの空きのない状態のために CDP サービスがトリガした即時バックアップジョブの数。

  • CDP バックアップエンジンの通知は、NetBackup Web UI で確認できます。

  • プロビジョニングされた下位ストレージのパフォーマンス。NetBackup インストールディスク、CDP ステージング領域、MSDP ストレージディスクなど。

  • ネットワークの使用率と利用可能な帯域幅。

  • ESXi からのデータの受信時と、バックアップジョブの実行時の CPU およびメモリの消費量。

メモ:

IO デーモンからの IO の速度が低下する場合は、ネットワーク帯域幅とシステム RAM を確認します。nbcct.confファイルの CCT_POOL_SIZE_QUOTA_PERCENTAGE パラメータを使用して、メモリ内キャッシュのサイズを増加できます。