Fabric Manager 向け NetBackup IT Analytics Data Collector インストールガイド

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Product(s): NetBackup IT Analytics (11.5)
  1. Fabric Manager データ収集の概要
    1.  
      はじめに
    2.  
      Fabric Manager: SAN スイッチデータの収集
    3.  
      スイッチのゾーンエイリアス収集
  2. Brocade スイッチのインストール前の設定
    1.  
      Brocade スイッチのインストール前の設定
    2.  
      Data Collector を追加するための前提条件 (Brocade スイッチ)
    3.  
      アップグレードのトラブルシューティング: Brocade BNA SMI-S (CIM) サーバーと Java 11
    4.  
      サポートされているスイッチ
    5.  
      Brocade スイッチ: デフォルトポートとファイアウォールの注意事項
    6.  
      インストールの概要 (Brocade スイッチ)
    7.  
      Brocade スイッチ Data Collector ポリシー
  3. Cisco スイッチのインストール前の設定
    1.  
      Cisco スイッチのインストール前の設定
    2.  
      Data Collector を追加するための前提条件 (Cisco スイッチ)
    3.  
      アップグレードのトラブルシューティング: Cisco DCNM SMI-S (CIM) サーバーと Java 11
    4.  
      Cisco スイッチ: デフォルトポートとファイアウォールの注意事項
    5.  
      インストールの概要 (Cisco スイッチ)
    6.  
      Cisco スイッチのデータ収集ポリシー
    7.  
      Cisco スイッチのデータ収集を開始する前に
  4. Brocade ゾーンエイリアスのインストール前の設定
    1.  
      Brocade ゾーンエイリアスのインストール前の設定
    2.  
      Data Collector を追加するための前提条件 (Brocade ゾーンエイリアス)
    3.  
      Brocade スイッチ: デフォルトポートとファイアウォールの注意事項
    4.  
      インストールの概要 (Brocade ゾーンエイリアス)
    5.  
      Brocade ゾーンエイリアスデータコレクタポリシー
  5. Cisco ゾーンエイリアスのインストール前の設定
    1.  
      Cisco ゾーンエイリアスのインストール前の設定
    2.  
      Data Collector を追加するための前提条件 (Cisco ゾーンエイリアス)
    3.  
      Cisco スイッチ: デフォルトポートとファイアウォールの注意事項
    4.  
      インストールの概要 (Cisco ゾーンエイリアス)
    5.  
      Cisco ゾーンエイリアスデータコレクタポリシー
  6. Data Collector ソフトウェアのインストール
    1.  
      はじめに
    2.  
      WMI プロキシサービスのインストール (Windows ホストリソースのみ)
    3.  
      WMI 接続のテスト
    4.  
      英語以外のシステムに Data Collector をインストールする場合の注意事項
    5.  
      Windows での Data Collector ソフトウェアのインストール
    6.  
      Linux での Data Collector ソフトウェアのインストール
    7.  
      ネイティブな Kubernetes 環境での Data Collector の配備
    8.  
      Veritas NetBackup 用 Data Collector の手動構成
    9.  
      Windows への Data Collector バイナリのインストール (構成なし)
    10.  
      Linux ホストへの Data Collector バイナリのインストール (構成なし)
  7. データ収集の検証
    1.  
      検証方法
    2.  
      Data Collector: ベンダー固有の検証方法
    3. オンデマンドデータ収集の操作
      1.  
        オンデマンド収集中のリアルタイムログの表示
    4.  
      CLI Checkinstall ユーティリティの使用
    5.  
      データコレクタの構成の一覧表示
  8. Data Collector のアンインストール
    1.  
      Linux での Data Collector のアンインストール
    2.  
      Windows でのデータコレクタのアンインストール
  9. 手動での Data Collector の開始
    1.  
      はじめに
  10. 付録 A. ファイアウォールの構成: デフォルトのポート
    1.  
      ファイアウォールの構成: デフォルトのポート

ネイティブな Kubernetes 環境での Data Collector の配備

この手順では、Linux ホストで必要な構成が設定されたオペレータを介して、Kubernetes クラスタに Data Collector の Docker イメージを配備する手順について説明します。この方法により、効率的に Data Collector をインストールし、手動または ISO ベースのインストール時に発生する人為的なエラーを減らすことができます。

前提条件と依存関係

Data Collector をインストールするシステムのシステム要件とインストールの依存関係を次に示します。

  • CI/CD ビルドから生成された Docker イメージを取得します。

  • Kubernetes がシステムに事前インストールされている必要があります。

  • ホストシステムで root 役割を担います。

  • システム上で Kubernetes クラスタにアクセスできる必要があります。

  • Data Collector 用の『NetBackup IT Analytics 認定構成ガイド』で推奨されているように、/data ディレクトリをサポートするファイルシステムに十分な空き領域があることを確認します。

    ホストシステムの /data ディレクトリは、コンテナ内で /usr/openv/analyticscollector としてマウントされます。

  • Data Collector に関する次の詳細情報を取得します。これらの詳細情報は、インストール処理中にインストーラに入力する必要があります。

    • レジストリ: インストーライメージをプッシュするレジストリの名前。

    • データレシーバ証明書ファイルの絶対パス: NetBackup IT Analytics ポータルからダウンロードしたデータレシーバ証明書ファイルの絶対パス。

    • Data Collector 登録ファイルの絶対パス: NetBackup IT Analytics ポータルからダウンロードした Data Collector 登録ファイルの絶対パス。

    • プロキシ設定:

    • ポータルの IP アドレス: NetBackup IT Analytics ポータルをホストしているシステムの IP アドレス。

    • ポータルのホスト名: aptareportal.<DOMAIN> または itanalyticsportal.<DOMAIN>

    • エージェントのホスト名: aptareagent.<DOMAIN> または  itanalyticsagent.<DOMAIN>

    • ストレージクラス名: 使用する Kubernetes ストレージクラスの名前。

  • Veritas ダウンロードセンターから itanalytics_k8s_artificats.tar を入手します。tarball には、コンテナイメージ、オペレータイメージ、一連の .yaml ファイル、およびスクリプトがあります。

Kubernetes 環境での Data Collector の配備

Kubernetes 環境に Data Collector を配備するには

  1. Kubernetes クラスタにログインします。
  2. このコマンドをプライマリノードで実行し、Data Collector を配備するノードにラベル付けします。
    kubectl label node <worker_node_name> itaDcNodeKey=itaDcDeploymentNode
  3. itanalytics_k8s_artifacts.tar がある場所から、このコマンドを実行して Data Collector のインストールを開始します。
    tar -xvf itanalytics_k8s_artifacts.tar scripts 

    これにより、itanalytics_k8s_artifacts.tar ファイルの場所に scripts フォルダが保存されます。

  4. scripts フォルダから、このスクリプトを実行します。
    cd scripts/
    sh itanalytics_dc_installer.sh

    メモ:

    インストールログは itanalytics_dc_installer_<time_stamp>.log に保存されます。

  5. インストーラから求められたら、次の順序で Data Collector 構成の詳細を指定します。
    • レジストリ

      レジストリ名を指定すると、イメージのプッシュに進むかどうかの確認をインストーラから求められます。新規インストールを行う場合は、「y 」を入力する必要があります。何らかの理由でインストールを再実行する必要があり、同じクラスタノードでこの手順が毎回正常に完了していた場合は、「n」と入力して、再書き込みを回避し、この手順をバイパスできます。

    • データレシーバ証明書ファイルの絶対パス (データレシーバについて https:// 形式の URL を設定している場合)

    • Data Collector 登録ファイルの絶対パス

    • プロキシ設定

    • ポータルの IP アドレス

    • ポータルのホスト名

    • エージェントのホスト名

    • ストレージクラス名

  6. インストールを続行する前に、構成内容の詳細を確認するようインストーラから求められます。Data Collector のインストールを続行するには、「y」と入力します。

インストールが正常に完了したら、NetBackup IT Analytics ポータルで、Data Collector の状態が[オンライン (Online)]と表示されているかどうかを確認します。

ポッドインスタンスへの接続

次のコマンドを実行すると、ポッドインスタンスに接続できるうえ、デバッグを容易に行えます (必要な場合)。

# kubectl exec -it<pod ID> -- bash