Veritas NetBackup™ Appliance アップグレードガイド

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Product(s): Appliances (5.1.1)
Platform: NetBackup Appliance OS
  1. 概要
    1. NetBackup Appliance ソフトウェアバージョン 5.1.1 へのアップグレードについて
      1.  
        サポート対象のアップグレードパス
      2.  
        対応する NetBackup ソフトウェアのバージョンについて
      3.  
        アプライアンスインストールマネージャについて
  2. アップグレードプラン
    1. NetBackup Appliance をアップグレードするための要件およびベストプラクティス
      1.  
        NetBackup Appliance の HA 設定のアップグレードについて
      2.  
        アップグレードの推定所要時間
  3. アップグレードの実行
    1. アプライアンスのソフトウェアリリース更新をダウンロードする方法
      1.  
        NetBackup Appliance Web コンソールを使用した NetBackup Appliance へのソフトウェア更新のダウンロード
      2.  
        NetBackup Appliance へのソフトウェア更新の直接ダウンロード
      3.  
        クライアント共有を使用した NetBackup Appliance へのソフトウェア更新のダウンロード
    2.  
      NetBackup Appliance シェルメニューを使用した NetBackup Appliance ソフトウェア更新のインストール
  4. アップグレード後のタスク
    1.  
      アップグレード後のタスク
  5. VxUpdate を使用した NetBackup クライアントのアップグレード
    1.  
      VxUpdate について
    2.  
      VxUpdate リポジトリの管理
    3.  
      配備ポリシーの管理
    4.  
      VxUpdate を使用したプライマリサーバーからのアップグレードの手動による開始
    5.  
      VxUpdate を使用したクライアントからのアップグレードの手動による開始
    6.  
      配備ジョブの状態
  6. トラブルシューティング
    1.  
      アップグレードの問題のトラブルシューティング
  7.  
    索引

VxUpdate を使用したクライアントからのアップグレードの手動による開始

ローカルでクライアントにログインし、即座に更新を強制実行するには、配備ジョブを手動で開始します。配備ポリシーを使用してすぐにアップグレードを開始するか、ポリシーを関連付けずにアップグレードを指定できます。アップグレードは、 バージョンの更新、または緊急バイナリなどの他のアップグレードの目的で使用できます。

VxUpdate を使用してクライアントからアップグレードを開始する理由には、特定の保守期間が設けられたミッションクリティカルシステムがあります。このようなシステムの一例は、ダウンタイムが限られているデータベースサーバーです。

メモ:

更新は、ローカルクライアントでのみ起動できます。クライアントで nbinstallcmd コマンドを使用し、他のクライアント上でジョブを起動することはできません。他のクライアントで更新を起動するには、プライマリサーバーからそれらを開始する必要があります。

VxUpdate を使用すると、コマンドラインを使用してプライマリサーバーからアップグレードを起動することもできます。詳細情報を参照できます。

VxUpdate を使用したプライマリサーバーからのアップグレードの手動による開始を参照してください。

ターゲットクライアントまたはメディアサーバーで非ポリシーベースのアップグレードを直接開始した場合、旧バージョンのホストの nbinstallcmd バージョンは現在の nbinstallcmd バージョンではありません。nbinstallcmd コマンドの正確な形式については、現在インストールされているバージョンの についての『 コマンドリファレンスガイド』を参照してください。

この古いバージョンの nbinstallcmd により、通常の VxUpdate 動作で次のような例外が発生します。

  • プライマリサーバーで 証明書と外部証明書の両方を使用しており、ターゲットメディアサーバーまたはクライアントが 8.1.2 にある場合、ターゲットホストで非ポリシーベースのアップグレードを直接実行することはサポートされていません。次に示すオプションのいずれかを使用してアップグレードする必要があります。

    • VxUpdate を使用して、プライマリサーバーからクライアントまたはメディアサーバーをアップグレードします。

    • プライマリサーバー上でポリシーを作成します。次に、ターゲットクライアントまたはメディアサーバーでポリシーベースの nbinstallcmd を実行します。

    • ターゲットホストで非ポリシーベースのアップグレードを開始する前に、プライマリサーバーの外部証明書を無効にします。外部証明書は、アップグレードが正常に完了した後で有効にできます。

  • クライアントまたはメディアサーバーが 8.2 以前のバージョンにある場合、-components フラグは利用できません。このフラグは、 Java GUI と JRE のオプションインストールを有効にするために 8.3 で導入されました。 8.2 以前のクライアントまたはメディアサーバーでアドホックの nbinstallcmd を実行すると、-components javagui_jre オプションはデフォルト値の MATCH に設定されます。この値を指定すると、アップグレード前のホストの Java GUI と JRE の状態と一致するようにアップグレードされます。アップグレード前のホストに Java GUI と JRE がインストールされている場合、アップグレード後もインストールされたままになります。アップグレード前のホストに Java GUI と JRE がインストールされていない場合、アップグレード後もインストールされません。

既存のポリシーに基づいてクライアントが開始した配備ジョブを開始するには

  1. コマンドプロンプトからバイナリのディレクトリに移動します。

    UNIX または Linux の場合: /usr/openv/netbackup/bin

    Windows の場合: install_path\netbackup\bin

  2. nbinstallcmd を次のように使用します。

    nbinstallcmd -policy policy -schedule schedule -master_server name

    例: nbinstallcmd -policy all_clients -schedule install812 -master_server primary1

    ジョブが正常に開始された場合は、エラーメッセージは表示されずにコマンドプロンプトに戻ります。

  3. 管理者とともに、 管理コンソールのアクティビティモニターを使用してアップグレード状態を監視します。

コマンドラインから、ポリシーを関連付けずにクライアントが開始した配備ジョブを起動できます。nbinstallcmd コマンドに対して必要なオプションは、セキュリティの構成によって異なります。すべての利用可能なオプションとコマンドの使用例のリストについては、nbinstallcmd コマンドのマニュアルを参照してください。

『 コマンドリファレンスガイド』