Veritas NetBackup™ Appliance の廃止と再構成ガイド
- NetBackup Appliance の廃止
- NetBackup Appliance の再構成
- NetBackup Appliance の再構成について
- NetBackup Appliance の再構成について
- 付録 A. Cloud Catalyst から MSDP ダイレクトクラウド階層化への移行
- 付録 B. LUN の再構成
DMPDR ツールを使用した NetBackup Appliance LUN の再構成について
マルチステップの動的 LUN 再構成プロセスの複雑さを軽減するために DMPDR ツールを使用できます。これは、アプライアンスの保守モードでログインすると利用できます。DMP は動的マルチパスを指し、DR は動的再構成を指します。次のコマンドを実行すると、ツールが起動します。
# /usr/lib/vxvm/voladm.d/bin/dmpdr -o refresh
DMPDR ツールには、複雑な LUN 再構成プロセスに役立つ非対話型インターフェースが含まれています。このツールは、ホスト上で一連の適切なイベントを自動化し、実行しようとします。これにより、手動介入を必要とせずに人為的なミスが発生する可能性が減少します。
たとえば、このツールでは次のタスクが実行されます。
アプライアンスで一連の適切なイベントを実行し、削除された LUN と新しく追加された LUN を検出します。
DMP 管理対象デバイスの基盤となる OS デバイスハンドルを更新し、VxVM と DMP の構造を更新します。
各 LUN 再構成イベントの
/var/adm/vx/
の下にログファイルを作成します。
DMPDR ツールは、Veritas DMP (Dynamic Multi-Pathing) との接続でのみ機能します。サードパーティのマルチパスドライバ (MPxIO、EMC PowerPath など) はサポートされず、インターフェースと連携しません。
LUN を物理的に追加または削除する場合は、個別の DMPDR ツールセッションが必要です。追加された LUN と削除された LUN の両方が同じセッションで再構成されるようにツールを実行することはできません。これは、I/O スタックのさまざまな層で問題が発生する可能性があるためです。
次の手順では、ストレージアレイバックエンドで LUN を削除または追加した後に LUN を再構成する方法について説明します。
DMPDR ツールを使用して LUN を再構成するには
- ストレージアレイバックエンドから目的の LUN を削除します。
- 管理者としてアプライアンスにログインし、次のコマンドを実行してメンテナンスモードにログインします。
Main > Support > Maintenance
- 次のコマンドを使用して DMPDR を実行します。
# /usr/lib/vxvm/voladm.d/bin/dmpdr -o refresh
メモ:
SCSI のペリフェラル修飾子/デバイスタイプ (PQ) 属性は、ストレージアレイバックエンドから意図的に削除された LUN について 0 (ゼロ) 以外の値を報告します。次に例を示します。
# /etc/vx/diag.d/vxscsiinq -d /dev/vx/dmp/emc0_00aa | head -3
Inquiry for /dev/vx/dmp/emc0_00aa, evpd 0x0, page code 0x0 Peripheral Qualifier/Device Type : 3f
DMPDR ツールは、ペリフェラル修飾子/デバイスタイプ (PQ) 属性に 0 (ゼロ) 以外の値を報告する無効な OS デバイスハンドルのみを削除します。
コマンド出力にプロセス全体の詳細が示されます。プロセスが正常に完了したら、次の手順に進んで新しい LUN を追加および再構成できます。
- ストレージアレイバックエンドに目的の LUN を追加します。
- 次のコマンドを使用して DMPDR を実行します。
# /usr/lib/vxvm/voladm.d/bin/dmpdr -o refresh
- プロセスが正常に完了したら、メンテナンスモードを終了します。