テープデバイスのプロパティで 64KB を超えるブロックサイズを選択すると「選択したブロックサイズが 64KBデータをリストアできないことがあります。」という警告メッセージが表示される。

記事: 100036477
最終公開日: 2025-05-13
評価: 0 0
製品: Backup Exec

問題

テープデバイスのプロパティで 64KB を超えるブロックサイズを選択すると「選択したブロックサイズが 64KB よりも大きい場合、データをリストアできないことがあります。」という警告メッセージが表示される。

エラーメッセージ

選択したブロックサイズが 64KB よりも大きい場合、データをリストアできないことがあります。 変更したブロックサイズ設定は、使用する前に十分にテストしてください。 バックアップが検証されていることを確認します。

ブロックサイズ設定を変更する前に次の TechNote を参照してください: V-259-0013

 

 

 

解決方法

すべての LTO とその他の新しいテープドライブモデルの多くでは、通常、ホストバスアダプタ (HBA) への接続時に 64KB を超えるブロックサイズをサポートします。 ブロックサイズを大きくすることにより操作におけるパフォーマンスのメリットが得られる場合と、得られない場合があります。 リカバリサイトにさまざまなハードウェアが存在したり、異なるハードウェアで SDR を使用したり、共有ストレージ環境であるなど複数の環境が存在するときに、ブロックサイズを 64KB より大きくすることはリスクが伴います。 一般に、各 HBA (とそのドライバ) によって、使用可能なブロックサイズの範囲に設定される制限は異なります。 64KB より大きいブロックサイズを使用してテープに書き込みを行う場合、選択したブロックサイズがすべての環境において処理可能である必要があります。 たとえばストレージエリアネットワーク (SAN) では、データのバックアップとリストアのテストを実行して、すべてのサーバーにおいて目的のブロックサイズが使用可能であることを確認します。

大きなブロックサイズの設定における一般的な推奨事項を、以下に示します。

  • すべての HBA ドライバとファームウェアをアップデートし、可能な場合はドライバは同じ種類の同じバージョンを使用します (SCSIPort または STORPort など)。
  • 共有ストレージ環境では、すべてのサーバーで同一のブロックサイズを使用するよう設定する必要があります。
  • HBA のベンダーやモデルが混在する共有ストレージ環境では、すべての HBA の制限が同一ではないことに注意してください。 たとえば、HBA ベンダー1 では 512 KB、HBA ベンダー 2 では 256 KB のブロックサイズを使用できます。 ディザスタリカバリサイトでは、256KB のブロックサイズを使用できます。 共有ストレージでは、256 KB 以下のブロックサイズを使用するように設定する必要があります。
  • いずれかのリカバリサイトでブロックサイズを大きくしたり、ハードウェアを変更した後は、サイトのリストアのテストを実行してください。

大きなブロックの転送をサポートしない既知の HBA を以下に示します。

Adaptec Ultra 320 SCSI

 

 

参照

UMI : V-259-0013

Was this content helpful?